上映作品
『不安の正体〜精神障害者グループホームと地域』監督:飯田基晴
ビデオアクトの111回目の上映会は、5月10日、企画:池原毅和、企画協力:三橋良子、
監督・撮影・編集・ナレーション:飯田基晴の『不安の正体〜精神障害者グループホームと地域』を上映した。
2016年に施行された「障害者差別解消法 付帯決議」では、「グループホームやケアホーム等を含む障害者関連施設の許可等に際して、
「周辺住民の同意を求めない事を徹底する。」
「住民の理解を得るための同意を求めないことを徹底する。」
と明記された。
障碍を持っている人達を差別しないための決議だと思うが、こうした決議がされても、残念ながら一般の人達の偏見や差別意識が完全に無くなったかというと、まだまだのようだ。
この作品では、障碍を持つ人達が入居する施設の建設に対して、地域住民が掲げる「運営反対」「住民の安全を守れ」などと書かれた、のぼり旗が登場する。
「障害者差別解消法 付帯決議」の精神とは、まったく反対の事が地域住民によって行なわれているのだ。
なぜ、そんな事になってしまっているのか?
この作品のタイトル『不安の正体』が示すように、地域住民が反対しているのは、障碍をもった人達の施設ができると「なにをしでかすか、わからない」というという漠然とした不安があるのだろう。
実際には、精神障碍を持っていて犯罪を犯し検挙された人達の割合は、100人に1人よりも少ない割合だそうだ。
精神障碍を持っていない一般の人達のほうが、犯罪率は高い。
この作品では、障碍を持っているために施設で暮らしている人達が、ともに助け合ったりしながら、仲間と支え合って平穏に過ごしている様子が、丹念に描かれている。
けっして、暴れたり犯罪を犯したりする人達とは思えない、仲間思いの、やさしい人達だ。
この作品を多くの人に観ていただいて、障碍を持っている人達に対する偏見が少しでも減らす事ができればと思う。
2022年05月17日
2022年05月10日
第111回 VIDEO ACT! 上映会 〜施設コンフリクトは、なぜ起こる?〜
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■ 第111回 VIDEO ACT! 上映会 〜施設コンフリクトは、なぜ起こる?〜
上映作品『不安の正体 〜精神障害者グループホームと地域〜』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2022年5月10日(火)19時より
予約者上限に達しましたので、予約を締め切りました。(4/23付)
ホントに怖いのは何だろう?
近年、精神障害のある人たちのグループホームが各地にできている。
それに伴い、地域住民によるグループホーム開設反対の運動も生じている。
事業者が説明会を開催しても反対の声は収まらず、対立が深まるばかり。
「施設コンフリクト」と呼ばれる、このような反対運動はなぜ起きるのか?
その実像を見つめる。
■上映作品
『不安の正体 〜精神障害者グループホームと地域〜』(2021年/65分)
企画:池原毅和
企画協力:三橋良子
監督・撮影・編集・ナレーション:飯田基晴
協賛:社会福祉法人SKYかわさき/セレリアンス株式会社
助成:一般財団法人松翁会
製作:NPO法人自律支援センターさぽーと
制作・販売:映像グループ ローポジション
■作品解説
近年、精神障害のある人たちのグループホームが各地にできています。
ですがそれに伴い、地域住民によるグループホーム開設反対の運動も生じています。
事業者が説明会を開催しても反対の声は収まらず、対立が深まるばかりです。
「施設コンフリクト」と呼ばれる、このような反対運動はなぜ起きるのでしょう?
そして、精神障害者のグループホームとは、実際にはどのようなものなのでしょうか?
反対住民の声と関係者の意見、グループホームに入居している方々の生活や
インタビューを通して、その実像を見つめます。
■コメント
「精神障害者グループホーム」は精神障害者の集まりだから、<こわい>人たちが
いっぱい居て、急に暴れたり、事件を起こすのではないか。だから、反対だ!
――という世間の声に、静かな論拠をもって語りかける楽しい映画である。
当事者の人生が語られ、それを受け止めるスタッフや市民がいる。
閉鎖的な精神病院の歴史や「差別解消法」の意味が語られる。
それを下敷きにしてみると、この映画でもっとも<こわい>のは
住民説明会で録音された「住民の怒鳴り声」である。
それらに挟まれながら、精神障害の人びとの日常が映され、
彼らの言葉や考え方がじんわりと広がると、住民の声もいつか普段通りの声に
なっていくのではないかという希望が見える。
今こそ、「障害者」の解放へ。それは、われわれ自身の解放へ導いてくれる。
秀作である。
小林 茂(映画監督)
■日時
2022年5月10日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の飯田基晴さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。
■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)
■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の5月9日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)
■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
■ 第111回 VIDEO ACT! 上映会 〜施設コンフリクトは、なぜ起こる?〜
上映作品『不安の正体 〜精神障害者グループホームと地域〜』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2022年5月10日(火)19時より
予約者上限に達しましたので、予約を締め切りました。(4/23付)
ホントに怖いのは何だろう?
近年、精神障害のある人たちのグループホームが各地にできている。
それに伴い、地域住民によるグループホーム開設反対の運動も生じている。
事業者が説明会を開催しても反対の声は収まらず、対立が深まるばかり。
「施設コンフリクト」と呼ばれる、このような反対運動はなぜ起きるのか?
その実像を見つめる。
■上映作品
『不安の正体 〜精神障害者グループホームと地域〜』(2021年/65分)
企画:池原毅和
企画協力:三橋良子
監督・撮影・編集・ナレーション:飯田基晴
協賛:社会福祉法人SKYかわさき/セレリアンス株式会社
助成:一般財団法人松翁会
製作:NPO法人自律支援センターさぽーと
制作・販売:映像グループ ローポジション
■作品解説
近年、精神障害のある人たちのグループホームが各地にできています。
ですがそれに伴い、地域住民によるグループホーム開設反対の運動も生じています。
事業者が説明会を開催しても反対の声は収まらず、対立が深まるばかりです。
「施設コンフリクト」と呼ばれる、このような反対運動はなぜ起きるのでしょう?
そして、精神障害者のグループホームとは、実際にはどのようなものなのでしょうか?
反対住民の声と関係者の意見、グループホームに入居している方々の生活や
インタビューを通して、その実像を見つめます。
■コメント
「精神障害者グループホーム」は精神障害者の集まりだから、<こわい>人たちが
いっぱい居て、急に暴れたり、事件を起こすのではないか。だから、反対だ!
――という世間の声に、静かな論拠をもって語りかける楽しい映画である。
当事者の人生が語られ、それを受け止めるスタッフや市民がいる。
閉鎖的な精神病院の歴史や「差別解消法」の意味が語られる。
それを下敷きにしてみると、この映画でもっとも<こわい>のは
住民説明会で録音された「住民の怒鳴り声」である。
それらに挟まれながら、精神障害の人びとの日常が映され、
彼らの言葉や考え方がじんわりと広がると、住民の声もいつか普段通りの声に
なっていくのではないかという希望が見える。
今こそ、「障害者」の解放へ。それは、われわれ自身の解放へ導いてくれる。
秀作である。
小林 茂(映画監督)
■日時
2022年5月10日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の飯田基晴さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。
■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)
■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の5月9日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)
■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp