2022年01月22日

ウェブショップ新規登録作品のご案内

【VIDEO ACT WebSHOP】に新しい作品が登録されました。
『フツーの仕事がしたい』の土屋トカチ監督が描く、理不尽な労働環境に置かれた30代の社員が個人加盟の労働組合に加わり、会社の改善を求めて闘った3年間の記録。各国映画祭で受賞歴多数の話題作です。
是非、チェックしてみて下さい!


『アリ地獄天国』
監督:土屋トカチ/98分/2019年制作

とある引越会社。社員は自分たちの状況を「アリ地獄」と自嘲する。長時間労働を強いられ、事故や破損を起こせば、会社への弁済で借金漬けになるからだ。本作の主人公、西村有さん(仮名)は34歳の営業職。会社の方針に異議を唱え、一人でも入れる個人加盟の労働組合(ユニオン)に加入した。するとシュレッダー係へ配転させられ、給与は半減。さらに懲戒解雇にまで追い込まれた。ユニオンの抗議により解雇は撤回させたが、復職先はシュレッダー係のまま。会社に反省の色は見られない。西村さんは、「まともな会社になってほしい」と闘いを続け、次第にたくましく変わってゆく。
http://www.videoact-shop.com/2022/875

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posted by VIDEO ACT! スタッフ at 16:10| Web Shop 作品情報 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月12日

【報告文】第109回 VIDEO ACT! 上映会 アート・プライベート・ドキュメンタリー

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1月11日に第109回上映会を“アート・プライベート・ドキュメンタリー”と題して行いました。上映作品は『Maelstrom(マエルストロム)』(監督/編集/ナレーション:山岡瑞子)でした。新型コロナ禍の第6波と言われる再拡大が起き、上映会が無事開催出来るのか、という不安もありましたが、開催出来ました。参加者は30名。会場の人数制限があり、この人数で満席でした。
『Maelstrom(マエルストロム)』とは、大混乱、という意味だそうです。本作は監督の山岡瑞子さんの個人史が綴られた作品です。
映画はまず、山岡さんの家族と家の古い写真から始まります。監督本人のナレーションで、家族との葛藤が語られます。家に窮屈さを感じていた山岡さんは、ニューヨークの語学学校へ留学した後、美術大学へ転入し、ファインアートを学ぶ中で自由に表現する世界を知ります。
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美大を無事卒業し、新たに住むアパートも決まった矢先に、山岡さんの人生を変える出来事が起きます。自転車で銀行に向かっている時、交差点で交通事故に遭い、目を覚ました時はICUのベッドの上でした。頸椎損傷により、自分の足では歩けなくなってしまったのです。
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アメリカの病院から神奈川県の病院へ転院し、さらにリハビリを続けながら、自立できるか不安だった、と山岡さんは語ります。
ここまで記してきましたが、『Maelstrom(マエルストロム)』という作品では、序章とも言えます。以後、山岡さんは、自立への道を模索し、様々な人との出会いと別れがあり、家族との関係も変化していきます。そうした中でも、山岡さんの中には、何かを表現したいという欲求が常にあったように思います。そのための手段として、山岡さんは日々の生活をビデオカメラで記録するようになっていきます。そうした日々を本人のナレーションによって、淡々と語っていきます。
映画は終幕で、山岡さんが再びアートの世界に帰還したことを告げます。私はこの帰還に深く感動しました。
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上映後、大きな拍手が起きました。
本作は、様々な視点から見ることが出来ると思います。両親との葛藤を抱えている人、生きづらさを抱えている人、身体に障害がある人、何かを表現している人。本作は山岡さんの個人史ではありますが、どこかに見た人の琴線に触れる部分があるのではないか、と思います。
上映後の質疑応答では、作品が出来だばかりということもあり、やっとまとめられた、と山岡さんが語っていたことが印象深かったです。
本作は、おそらく山岡さんにとって、第二の出発点になるのでしょう。『Maelstrom(マエルストロム)』がこれから羽ばたき、山岡さんも羽ばたいていくことを感じさせる上映会でした。
(報告文:本田孝義)
posted by VIDEO ACT! スタッフ at 11:57| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2022年01月11日

第109回 VIDEO ACT! 上映会 アート・プライベート・ドキュメンタリー 上映作品『Maelstrom(マエルストロム)』

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■ 第109回 VIDEO ACT! 上映会 アート・プライベート・ドキュメンタリー
上映作品『Maelstrom(マエルストロム)』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2022年1月11日(火)19時より

20年前の2002年6月、ニューヨークの美大を
卒業したばかりの留学生だった“私”は、銀行に向かう途中、事故に遭った。
帰国を余儀なくし、それまでの日常を突然失った当事者になった”私”は
大混乱(マエルストロム)の中、日々の記録を始める。

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■上映作品
『Maelstrom(マエルストロム)』 2022年/カラー/HD/70分(予定)
【監督/編集/ナレーション】山岡瑞子
【撮影】山岡瑞子/本田広大/平野浩一
【音楽】オシダアヤ

■作品解説
2002年6月のはじめ、NYにある美大を卒業し、あと一年間、プラクティカル・トレーニングビザで滞在予定だった留学生が、アパートの契約金を下ろしに銀行に向かう途中、事故が起きた。こんな事故は日常に見聞きする、よくあること。殺人事件に巻き込まれなくて良かった。でも、その留学生は、その家族は帰国後、どうなったのだろうか。突然、それまでの日常を失い、それまでの時間が存在しない場に戻った時、何がその人らしさを繋ぎ止めるのか−−−。
事故の当事者になった“私”は、大混乱の中、変わってしまった日常の記録を始めた。事故前の自分と繋がり直し、探している場所に辿り着けることを祈りながら−−−。

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■日時
2022年1月11日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の山岡瑞子さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
予約数上限に達しましたので、受付を締切ました。(1/7正午)
参加希望の方は、上映会前日の1月10日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)


■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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posted by VIDEO ACT! スタッフ at 22:59| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする