9月20日、『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』を上映しました。
参加者は約20名でした。上映会タイトルは「自給自足で半農半介護」。
監督の下之坊修子さんに「上映作品のキャッチコピーを考えてください」とお願いし、
挙げていただいたコピーを、そのまま上映会タイトルに使用させていただきました。
タイトルだけでは難解な本作を、的確に伝えている言葉だと思います。
「ひろんた村」の「ひろんた」とは「広ノ谷」のこと。
長崎県五島列島北部の中通島(新上五島町)のほぼ中央に位置する、内陸の集落です。
戦後の開拓村で、最盛期には20を超える家族が暮らしておられたそうです。
その「ひろんた」を再生させようと、NPO法人「村づくり会議」を2016年11月に設立。
その中心となる「有料老人ホーム ひろんた村 母屋」が、2018年初冬に開設されます。
映画の舞台は、この「有料老人ホーム ひろんた村 母屋」なのです。
食事は自給自足。
米、小麦、大豆、野菜を農薬や化学肥料を使わずに育て、
しょうゆ、みそも手作り。豚や鶏も飼育されています。
漁師さんから、魚のお裾分けがあるようで、これらはホームでの食事として提供されています。
パーキンソン病を患っておられた入所者さんも、ここの食事と暮らしでどんどん元気なられているとか。
2019年制作のDVDですが、入所者さん全員が今もお元気だと伺い、うれしくなりました。
いい環境と、おいしい食べ物。長生きのために重要ですね。
映画では、入所者さんが一緒にみそづくりに参加する様も紹介されます。
入所者の女性は、スタッフにあてがわれた計量カップを手に、蒸した大豆へこうじ菌をまかれます。
すると「昔は手でやってた」と、こうじ菌を素手でバッサバッサとまきはじめるのです。
感覚は手が覚えているのですね。とても印象に残るシーンでした。
理事長一家の歌野敬さんと歌野啓子さんは、関西在住の会社員時代に農薬問題から家庭菜園をスタート。
和歌山県で自給自足していくための技術を習得し、1986年に「ひろんた」へ移住されます。
その後、高齢で単身になられたご親戚を引き取ることになります。
高齢である自分たちのことや、自給自足の技術継承と地域の未来について考る中、
有料老人ホームの設立を思いつかれたそうです。
結局、ご親戚は入所前に亡くなられますが、遺産は施設建設費用に充てられたそうです。
ビデオアクト上映会では恒例の、上映後のトーク&ディスカッション。
監督の下之坊修子さんは大阪府河内長野市在住。
滝畑という約80世帯・無医村にお住まいということもあり、
ZOOMを使いオンラインでトークしていただきました。
お母さまを看取った後「次は自分の番だ」と思い、7年前に故郷への移住を決めたという下之坊さん。
生まれ育った土地はダムに沈んでしまったとのことで、近隣の古民家に住まわれています。
移住して介護やグループホームについての勉強会をしている中、
知人に「ひろんた村」のことを紹介されたことが、撮影のきっかけになったとのこと。
下之坊さんは、ご自宅の古民家を使った上映会や映像制作のほか、裏の畑で農作業もされているとか。
「季節の野菜を食べているだけで元気になる。お金に振りまわされない生活ができている」
と語る下之坊さんは、終始キラキラされていました。
現在、この滝畑での生活をまとめた映画も制作中とのことです。
新作の完成が楽しみです。 (文責:土屋トカチ)
●上映作品『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』
ビデオアクトのウェブページでDVDが発売中です。こちら
●ひろんた村母屋のウェブページはこちら
ハムやベーコンなどの加工品が購入可能とのこと。おいしそうです。
2022年09月20日
第113回 VIDEO ACT! 上映会 〜自給自足で半農半介護〜 上映作品『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』
=============================
■ 第113回 VIDEO ACT! 上映会 〜自給自足で半農半介護〜
上映作品『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
==============================
■2022年9月20日(火)19時より
肉も野菜も味噌も醤油も、必要なものは自分たちで作って暮らす。
長崎県新上五島町にある有料老人ホーム「ひろんた村」では、
自給自足生活を目指している。
自分の思い通りに、最後まで暮らしてゆく場所が、ここにある。
■上映作品
『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』(2019年/40分)
監督・編集:下之坊修子
撮影:岡田和真/下之坊修子
制作:映像発信てれれ
■作品解説
歌野さん夫妻は長崎県五島列島に移住して30年。
消費文化、使い捨て文化の違和感から、自給自足の生活を決意。
2018年、半農半介護をめざして老人ホームを開設した。
肉も野菜も米も豆も、味噌も醤油も、必要なものは、できるだけ自分たちでつくる。
スタッフはシングルマザーや引きこもっていた人や障害を持っている人など様々。
自給の技術を若いスタッフに伝えていきながら、自然とともにある暮らし。
「最後までその人らしく」に寄り添う介護。
自分の思い通りに最後まで暮らす、人間の死んで行く姿をちゃんと見せていく。そんな場を目指す。
■予告編
『ちょっと変わった老人ホーム ひろんた村母屋』
■日時
2022年9月20日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の下之坊修子さんをオンラインで迎え、トーク&ディスカッション。
■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)
■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の9月19日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)
■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
■ 第113回 VIDEO ACT! 上映会 〜自給自足で半農半介護〜
上映作品『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2022年9月20日(火)19時より
肉も野菜も味噌も醤油も、必要なものは自分たちで作って暮らす。
長崎県新上五島町にある有料老人ホーム「ひろんた村」では、
自給自足生活を目指している。
自分の思い通りに、最後まで暮らしてゆく場所が、ここにある。
■上映作品
『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』(2019年/40分)
監督・編集:下之坊修子
撮影:岡田和真/下之坊修子
制作:映像発信てれれ
■作品解説
歌野さん夫妻は長崎県五島列島に移住して30年。
消費文化、使い捨て文化の違和感から、自給自足の生活を決意。
2018年、半農半介護をめざして老人ホームを開設した。
肉も野菜も米も豆も、味噌も醤油も、必要なものは、できるだけ自分たちでつくる。
スタッフはシングルマザーや引きこもっていた人や障害を持っている人など様々。
自給の技術を若いスタッフに伝えていきながら、自然とともにある暮らし。
「最後までその人らしく」に寄り添う介護。
自分の思い通りに最後まで暮らす、人間の死んで行く姿をちゃんと見せていく。そんな場を目指す。
■予告編
『ちょっと変わった老人ホーム ひろんた村母屋』
■日時
2022年9月20日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の下之坊修子さんをオンラインで迎え、トーク&ディスカッション。
■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)
■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の9月19日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)
■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp