2017年04月06日

第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜

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■ 第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜
上映作品
『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』
2016年/71分/製作: 湯本雅典
ナレーター:大川久美子
協力:信州市民連合、希望・長野ネット、ぐんま市民連合 へいわの風、かたつむりの会他
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年4月6日(木)19時より

2016年参議院選挙、
長野・群馬の野党共闘の記録。

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【上映作品】
『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』
2016年/71分/製作: 湯本雅典
ナレーター:大川久美子
協力:信州市民連合、希望・長野ネット、ぐんま市民連合 へいわの風、かたつむりの会他
作品紹介ウェブページ 


選挙が生まれる 長野と群馬の挑戦(予告編)

■解説
2015年9月、集団的自衛権の行使容認を含む
「安全保障関連法」が成立した。
その後、全国で同法を廃止させるために、
野党は共闘して国政選挙を闘おうという声が上がり始めた。

長野県では、2016年1月の段階で民主党、
共産党それぞれが候補者を内定していた。
そこで、信州市民連合が結成され、
市民から候補者の一本化を求める声が強くなっていく。
市民団体「希望・長野ネット」は、独自に野党と市民の
対話集会を開催し、野党に対して直接市民が意見を言う場をもった。
このような地域や市町村での独自の動きが、
野党統一候補(杉尾ひでやさん)を誕生させた。

群馬県では、民進党の候補者がなかなか決まらない状態が続いた。
群馬県は、自民党の首相4人を輩出した超保守王国だ。
その群馬で新しい市民団体がいくつか誕生、また市民団体を束ねる
「ぐんま市民連合 へいわの風」もできた。そこで活動していた
堀越けいにんさんが、野党統一候補として自らの作業療法士という
仕事を辞して立候補した。その後、堀越さんの人生初の選挙活動を支える
市民の輪が、どんどん広がっていった。

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■日時
2017年4月6日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督である湯本雅典さんを交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2017年02月14日

第83回ビデオアクト上映会〜沖縄の自然とヘリパッド 報告文

2月7日(火)に『いのちの森 高江』(2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会 監督:謝名元慶福)を上映した。参加者は約25名。描かれている事態の重要性から、たくさんの参加者を見込んでいたのだが、すでに関東圏でも上映会が開催されているためか、あるいはヘリパッドがすでに完成したからなのか判らないが、ややさびしい集客数だった。

沖縄県国頭郡東村高江は、那覇から北へおよそ100キロ。「やんばる」と呼ばれる熱帯雨林に囲まれたのどかな山村で、人口150人ほどの小さな集落だ。この村へ、全国から動員された機動隊が押しよせ、反対する市民・住民を排除し、生態系を支える木々を伐採し、オスプレイの訓練に使用するヘリパッドが建設された。機動隊による「土人発言」は話題となったが、問題の深層については、本土メディアではあまり報じられてこなかった。

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この作品には65分というコンパクトな長さに、集落の成り立ちや、自然といのちを守るために闘った人々の歴史、住民の暮らしや思い、絶滅危惧種や天然記念物、「やんばる」固有種などのいのちを育む豊かな森の様子が、ちょうどいい配分で収められている。森や海岸線を俯瞰したドローンにより撮影された映像もある。問答無用に進められるヘリパッド建設の理不尽さが伝わってくる作品だ。

見どころは、ヘリパッド建設現場守る機動隊を背に、チョウ類研究者・アキノ隊員が語る場面だ。「沖縄の動植物たちは、日本政府とアメリカ政府の欲によって、数えきれないほど殺されています。今、ここでは常識が通じないんです。おまわりさんの仕事が、命を殺すことになっているんです。」機動隊員の表情が少しずつ変化する様に、ほんのわずかだけれども、希望が見えた気がした。

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トークゲストは、「ゆんたく高江」のメンバーで映像作家の古賀加奈子さん。映像制作会社に勤務しながら、5年以上にわたって高江に通い、長編ドキュメンタリー映画を制作中だという。古賀さんは「高江での暮らしは、自給自足に近い生活。子どもたちは野生児のように野山を駆け回っています。本作は高江の暮らしぶりが描かれていて、住民自身が気に入っている作品です。ヘリパッド建設だけが理由ではないけれど、この度、子どものいる3家族が引越をすることになっってしまった。150人のコミュニティのうち、1割が減ることになるのです。ヘリパッドは完成してしまったけれど、ほんとうの受難はこれからだと思う」と語った。

