2017年06月12日

第85回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故自主避難は「自己責任」か?〜 報告文

まだ記憶に残っている方が多いと思うが、4月4日に今村雅弘復興大臣が記者会見での質問に対して激高し机を叩きながら、「なんて君は無礼なことを言うんだ」「なにが無責任だって言うんだよ」「出ていきなさい」「うるさい」などと暴言を吐き一方的に会見を打ち切った。
テレビ各社がその様子を報道(NHKは現場に来ていなくて報道しなかったらしい)、質問した西中誠一郎さん自身が撮影した動画もYouTubeで公開され反響を呼んだ。
https://www.youtube.com/watch?v=mOUSSJmg_dE


ネットでは西中さんについて調べてバッシングする人たちも現れたが、なによりも大臣が激高し声を荒げる映像はインパクトがあった。そして今村大臣が『新世紀エヴァンゲリオン』のネクタイをしていた事も話題を膨らませた。

安倍首相は今村大臣の進退について聞かれ「被災者に寄り添って復興を支援する方針は同じ。辞任の必要はない。」などと断言したが、25日に今村大臣が自民党二階派のパーティで東日本大震災について話すなかで「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」と発言。
講演後にマスコミから問われたが、今村大臣は問題発言をしたという自覚もなく、秘書官のような人物がメモを渡したところ、“しょうがないから撤回しますよ”という雰囲気で「改めてしっかりとお詫びを申し上げます」と言った。その後パーティーに来た安倍首相が「きわめて不適切な発言がございましたので、総理大臣としてまずもってお詫びをさせていただきます」と発言し、今村大臣は辞任した。
http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20170426001.html

今村大臣が激高した記者会見での質問は、東日本大震災の際の原発事故で、自主避難した人たちに対する住宅無償提供を、今年3月末で国が打ち切った事についてだった。

西中さんは、以前から自主避難している人たちに寄り添うように取材をしてきた。記者会見に潜り込んだかのようなバッシングをしている人たちもいるようだが、実際には前日に電話をして取材する了承を得て参加している。

記者会見での今村大臣の説明には原子力政策を進めてきた国が率先して責任をとるという姿勢が感じられず、大臣は避難している人たちの実情も知らなさそうだった。そこで、自主避難している人たちの声を聴き続けてきた取材者として、質問して正さなければならないという気持ちで発言したところ、今村大臣が激高した。

今村大臣は激高するなかで「ここは公式の場なんだよ」などという発言もした。彼にとって記者会見は、大臣の言う事を素直に聴き、問題点があってもそれには触れずにマスコミが国の方針をそのまま垂れ流す場であるべきなのだろうか?

ビデオアクトでは、西中さんに今回の記者会見の動画だけではなく、これまでに彼が取材した映像も加えた上映会を提案した。上映会の当日に編集ができあがった33分の映像作品は、ナレーションが入っていないため西中さんが上映中に自分で読むという暫定版で、粗削りではあったが、当事者の生々しい声が聞ける迫力のあるものになった。

避難住宅打ち切り反対.jpg

福島から埼玉に避難した女性は、住宅無償提供の打ち切りに対して「なぜ、加害企業の黒字経営を無視して、私たち弱い者を追い込むような事をするのか?」と問いただす正す。
彼女は「子どもたちから、いわき市での友だちを奪い、親戚も奪い、父親も奪い、新鮮な海の幸、山の幸、きれいな海、満天の星空、全部を奪ってしまった」なか、子どもたちが5年間、埼玉で育ち友だちにも恵まれているのに、住宅無償提供の打ち切りで、「また子どもたちから友だちを奪ってしまわなければならないのか」と悲しんでいるのだ。。

避難生活を続けている人たちや支援している人たちの切実な想いが伝わる映像だ。ぜひ作品として完成させて広めてほしいと思う。

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今回の上映会では、遠藤大輔さんが取材・構成した『終の住処を奪われて』という作品も上映された。

現在、全国約30ヶ所で、国と東京電力に対して福島原発事故の過失責任を問い、損害賠償を求める裁判が行われている。
この作品は、そのなかで東京訴訟団と首都圏弁護団によって制作された作品だ。
37分の作品で、こちらはナレーションも音楽も入ったDVDとして頒布されている。

