2018年06月20日

【報告文】第91回 VIDEO ACT! 上映会 〜市民と野党の共闘運動・東京〜

6月19日(火)に『選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた』(2018年/68分/制作:湯本雅典)を上映した。参加者は約25名だった。

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2017年4月に、湯本さんの作品『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』(2016年/71分/製作: 湯本雅典)を、ビデオアクトでは上映したことがある。それは、2016年夏の参議院議員選挙での長野県・群馬県における野党共闘を取材した作品だった。この日の上映作品『選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた』は、その続編的な位置付けにあるが、今回の舞台は東京都。衆議院議員選挙での野党候補の一本化を進める市民主体の運動「野党共闘」が描かれている。

映画は、前原誠司民進党代表(当時)による希望の党への合流発言から始まる。野党第2党だった民進党が、事実上解散。希望の党の政策協定書の原案には、集団自衛権を基本的に容認すると明記されていた。これは、野党共闘を目指す市民の考え方とは相反する考え方だ。野党候補の一本化を進める「野党共闘」が実現できるのか。市民の奮闘ぶりが見どころだ。

湯本さんの取材は2016年11月からなので、市民運動がスタートする様子が丁寧に捉えられている。10月に結成された市民間の連絡組織「市民と野党をつなぐ会@東京」 は、東京都内で25ある小選挙区で「市民と野党の統一候補作り」を進める市民団体をつなぐ連絡組織。映画で主に登場する団体は、東京2区「みんなで未来を選ぶ@文京台東中央(ぶたちゅう)」東京11区「チェンジ国政!板橋の会」東京7区「選挙で変える!しぶや・なかの市民連合」などで、会議の様子や、明るく楽しい雰囲気の街頭宣伝が描かれる。しかし、時間をかけて準備してきたことは、希望の党が登場したことで混乱してしまう。その後、立憲民主党も立ち上がり、誰も予測していなかった事態へとなっていく。

圧巻なのは、東京11区「チェンジ国政!板橋の会」の会議で、市民が議論するシーンだ。議題は声明ビラについて。のちに立憲民主党から出馬する元民進党議員のビラだ。希望の党へ合流する予定で準備されたと思われるビラが、誤って戸別配布されてしまったという。ビラには希望の党の政策に倣って「北朝鮮には強い圧力をかける」とあり、「希望の党を全力で支援する」などと明記されていた。「野党共闘」を進める市民にとっては、到底容認できる記述ではない。

「手違いがあったのだろう」「政治家として不用意」「相手陣営に突っ込まれる。選挙にならない」などの議論が続く。これこそが民主主義なのだと実感させる、素晴らしいシーンだ。結論としては、東京11区では、野党候補の一本化を断念することになってしまった。それでも「選挙に行きましょう」と呼びかけながら、「チェンジ国政!板橋の会」が考えた政策を記したビラを配布する様子も描かれる。野党候補の一本化を目指す過程、たとえそれが実現しなくても、今できることをやる。タイトルの通り「選挙が生まれる」。その様が捉えられている。

選挙結果は、25の選挙区のうち13選挙区で野党統一候補が実現し、4つの選挙区で当選、比例復活で3名が当選した。市民が何もしなければ変わらないが、動けば変えられるかもしれない。そんな希望が出てくる映画だ。・・・希望といえば、希望の党の登場って、いったい何だったのだろう・・・。何が希望なんだか・・・。

上映後でのトークで、制作者の湯本さんは「ぼく自身、選挙運動は好きじゃないし、これまで距離を置いてきた。ただ、安保法制反対運動を取材していた頃、SEALDs(シールズ/正式名:自由と民主主義のための学生緊急行動)の若者が『野党は共闘』とコールするのを聞いて、本当にできるのか気になり、取材を始めた。すぐには政治を変えられない。しかし、変えられる可能性はある。その可能性を感じ、経験することが大切だと思う」と語った。