本作DVDは「上映権」付で1枚1500円です。上映権付としては破格の値段です。地域や仲間どうしで、上映会を開いてほしい作品です。出演者の一人、チョウ類研究者・アキノ隊員のブログから購入可能です。
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e9243655.html

報告文:土屋トカチ

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2017年02月07日

第83回 VIDEO ACT! 上映会 〜沖縄の自然とヘリパッド〜

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■ 第83回 VIDEO ACT! 上映会 〜沖縄の自然とヘリパッド〜 ■
上映作品
『いのちの森 高江』
2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会
監督:謝名元慶福 語り:佐々木愛
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年2月7日(火)19時より

いのち豊かな森を守るのは私たち人間の使命です。
オスプレイにおびえ、怒り、闘う、高江の記録。

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【上映作品】
『いのちの森 高江』
2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会
監督:謝名元慶福 語り:佐々木愛
撮影:中川西宏之/アキノ隊員/比嘉真人/宜野座盛克/新里しんじ/照屋真治/謝名元慶福
音楽:島袋霞
編集:新里しんじ
録音:シネマサウンドワークス
題字:岸本一夫
協力:新里勝彦/古謝将嘉/安里嗣頼/屋富祖昌子/屋富祖建樹/
    高江洲義一/高江洲義政/伊礼一美/野村岳也
制作:「いのちの森 高江」制作委員会
著作:文化工房 慶

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■解説
沖縄県国頭郡東村高江。那覇市から北へ約100キロ、
人口150人ほどの小さな集落だ。ここでは全国から集められた
機動隊員数百名が、ヘリパッド建設に反対する住民や支援者と
対峙している。20年前、日米両政府が合意した北部訓練場一部
返還の条件は、新たなヘリパッド建設だった。
「負担軽減」だと土地を返す代わりに、使い勝手のよい場所を
新施設とさだめ、森を破壊する。「基地強化」へつながる矛盾がそこにある。
映画には絶滅危惧種や天然記念物、やんばる固有種などの
いのちを育む豊かな森。そして、この土地に暮らす住民の生活と
抵抗が記録されている。

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■日時
2017年2月7日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、古賀加奈子さん(「ゆんたく高江」メンバー)を交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2016年12月14日

【報告文】第82回ビデオアクト上映会〜映画批評家と現代医療〜

上映作品
『がんを育てた男』
制作:ビデオプレス

 先日、私は50歳になった。自分が歳を取ったからなのか、公言する人が増えたからなのかわからないが、周囲にがんの人が多い。自分の父親も数年前から二つのがんを患っている。父親のがんが判明した時は、かなり焦って右往左往した。その時に、もし、この『がんを育てた男』を観ていたならば、あんなに動揺しなくても済んだかもしれない。

 上映会は、去る12月9日(金)に開催された。年末の金曜日、忘年会やら何やらいろいろあって参加者の人数が心配されたが、開場するやいなやどんどん人がやってきて、最終的には50名近くになった。やはり、がんは他人事ではないということか?

 物語の主人公は、映画評論家の木下昌明さん。現在、78歳。私の父親より一つ年下だ。木下さんは、四年前の2012年にがんを宣告される。勿論、動揺する。この作品は、初めから現代医療に抵抗して「がんを育てるぞ」と決め込んだ格好良い男の話ではない。そこが、面白い。

 木下さんは、セカンドオピニオン、サードオピニオン…と、自分が納得するまでがんと向き合う方法を探し続ける。医師との面談を自らビデオに撮り、関連書籍を読み漁る。そこには、これまで映画評論とともに社会運動にコミットし続けた彼の批評精神に通底する反骨心が見え隠れする。

 とは言え、先述したように、これは格好良い男の話ではない。「すっかり、おじいちゃんになっちゃったよ…」と病床でこぼすチャーミングな“おじいちゃん”の物語だ。その魅力を引き出したのは、彼の友人である制作者の松原明さんと佐々木有美さんだ。二人は私より先輩なので、友人ががんになったからといって、私のように右往左往したりしない。「まぁ、しょうがないよ」と軽口をたたきながら、木下さんの“闘い”をやさしくサポートする。そして、映画は、病気を見て人を見ない現代の外科手術第一主義の医療の問題を浮き彫りにして行く。木下さんは最終的に…

 …と、ここから先は、本編を是非ご覧頂きたいと思う。本作『がんを育てた男』は、来年劇場公開予定とのこと。あっとその前に、現在の木下さんのがんとの向き合い方をご自身で3分の映像にまとめた作品が今週土曜17日に開催される「レイバーフェスタ2016」で上映されるということが、今回の上映会のディスカッションの時に発表されました!「がんを育てた男」の現在を、皆さん是非ご覧下さい!