【DVD頒布と上映会+原告・監督講演の案内】
http://www.jnep.jp/genzenren/DVD.html

【予告編動画】
https://www.youtube.com/watch?v=aVhkYTtMqF0


作品は、東京都内の大学で非常勤講師として働いている鴨下祐也さんを中心に展開している。
なぜ鴨下さんかというと、自主避難している人たちのなかで、こうした映像などのメディアに登場する人は、バッシングされてしまう事があるために、なかなか顔を出せない人が多いらしい。

鴨下さんは、小学生の時にジャガイモとトマトの接ぎ木に成功し、大学時代には放射性物質を扱う作業も経験している。

卒業後、いわき市の高校の教員となり、生徒達と共に屋上緑化の取り組みをして、そのなかで水耕栽培のノウハウを培う。土地に依存しないで野菜を移動できるという利点を活かして「動ける農業 都市・地方交流型 野菜生産プロジェクト」を考え、いわきビジネスアイデアプラン・コンテストの最優秀賞を受賞する。

このプロジェクトは鴨下さんの人生を賭けた夢となったが、福島原発事故によってその夢は奪われてしまう。

結婚して、いわき市の郊外に一軒家を買って住んでいた鴨下さんは、震災り直後に原発周辺3キロで避難の指示が出ている事を知り、家族と相談して一家揃って避難する事にした。放射性物質を扱う作業を経験していいたから、その危険性を感じていたのだろう。

生活のためには、いわき市での仕事も続けなければならないために、週末には車で片道3時間かけて自宅に帰る二重生活を続ける事になった。

国が避難地域と指定した所以外からの自主避難の人たちには、無償住宅の提供、高速道路料金も無償化など、限られた保証しかなく、生活を再建するのは困難だ。

鴨下さんは、都内の大学で非常勤講師の職をみつけたが、原発事故を経験し、慣れない土地に急に引越してきたためか、子どもが不登校になってしまい、何度も転居を繰り返した。

避難地域と指定された所以外から自主避難した人たちに対して、ネットでは「避難しなくても良いのに勝手に避難した」などとバッシングをする人たちがいる。自主避難している人たちについて「気分や誤解や避難しているだけ」などと思っている人たちも多い。

しかし、国が決めた避難区域は、当初は福島原発を中心に同心円で設定されていて、その後、空間線量を基準として区域が決められたが、国が決めた避難区域以外が安全などという保障は無い。

ホットスポットと呼ばれる高線量地帯は関東全域に点在し、食品の摂取や呼吸による内部被曝は、空間線量では計れない。

そもそも原発を「安全だ」と言い張ってきた国が決めた区域が信用できるだろうか?
小さな子どもの事が心配で、さまざまな葛藤の結果、自主避難する事を決断した母親たちも多い。

鴨下さんは、国と東京電力に対して損害賠償を求める東京訴訟の団長になった。
裁判が進むにつれて明らかになった事がある。

●原発事故は防げた可能性がある。

●安全な被曝量の基準は無い。

国は原発事故の責任を放棄し、勝手に決めた基準を押しつけて、それに当てはまらない自主避難の人たちへの住宅無償提供を打ち切った。

鴨下さんの自宅があるいわき市は、一度も避難指示が出ていないが、自宅に帰って測定したところ、かなりの汚染されている事がわかり、自宅を手放すという決断をせざるをえなくなった。

自宅で測定している映像をNHKも取材していて、鴨下さんは取材の条件として「ベランダの土が汚染されている事は必ず放送してほしい」と伝え約束させたが、後日、NHKの担当者から電話があり、「ベランダの土が汚染されている事を放送したら、不安を煽ってしまう」などという理由で放送されなかったそうだ。

ガイガー.png
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自主避難をしている人たちに対する国の政策について、今回の上映作品2つに共通し、複数の人が指摘している問題点がある。

住宅無償提供の打ち切りは、加害者である国が一方的に賠償基準を決めて線引きをして、原発事故の被害者に対して「これだけ払うから終わりにしろ」と言っている、という指摘だ。加害者の側が勝手に賠償額を決めるなどという事はあってはならない。