本作『選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた』は、市民団体の会議では観られてきたが、上映会としては初めて開催されたという。実にもったいない。市民が主体的に選挙運動を仕掛けていかないと、政治は変えられないし、未来はない。作戦を練るために!といいつつ、気軽な感じで、これを契機に上映会が広がってほしいと切に願う。

DVDは選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた2,000円で販売されています。
DVDのご購入及び上映会の相談はこちら

報告文:土屋トカチ

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posted by VIDEO ACT! スタッフ at 22:25| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月19日

第91回 VIDEO ACT! 上映会 〜市民と野党の共闘運動・東京〜

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第91回 VIDEO ACT! 上映会 〜市民と野党の共闘運動・東京〜
『選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた』
2018年/68分/制作:湯本雅典
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■2018年6月19日(火)19時より

2017年9月28日、野党第2党だった民進党が事実上解散。
希望の党への合流を決定した。希望の党の政策協定書の原案には
「集団的自衛権には基本的に容認する」と明記してあった。
市民と野党の共闘運動、その真価が問われる闘いがはじまった。

■上映作品
2018年/68分/制作:湯本雅典

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■解説
2017年9月28日、野党第2党だった民進党が事実上解散し、
わずか3日前にできた「希望の党」への合流を決めた。
「希望の党」の政策協定書の原案には
「集団的自衛権には基本的に容認する」と明記してあった。
この日から、それぞれの地域で培ってきた市民と野党の
共闘運動の真価が問われる闘いがはじまった。
映画「選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた」は、
史上初めて取り組まれた参議院選挙での野党共闘運動(2016年)の
第2ステージを東京を舞台に描いたものである。
日本の民主主義が根付く瞬間、瞬間をカメラはとらえた。
それは、これまでにない苦しいが意味ある場面の連続であった。

■上映作品
『選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた』 2018年/68分/監督:湯本雅典
【制作】湯本雅典
【ナレーター】堀切さとみ
【製作協力】市民と野党をつなぐ会@東京、チェンジ国政!板橋の会他
【テーマ音楽】ジョニーH「GO VOTE こんな人たち」
【ジャケット・フライヤーデザイン】橋本真紀子

■予告編『選挙が生まれる2・東京 私たちは歩き始めた』

■日時
2018年6月19日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、制作の湯本雅典さんを交えた
トーク&ディスカッションを行います。終了予定時刻 20時50分。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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posted by VIDEO ACT! スタッフ at 23:32| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2018年06月18日

<転載情報> 『モアナ 南海の歓喜』公開講座のご案内 

<以下、転載します>

『モアナ 南海の歓喜』公開講座のご案内        

日時/題目:2018年6月22日(金) 19:00〜21:00
     「ドキュメンタリーに向かってーロバート・フラハティの映画人生の始まり」

      2018年7月6日(金) 19:00〜21:00
     「ポリネシアの映像・文学・人類学―フラハティを中心に」

      2018年7月27日(金) 19:00〜21:00
     「あの島の調べ」を具現化するー『モアナ』サウンド版の制作背景

      2018年8月10日(金) 19:00〜21:00
     『モアナ 南海の歓喜』のデジタルリストアを通して、映画の復元を考える

      2018年8月25日(土) 13:00〜17:00
      ロバート・フラハティとドキュメンタリーの変容(上映&シンポジウム)


場所:アテネ・フランセ文化センター(東京都千代田区神田駿河台2-11アテネ・フランセ4階)
JR御茶ノ水駅御茶ノ水橋口より徒歩7分 JR水道橋東口より徒歩7分

参加費:全5回通し券:3,500円(事前予約)/4,000円(当日)
    当日1回券:一般1,200円/学生・シニア1,000円
    アテネ・フランセ文化センター会員800円

応募方法:『モアナ 南海の歓喜』HPの応募フォームより、ご応募ください。
(HPでは5回通し券の事前予約のみ受け付けています/先着70名)
1回券をご希望の方は当日会場受付にてお求めください(事前販売はありません)
※定員になり次第、受付終了

★ご応募はこちらから➡https://moana-sound.com/form.html

★各回講師陣が様々な角度から、貴重な参考映像の上映を交えて、テーマを解説。

最終日8月25日(土)には、シンポジウムとともに、「ドキュメンタリー」の名称を考案したジョン・グリアスンとロバート・フラハティの珍しい作品を2本立てで上映致します。


関連サイト http://www.athenee.net/culturalcenter/program/fl/flaherty.html

http://webneo.org/archives/45605



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<転載情報> レイバーネットTV 第131号放送 ★特集:沖縄・南西諸島ですすむ大軍拡〜軍事ジャーナリスト 小西誠さんに聞く

<以下、転載します>

●労働者の 労働者による 労働者のための
  レイバーネットTV 第131号放送
★特集:沖縄・南西諸島ですすむ大軍拡〜軍事ジャーナリスト 小西誠さんに聞く
・日時/放送時間 2018年6月20日(水)19.30一20.45(75分) 
 ギャラリー開場 19.00
・視聴サイト http://www.labornetjp.org/tv
・配信スタジオ スペースたんぽぽ(東京・水道橋)
 http://vpress.la.coocan.jp/tanpopotizu.html
・キャスター 山口正紀・見雪恵美

1、動画ニュース(10分)
 「働き方法案」反対運動など、この1か月のホットな情報をお伝えします。

2、現地取材レポート/湯本雅典記者(10分)
 辺野古の新基地建設で土砂投入が8月にも始まろうとしています。湯本雅典記者による「辺野古の現状」最新レポート。

3、特集「沖縄・南西諸島ですすむ大軍拡〜軍事ジャーナリスト
小西誠さんに聞く」(50分)
 6月12日の米朝首脳会談をきっかけに、東アジアが大きく和平に舵を切ろうとしています。しかしその動きと逆行するかのような現実が、沖縄・南西諸島にはあります。与那国、石垣、宮古、奄美で着々と進む自衛隊の配備・増強計画です。元反戦自衛官の小西誠さんは、「マスコミは全滅でこの問題を一切報道しない」「平和運動関係者の関心も低い」と強い危機感を持ち、インターネットや出版物を使って発信活動をしています。「戦争法」強行採決からまもなく3年ですが、南西諸島はもう「戦争寸前」の状況だと小西さんは言います。番組では、小西さんにドローン撮影を含めた貴重な写真や資料を見せていただき、「沖縄・南西諸島ですすむ大軍拡」の実態に迫りたいと思います。また「中国脅威論」をどう考えたらいいのかなど、さまざまな角度からもお話を伺います。ぜひご覧ください。
 ・ゲスト=小西誠(元反戦自衛官・軍事ジャーナリスト)
 ・聞き手=山口正紀(ジャーナリスト)
 *合間に「沖縄スパイ戦史」予告編(2分)あり

4,エンディングソング(3分)
 替え歌「お坊ちゃま(桃太郎)」を村上理恵子さんが歌います。作=笑い茸、伴奏=ジョニーH。

★レイバーネットTVは公開放送です。スタジオ見学歓迎。参加費カンパ=300円(コーヒーなどワンドリンク付き)です。投げ銭も歓迎。番組終了後、近くで1000円会費の「懇親会」もあります。
★ツイッターコメント歓迎。ハッシュタグは#labornettvです。
★連絡先:レイバーネットTV 070-5545-8662
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2018年06月15日

<転載情報> 第7回うらやすドキュメンタリー映画祭 〜浦安から持続可能な社会を考える〜

<以下、転載します>

第7回うらやすドキュメンタリー映画祭
〜浦安から持続可能な社会を考える〜


【日時】
 6月15日(金)〜17日(日)


