2014年05月12日

<転載情報>「被爆者の声をうけつぐ映画祭2014」

<以下、転載します>

この「被爆者の声をうけつぐ映画祭」は、日本被団協(日本原水爆被害者団体協議会)結成50周年の2006年に、原爆症認定集団訴訟の弁護士の方が提案されたことをきっかけに始まりました。“被爆体験の映像での継承”を目的に、2007年6月、有志による映画祭実行委員会と明治大学軍縮平和研究所の共催で開催されました。その後、「ぜひ継続を!」との声に励まされ、賛同する団体や個人の方々に支えられながら毎年、行い、今年(2014年)で8年め(8回め)になります。
今年の上映作品では、『千羽づる』『ふたりのイーダ』『TOMORROW 明日』といった名作から、『アオギリにたくして』『原爆症認定集団訴訟の記録 おりづる』『原発の町を追われて』『フクシマ2011〜被曝に晒された人々の記録』などの近年の作品、さらには『ブラジルに生きるヒバクシャ』『サクリファイス』と海外の作品まで、多彩な作品を集めています。
『ブラジルに生きるヒバクシャ』は日本語版を製作したばかりで、江古田映画祭に続く上映になります。ブラジルの被爆者たちを追いかけた、たいへん珍しい内容の、貴重な作品です。ブラジルのゴイアニアのセシウム被害も伝えています。チェルノブイリ原発の作業員たちの記録『サクリファイス』と同時上映になります。
松谷みよ子原作の名作『ふたりのイーダ』は、不思議な世界を描きつつ、原爆のテーマを訴える逸品。このたび、新しくプリントを焼き直した、16ミリ、ニュープリントでの上映になります。
最近の作品では、『原発の町を追われて』は福島県双葉町から埼玉県加須町に避難している人たちを丹念に取材した貴重な記録です。上映後、堀切さとみ監督と双葉町前町長、井戸川克隆氏の対談が行われる予定です。
また、『アオギリにたくして』は故沼田鈴子さんの生涯をモデルに、被爆者が生きることの困難さを描いた美しい作品です。被爆者の差別の問題に、これまで描かれなかった角度から切り込んでいる作品だと思います。この映画のプロデューサーで歌手の中村里美さんが当日、ゲストとして来場し、お話とあわせてライブ演奏も行います。
よろしくお願いいたします。

「被爆者の声をうけつぐ映画祭2014」のお知らせ
7月3日(木)から6日(日)の4日間。
御茶ノ水・明治大学リバティタワーにて。

(上映作品)
プログラム1
7月3日(木)18時30分
『原発の町を追われて 避難民・双葉町の記録』(正編)
『原発の町を追われて 避難民・双葉町の記録』(続編)
ゲスト:堀切さとみ(監督)、井戸川克隆(双葉町前町長)

プログラム2
7月4日(金)18時30分
『未来へのメッセージ 〜神奈川の被爆者が伝えたいこと〜』
『原爆症認定集団訴訟の記録 おりづる』
ゲスト:認定訴訟関係者

プログラム3
7月5日(土)午前10時
『千羽づる』
ゲスト:神山征二郎(監督)

プログラム4
7月5日(土)13時30分
『ふたりのイーダ』

プログラム5
7月5日(土)16時45分
『サクリファイス』(スイス、ドキュメンタリー)
『ブラジルに生きるヒバクシャ』(ブラジル、ドキュメンタリー)
ゲスト:有原誠治(『ブラジルに生きるヒバクシャ』日本語版監督)

プログラム6
7月6日(日)午前10時
『フクシマ2011〜被曝に晒された人々の記録』
ゲスト:稲塚秀孝(監督)

プログラム7
7月6日(日)13時30分
『TOMORROW 明日』
ゲスト:長崎の被爆者

プログラム8
7月6日(日)16時30分
『アオギリにたくして』
ゲスト:中村里美(プロデューサー)

(会場)御茶ノ水・明治大学リバティタワー
(3日、4日は地下1階、1001教室。5日、6日は1階、リバティホール。)
 
(問い合わせ先)
共同映画 03−5466−2311
ウイング・コア 03−3232−7867

*詳細は下記のブログをご参照ください。

http://hikakueiga.exblog.jp/
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