一部勝訴.jpg

今年3月17日には、群馬・前橋地方裁判所で、福島原発事故の国と東京電力の過失責任を問う住民訴訟の、全国初の判決が出た。

賠償額が少ない事は問題だが、津波予見性の瑕疵など、東京電力と国の責任を同等に認め、避難指示区域の内外を問わず、避難の合理性も認定された。

国と東京電力には、同等の責任があるのだ。国は責任を放棄してはならない。

(報告文:小林アツシ)
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2017年06月08日

第85回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故自主避難は「自己責任」か?〜

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■ 第85回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故自主避難は「自己責任」か?〜
2作品上映
『終の住処を奪われて 福島原発東京訴訟』
2017年/37分/取材構成:遠藤大輔

『緊急報告動画/自主避難者は「自己責任」か(仮題)』
2017年/30分(予定)/撮影・編集・構成:西中誠一郎
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■2017年6月8日(木)19時より

東日本大震災から6年が過ぎた。
「裁判でも何でもやればいい」「自己責任」
震災復興の陣頭指揮を執る、現役復興大臣とは思えない発言が飛び出した。
この発言から3週間後、大震災は「東北で良かった」などと
再び暴言を吐き、のちに辞任した。
自主避難者の今をみつめる2作品を上映する。

omote.jpg

■上映作品@
『終の住処を奪われて 福島原発東京訴訟』
2017年/37分/HD/
取材構成:遠藤大輔
製作著作:福島原発被害東京訴訟原告団・福島原発被害首都圏弁護団
企画制作:ビデオジャーナリストユニオン

●参考動画 「終の住処を奪われて ー福島原発被害東京訴訟ー」 完成のお知らせ


■解説
あれから6年、原発事故は未だ収束していない。福島県外の避難者は8万人を超え、
その多くが生活の不安を抱えている。だが、国・福島県は避難住宅の無償提供を打ち
切るなど、復興の名のもとに避難者を切り捨てる姿勢だ。そんななか、国と東京電力
の責任を追求し損害賠償を求める、福島原発被害東京訴訟が進行中だ。原告団長・
鴨下祐也さんの活動を軸に、事故被害を科学的に検証、避難者たちの闘いを追った。

■上映作品A
『緊急報告動画/自主避難者は「自己責任」か(仮題)』
2017年/30分(予定)/HD
撮影・編集・構成:西中誠一郎

●参考動画 自主避難は「自己責任」〜復興大臣明言


■解説
2017年4月4日、東京電力福島第一原発事故での自主避難者について「自己責任」
「裁判でも何でもやればいい」と発言し、「うるさい!」「出て行きなさい!」と
激昂し、暴言を吐いた今村雅弘復興相。この問題発言を引き出したフリージャーナリ
スト・西中誠一郎氏による緊急報告動画を初公開。避難指示区域解除の影響や、自主
避難の現状、南相馬の20mSv「基準」撤廃住民訴訟などについてレポートする。

ガイガー.png

■日時
2017年6月8日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督である遠藤大輔さんと西中誠一郎さん、
そして自主避難当事者の方を交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )


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2017年05月30日

<転載情報> 映画『メトロレディーブルース』 〜東京メトロ売店・非正規女性のたたかい〜全3作一挙上映!(104分) ◎本人たちによるトークあり

<以下、転載します>

映画『メトロレディーブルース』
 〜東京メトロ売店・非正規女性のたたかい〜
全3作一挙上映!(104分) ◎本人たちによるトークあり

■2017年06月04日(日曜日)
・1回目14 : 00 上映 → トーク
・2回目16 : 30 上映 → トーク
■会場:国立キノ・キュッヘ
■料金:1000円
■問い合わせ:080-3200-2905(酒井)
kshaikos@yahoo.co.jp

▲各回とも、30分前開場。
▲2回目終了後、交流会(会費制)あり。参加大歓迎!