【会場】
浦安市民プラザWave101大ホール
 (イオン新浦安4階、JR新浦安駅から徒歩3分)
 TEL:047-350-3101
 http://www.urayasu-kousha.or.jp/wave101/


【上映作品】
<6月15日(金) 前夜祭>
(19:00開場)
 19:15〜『国家主義の誘惑』《日本初上映》
  (渡辺謙一監督/フランス/2017年/54分)
−2018年 フランスFIGRA歴史部門コンペティション参加
☆上映後、渡辺監督トーク予定

<6月16日(土)"問いかける"土曜日>
( 9:45開場)
 10:15〜『三里塚のイカロス』
(代島治彦監督/日本/2017年/138分)
      −72回 毎日映画コンクールドキュメンタリー映画賞
☆上映後、代島監督トーク予定
      ★成田空港開設40年の節目での上映、千葉県内初上映。

 13:30〜『米軍(アメリカ)が最も恐れた男 その名は、カメジロー』
     (佐古忠彦監督/日本/2017年/107分)
      −2017年 日本映画ペンクラブ文化映画部門第1位
☆上映後、佐古監督トーク予定

 16:00〜『A2完全版』
     (森達也監督/日本/2015[原版2001]年/131分)
      −2001年 山形国際ドキュメンタリー映画祭特別賞&市民賞
☆上映後、森監督および安岡プロデューサートーク予定
      ★オウム裁判終結の年にあらためて問いかけます

 18:55〜『映画のない映画祭』
     (王我[ワン・ウォ]監督/中国/2015年/80分)
      −2017年 山形国際ドキュメンタリー映画祭特別招待
☆上映後、中山大樹さん(中国ドキュメンタリー映画祭代表)
       によるトーク予定
      ★国よる検閲、圧力、表現の自由について問いかける作品。
       実際に事務局で携わった方をゲストに迎えお話を伺います。

<6月17日(日)"抱きしめる"日曜日>
(10:00開場)
 10:30〜『ミリキタニの猫《特別篇》』2本組
      (リンダ・ハッテンドーフおよびMasa監督/米国・日本/
      2006&2016年/2本計95分)
      −2006年 東京国際映画祭日本映画・ある視点部門最優秀作品賞他
☆上映後、Masaプロデューサー・監督によるトーク予定

 13:00〜『いただきます劇場版〜みそをつくるこどもたち』
      (オオタヴィン監督/日本/2017年/75分)
☆上映後、オオタ監督トーク予定

 15:00〜『いのちの岐路に立つ〜核を抱きしめたニッポン国』
      (原村政樹監督/日本/2017年/110分)
 
 ★上映後、シンポジウム開催(17:00〜)
 「ドキュメンタリーが未来に貢献できること」
  パネリスト:原村政樹監督、オオタヴィン監督ほか

 18:20〜『ソニータ』
      (ロクサレ・ガエム・マガミ監督/
      スイス・ドイツ・イラン/2015年/91 分)
      −2016年 サンダンス映画祭Wシネマドキュメンタリーグランプリ他
☆上映後、田中龍士さん(毎日新聞社特別報道グループ)トーク
      ★テヘラン支局での特派員経験もあるゲストを迎えお話を伺います。

【料金】
 前夜祭[当日販売のみ]:当日一般999円、高校生以下500円
 1dayパス:事前予約1600円、当日一般1800円、高校生以下1000円
 2dayパス[事前予約のみ]:事前予約2999円
 アフター6パス[6/16&6/17の午後6時以降入場可・当日販売のみ]
 :一般999円、高校生以下500円
      
※サポーター会員は当日料金(前夜祭・1day・アフター6パス)から200円引
※事前予約は6月14日[木]までに以下のサイトからお申込み下さい
https://ws.formzu.net/fgen/S78737839/


映画祭の詳細は以下の特設ページをご覧ください!
http://urayasu-doc.com/festival2018/

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