■映画制作 : ビデオプレス
取材 構成 : 松原明 ・佐々木有美
■主催:「メトロレディーブルース」を観る会
■協力:全国一般東京東部労組メトロコマース支部 ビデオプレス
■ 会場 : 国立キノ・キュッヘ
(木乃久兵衛)
 東京都国立市西2ー11ー32:B1
 Tel:042−577−5971
→JR国立駅南口下車
徒歩 : 富士見通り徒歩15分。国立音大付属高校向い地下。
バス :
多摩信用金庫前より立川駅南口行き、又は、国立循環で約2分「音高前」下車20メートル戻る。

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ガマンも限界!
東京メトロの売店で働く非正規社員の女性たちが組合をつくった。何年働いても時給は上がらず、同じ仕事をしている正社員との格差は広がるばかり。そのくせ定年制だけは正社員と同じで、退職金は1円も出ない。これでは路頭に迷う。
団体交渉、座り込み、ついにはストライキに立ち上がった。
平均年齢は60歳を超す。子育てに親の介護、生活の厳しさは、さらに彼女らの肩にのしかかる。働けど働けど暮らしは楽にならない。じっと手を見ているだけではダメなんだ、手をあげなければダメなんだ。メトロレディーたちは、とうとう裁判闘争に踏み切った。
非正規差別を許さない! 非正規労働者に尊厳を!
明るく元気に、時にはユーモラスな歌にのせて、自分たちの必死な思いを訴える。すべての働く人に観てほしい、涙と笑いのドキュメンタリー映画。
当日はメトロレディーたちも駆けつけます。

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 この上映会を思いついたのは、3月23日、メトロコマース裁判の判決が出た日だ。
 地下鉄売店で働く非正規社員(メトロコマース支部組合員)が、正社員との労働条件の差は労働契約法20条に違反しているとして会社を提訴したのは、2014年5月。その少し前に組合委員長である後呂さんからそのことを聞いた私は、正直なところ、素直に応援できなかった。大丈夫なの? 大変なんじゃないの?消耗するだけなんじゃないの?
 熱く話し続ける後呂さんに、そんな冷や水を浴びせるようなことばかり言っていたと思う。後呂さんは30年来の友人で、その日私たちは上野で花見をしていた。
 それから足かけ3年、裁判も傍聴した。自分たちがどれほど熱意と責任感をもって仕事してきたか、それが客の信頼を得、売り上げを伸ばすことにつながった誇り、正社員と同じ仕事をしていながら差別される悔しさ、メトロレディーたちの切々とした訴えを聞きながら、私は涙をこらえられなかった。そして、恥じた。
「およそ人はその労働に対して等しく報われなければならない」
 そんな当たり前のことが当たり前として通らない世の中に慣れつつある自分を。
 判決は、彼女らの訴えをほとんどすべてしりぞけるものだった。闘いはまだ終わらない。私はもう一度「メトロレディーブルース」を観たい、そして、たくさんの人に観てほしいと思った。
 パフォーマンスを交えながらアピールするメトロレディーたちは明るく元気で、その怒りはまっすぐだ。自分の言葉で語り、笑い、泣き、あくまで豊かに運動する彼女たちの姿をどうかみてください。その闘いぶりに心が揺さぶられることと思います。

「メトロレディーブルース」を観る会 酒井加代子
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2017年05月11日

<転載情報> 映画を観て「がん」のことを考えてみよう! 『いのちを楽しむ』『がんを育てた男』一挙上映

<以下、転載します>

●映画を観て「がん」のことを考えてみよう!
 『いのちを楽しむ』『がんを育てた男』一挙上映

5月13日(土) 12時半開場 ギャラリー古藤
★第一回上映&トーク 13時〜16時半
『いのちを楽しむ』『がんを育てた男』上映
★第二回上映&トーク 17時〜20時半
『いのちを楽しむ』『がんを育てた男』上映
*各回トーク=制作者(ビデオプレス)・出演者(木下昌明)

 2人に1人ががんになり、3人に1人ががんで死ぬ時代になりました。がんを告
知されたらどうしたらいいのか。どんな治療を受けたらいいのか。どんな生き方
をしたらいいのか。私たちの友人にそんな現実に直面し、前向きに立ち向かった
人がいました。乳がん患者・渡辺容子さん、そして映画評論家で肛門がんになっ
た木下昌明さんです。ふだん見ることができない病室にカメラが入り、その一部
始終を撮影しました。私たちはそのなかで「がんは千差万別でひとり一人、ひと
つ一つ違う」ことを発見しました。しかし共通に見えてくるものもありました。
がんになった人もこれからがんになる人にも、ヒント満載の2本のドキュメンタ
リーをぜひご覧ください。

・参加費=当日1200円 予約/がん割=1000円    
・問合せ/電話予約 TEL03-3530-8588 FAX03-3530-8578
・ネット予約 http://videopress.jimdo.com/yoyaku
・場所 ギャラリー古藤(ふるとう) 定員40名(予約者優先入場)
 〒176-0006 東京都練馬区栄町9−16 電話:03-3948-5328
  西武池袋線「江古田」南口5分 有楽町線「新桜台」6分
・主催 ビデオプレス http://videopress.jimdo.com

<作品紹介>
★『いのちを楽しむ〜容子とがんの2年間』

 40歳で乳がんを発症した渡辺容子さんは、『患者よ、がんと闘うな』の著者・
近藤誠医師を主治医に、自然に自由に、仲間とともに生きてゆく。彼女の「最期
の2年間」に、「ビデオプレス」(松原明・佐々木有美)が寄り添った<いのち
見つめる>ドキュメンタリー。医療の発展が私たちにもたらすものとは、そして
「自分らしく生きる」とは。2013年6月に渋谷イメージフォーラムで劇場公開さ
れ、大反響を呼び、全国で上映された。ビデオプレス作品・2013年劇場公開・
102分。http://inochiyoko.jimdo.com/

★『がんを育てた男』

 2012年12月、映画批評家の木下昌明さんにがんが見つかった。そのときかれは
「頭が真っ白になった」という。医師は即手術を求めたが、これを拒否し、しば
らく様子をみることにした。その日から、常識とされているがん医療との闘いが
始まった。何人もの医師との面談をし、本を読み、 治療法を模索した。仕事に
出かけ映画の試写会や国会前のデモにも参加しつづけた。それをカメラは追っ
た。はたして・・。5月のメイシネマ映画祭で大好評でした。ビデオプレス作
品・2016年・60分。http://videopress.jimdo.com

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<転載情報>被爆者の声をうけつぐ映画祭2017

<以下、転載します>

「被爆者の声をうけつぐ映画祭2017」上映スケジュール

7月15 日(土)  会場:武蔵大学江古田キャンパス 1号館地下 1002シアター教室

プログラム1
9:45〜 あいさつ:実行委員会代表
10:00〜12:15
「広島長崎における原子爆弾の影響 長崎編」ドキュメンタリー:84 分
「広島原爆 魂の撮影メモ 〜映画カメラマン 鈴木喜代治の記した広島」ドキュメンタリー:29 分
トーク:能勢 広 監督

プログラム2
13:00〜15:20
「人間であるために」劇映画:100 分
トーク:[原爆裁判について]大久保 賢一(日本反核法律家協会事務局長)

プログラム3
16:00〜17:40
作品紹介:有原 誠治(日本語版製作者)
「不毛の地」ドキュメンタリー:34 分
「ハンヒキヴィ・ワン」ドキュメンタリー:29 分

プログラム4
18:30〜20:35
「飯舘村の母ちゃんたち 土とともに」ドキュメンタリー:95分
トーク:古居みずえ 監督


7月16 日( 日)  会場:武蔵大学江古田キャンパス 8号館8階 武蔵大学50周年記念ホール

プログラム5
10:00〜12:15
「被ばく牛と生きる」ドキュメンタリー:104分
トーク:松原 保 監督

プログラム6
13:15〜15:35
「永遠なる平和をー原水爆の惨禍ー」ドキュメンタリー:20 分
「千羽鶴」劇映画:67 分
講演:[核時代の黙示録 ジャン・リュルサの「世界の歌」を語る]有原 誠治(映画監督)

プログラム7
16:30〜20:30
「アトミック・マム」ドキュメンタリー:87 分
[シンポジウム]被爆者の声をうけつぐために
司会:永田 浩三(武蔵大学社会学部教授)
発言:藤森俊希(日本被団協事務局次長)[核兵器禁止条約と被爆者]/ 白神 優理子(弁護士)/ 片岡佑介(一橋大学大学院生)

*入場料金
大人・前売 1,000円 (当日 1,200円)
学生・前売  500円(当日 700円) 
フリーパス券 4,000円
★入場は、一プログラムごとの入れ替え制となります。

ご連絡先:
電話 03-5466-2311 (共同映画)
   090-1793-6627(金子)
E-Mail: eigasai★gmail.com
*上記アドレスの★を@に変えてご連絡下さい。

会場:
武蔵大学江古田キャンパス
(東京都練馬区豊玉上1-26-1 )
 15日は、1号館地下 1002シアター教室 
 16日は、1号館となりの8号館8階 武蔵大学50周年記念ホールです。

*「被爆者の声をうけつぐ映画祭」ブログ
(会場の地図や上映作品紹介が掲載されています。)
http://hikakueiga.exblog.jp/

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2017年04月18日

第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜 報告文

 4月6日に、「第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜」を行った。上映作品は、『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』(2016年/71分/製作: 湯本雅典)でした。この日、日比谷野外音楽堂で共謀罪反対の大きな集会が重なったせいか、参加者はやや少なく、20人ほどだったが熱い上映会だった。
 本作は2016年夏の参議院議員選挙における、一人区での野党共闘の様子を、長野県・群馬県で撮影した作品だ。まず、2016年1月、長野県での信州市民連合の集会の様子が映される。市民の間からは野党共闘を望む声がありつつも、この時点では各々の政党に温度差があったことが伺える。杉尾ひでやさんの名前はすでに出ていたが、まだ、本人が市民の前に顔を出すレベルではない。そんな中、国会では野党5党による、安保法廃止法案が提出され、野党共闘の機運はさらに盛り上がっていった。3月、長野県では民主党・共産党による政策協定が結ばれ、杉尾ひでやさんが野党統一候補として市民の集会にも現れた。杉尾さんは「市民の皆さんが主役」ということを強調していた。
 その頃、群馬県では市民グループの後押しで野党共闘が実現し、堀越けいにんさんが野党統一候補として立候補することになった。堀越さんは、作業療法士を辞めての出馬。選挙カーに乗っても、ギターを片手に歌を歌うという型破りな選挙戦。群馬県は強力な保守王国だから壁は分厚い。それでも、小さな集会をこまめに周り、立候補を決意する経緯を等身大に語る姿には、政治を身近に感じられる雰囲気があった。
 こうして参議院議員選挙の告示日をむかえ、長野も群馬も本格的な選挙戦が始まった。長野では、選挙妨害も起きた。本作では、長野での野党共闘実現に尽力した市民グループの戸惑いも映されている。選挙では党の選挙プロパーがスケジュール等を仕切り、市民グループが入り込む余地がない。せっかく彼らが動いているのに、従来通りのやり方しかできない政党も情けない。ただ、こうした彼らの姿には、選挙が特別なものではなく、自分たちの生活の延長線上にあることが見えてくる。とても貴重なシーンだ。また、群馬の堀越さんは、選挙期間中に選挙フェスを度々開催。多くのミュージシャンが駆けつけ、街頭演説会はさながら野外フェスのよう。こうしたやり方は、選挙を遠いと感じていた若者にも興味を持ってもらえたに違いない。
 投開票日。長野県の杉尾ひでやさんは当選。群馬県の堀越けいにんさんは落選。明暗は別れたが、堀越さんがまだ諦めていない姿を写して本作は終わる。
 選挙を写したドキュメンタリーは幾つかあるが、本作が面白いのは、立候補者が決まる過程から描かれていること。そして、そこに市民がどのように関わっていくのかを活写している。製作者の湯本雅典さんは、選挙を撮るのは難しいけど、そこに関わる人を見ると面白い、と言っていた。衆議院議員選挙も近いと言われ、野党共闘をどうするのか、という模索はすでに始まっている。が、政党レベルではギクシャクした関係も聞こえてくる。そうした情勢だからこそ、全国の市民グループは、本作を見ることをお勧めする。ここには選挙に関わる難しさも意義も、余すところなく描かれているから参考になることがたくさんあるはずだ。

『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』のDVDは2000円で販売しています。申し込みは、こちら

報告文:本田孝義
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2017年04月13日

ウェブショップ新規登録作品のご案内

【VIDEO ACT WebSHOP】に新しい作品が登録されました!
是非、チェックしてみて下さい。

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『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』
監督:早川由美子/97分/2009年制作
イギリス国会前にテントを張って生活しながら、英米政府のテロ撲滅戦争に反対した平和活動家ブライアン・ホウ。映画はブライアンと彼のサポーター達のインタビューを交え、国家の圧力により表現の自由が脅かされている現状と、それに対してユーモアあふれる精神で対抗する人々の姿を描く。2011年にこの世を去ったブライアンの生前の貴重な記録。(2009年日本ジャーナリスト会議・黒田清JCJ新人賞受賞)
http://www.videoact-shop.com/2017/745

『さようならUR』
監督:早川由美子/73分/2011年制作
UR(旧住宅公団)が突然取り壊しを決めた、東京都日野市高幡台団地73号棟。取り壊しの背景にあるのは団地の削減、民営化なのか? URの決定に疑問を持ち、立ち退きを拒否する住民への取材を皮切りに、カメラは住宅の専門家、国交省、ついにはURの理事長へと立ち向かう! 映画は公共住宅問題にとどまらず、日本の組織体制の問題をも浮き彫りにする。(山形国際ドキュメンタリー映画際2011スカパー!IDEHA賞受賞作品)
http://www.videoact-shop.com/2017/756

『踊る善福寺/ホームレスごっこ』
監督:早川由美子/50分/16分/2014年制作
『踊る善福寺』は、東京西部の小さな町・善福寺に暮らし、歌い、踊る人々のドキュメンタリー。韓国太鼓・チャンゴから、神楽、江戸かっぽれ、コンテンポラリーダンスまで、古今東西のあらゆる踊りが、善福寺を舞台に繰り広げられる。善福寺で暮らし、百歳を越えてなお現役で働くコーヒー豆店主は、表立って語られることのない、かつてのこの国の姿を今に伝える。『ホームレスごっこ』は、作者がスーパーでダンボールを調達し、路上で寝るというパフォーマンスを通じて、公共の空間に自分の居場所を確保しようと試みる短編映画。
http://www.videoact-shop.com/2017/762

『インド日記』
監督:早川由美子/206分/2016年制作
映画祭参加をきっかけに、インドへ渡った監督のビデオ日記。映像で社会を変えようとする、インドやイランの女性監督を取り上げる。旅の途中では、アーメダバードの女性団体・SEWAを訪問。SEWAでは、露天商や内職など、貧しく過酷な状況で働く女性たちが、協同組合を組織し、自前の銀行を立ち上げ、映像専門チームを作って、情報発信をしている。社会の最底辺で差別・搾取されてきた女性たちが、今では200万人の会員を持ち、政府に政策提言をするまでの存在になった。どのような状況にあっても諦めずに道を切り開いていく、彼女たちの取り組みを伝える。
http://www.videoact-shop.com/2017/766
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ご購入の検討を何卒よろしくお願いします!
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2017年04月06日

第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜

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■ 第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜
上映作品
『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』
2016年/71分/製作: 湯本雅典
ナレーター:大川久美子
協力:信州市民連合、希望・長野ネット、ぐんま市民連合 へいわの風、かたつむりの会他
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年4月6日(木)19時より

2016年参議院選挙、
長野・群馬の野党共闘の記録。

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【上映作品】
『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』
2016年/71分/製作: 湯本雅典
ナレーター:大川久美子
協力:信州市民連合、希望・長野ネット、ぐんま市民連合 へいわの風、かたつむりの会他
作品紹介ウェブページ 


選挙が生まれる 長野と群馬の挑戦(予告編)

■解説
2015年9月、集団的自衛権の行使容認を含む
「安全保障関連法」が成立した。
その後、全国で同法を廃止させるために、
野党は共闘して国政選挙を闘おうという声が上がり始めた。

長野県では、2016年1月の段階で民主党、
共産党それぞれが候補者を内定していた。
そこで、信州市民連合が結成され、
市民から候補者の一本化を求める声が強くなっていく。
市民団体「希望・長野ネット」は、独自に野党と市民の
対話集会を開催し、野党に対して直接市民が意見を言う場をもった。
このような地域や市町村での独自の動きが、
野党統一候補(杉尾ひでやさん)を誕生させた。

群馬県では、民進党の候補者がなかなか決まらない状態が続いた。
群馬県は、自民党の首相4人を輩出した超保守王国だ。
その群馬で新しい市民団体がいくつか誕生、また市民団体を束ねる
「ぐんま市民連合 へいわの風」もできた。そこで活動していた
堀越けいにんさんが、野党統一候補として自らの作業療法士という
仕事を辞して立候補した。その後、堀越さんの人生初の選挙活動を支える
市民の輪が、どんどん広がっていった。

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■日時
2017年4月6日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督である湯本雅典さんを交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2017年03月07日

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http://www.videoact.jp/
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2017年02月14日

第83回ビデオアクト上映会〜沖縄の自然とヘリパッド 報告文

2月7日(火)に『いのちの森 高江』(2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会 監督:謝名元慶福)を上映した。参加者は約25名。描かれている事態の重要性から、たくさんの参加者を見込んでいたのだが、すでに関東圏でも上映会が開催されているためか、あるいはヘリパッドがすでに完成したからなのか判らないが、ややさびしい集客数だった。

沖縄県国頭郡東村高江は、那覇から北へおよそ100キロ。「やんばる」と呼ばれる熱帯雨林に囲まれたのどかな山村で、人口150人ほどの小さな集落だ。この村へ、全国から動員された機動隊が押しよせ、反対する市民・住民を排除し、生態系を支える木々を伐採し、オスプレイの訓練に使用するヘリパッドが建設された。機動隊による「土人発言」は話題となったが、問題の深層については、本土メディアではあまり報じられてこなかった。

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この作品には65分というコンパクトな長さに、集落の成り立ちや、自然といのちを守るために闘った人々の歴史、住民の暮らしや思い、絶滅危惧種や天然記念物、「やんばる」固有種などのいのちを育む豊かな森の様子が、ちょうどいい配分で収められている。森や海岸線を俯瞰したドローンにより撮影された映像もある。問答無用に進められるヘリパッド建設の理不尽さが伝わってくる作品だ。

見どころは、ヘリパッド建設現場守る機動隊を背に、チョウ類研究者・アキノ隊員が語る場面だ。「沖縄の動植物たちは、日本政府とアメリカ政府の欲によって、数えきれないほど殺されています。今、ここでは常識が通じないんです。おまわりさんの仕事が、命を殺すことになっているんです。」機動隊員の表情が少しずつ変化する様に、ほんのわずかだけれども、希望が見えた気がした。

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トークゲストは、「ゆんたく高江」のメンバーで映像作家の古賀加奈子さん。映像制作会社に勤務しながら、5年以上にわたって高江に通い、長編ドキュメンタリー映画を制作中だという。古賀さんは「高江での暮らしは、自給自足に近い生活。子どもたちは野生児のように野山を駆け回っています。本作は高江の暮らしぶりが描かれていて、住民自身が気に入っている作品です。ヘリパッド建設だけが理由ではないけれど、この度、子どものいる3家族が引越をすることになっってしまった。150人のコミュニティのうち、1割が減ることになるのです。ヘリパッドは完成してしまったけれど、ほんとうの受難はこれからだと思う」と語った。

本作DVDは「上映権」付で1枚1500円です。上映権付としては破格の値段です。地域や仲間どうしで、上映会を開いてほしい作品です。出演者の一人、チョウ類研究者・アキノ隊員のブログから購入可能です。
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e9243655.html

報告文:土屋トカチ

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