(土屋 豊)
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2016年12月09日

第82回 VIDEO ACT! 上映会 〜映画批評家と現代医療〜

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■ 第82回 VIDEO ACT! 上映会 〜映画批評家と現代医療〜 ■
上映作品『がんを育てた男』
2016年/60分/制作:ビデオプレス
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年12月9日(金)19時より


「めったにない映画ですぞ! 敢えて自分の尻をむきだした男が
ここにいて、知友が智力腕力を集中させて一篇のドキュメンタリー
を創りあげた。これこそがこんにちの芸術だ!」(小沢信男)

「この映画の主張は“患者が選択する”だ。選択の連続が実存だ」(鎌田慧)。


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7月のレイバー映画祭で初披露されたドキュメンタリー映画『がんを育てた男』。
だれもが、がんになる時代に、どう治療に向き合ったらいいのか。
ベルトコンベア式・手術万能の医者任せでいいのか。
映画評論家・木下昌明さんのケースに密着したこのドキュメンタリーは、
多くの人に示唆を与える作品だ。映画祭後、作品は追加撮影も行い、
さらにブラッシュアップされたヴァージョンを上映する。

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【上映作品】
『がんを育てた男』
2016年/60分/制作:ビデオプレス
出演:木下昌明・志真泰夫(緩和ケア医師)・近藤誠(がん専門医)ほか。
取材:松原明・佐々木有美。

■解説
2012年12月、映画批評家の木下昌明さんにがんが見つかった。
そのときかれは「頭が真っ白になった」という。医師は即手術を
求めたが、これを拒否し、しばらく様子をみることにした。その日
から、常識とされているがん医療との闘いが始まった。何人もの
医師との面談をビデオで撮り、本を読み、治療法を模索した。
それはかれの映画批評の精神と通底していた。
まだ動けるうちは動く。仕事に出かけ、映画の試写会や国会前の
デモにも参加しつづけた。それをカメラは追った。はたして……。

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■日時
2016年12月9日(金)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )


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2016年09月30日

第81回ビデオアクト上映会 〜学生が見つめた地域医療と公害〜 報告文

今回のビデオアクト上映会は、大学のゼミでつくられた2本の作品を上映した。

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『埋もれた時限爆弾〜さいたまアスベスト被害〜』
2016年/36分/制作:武蔵大学社会学部2年 永田浩三ゼミ

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建設資材や家庭用品をはじめ、さまざまな用途に使われてきたアスベスト(石綿)がもたらす健康被害については多少の知識はあったが、この作品を見てあらためて大きな問題だと感じた。

肺癌や中皮腫などの病気で亡くなる人もいるほどの被害状況にもかかわらず、国は経済を優先させてきた。法的規制がされた今後も、さまざまな形で被害が広がっている。「自分は関係ない」と思っていても、思わぬところで知らないうちに被害を受けてしまう可能性もある。そして発病するまでに30〜40年かかる場合もあり、亡くなっていく人が、これからどんどん増えていくとされている。

この映像作品は、そうした問題をわかりやすく説明している。社会の問題について考えたい人に観てもらえる作品としては及第点に達している。
アスベストの問題に関心が高い人たちが集まる集会などでは評価されるだろう。ただ、あまり関心が無い人達にも見てもらえるような工夫は、もっとしたほうが良いと思った。

この作品は5人でつくった作品だが、制作者の1人、古川さんは、重く、つらい取材ではあるが、あと1年半の学生生活の間、1人ででもこの取材を続けて作品をつくりたいという。映像制作を通して作者自身が変わって新たなチャレンジに向かっている。

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『たったひとりのお医者さん〜地域医療の現場から〜』
2015年/19分/企画・演出:新行希望 法政大学社会学部水島宏明ゼミ

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和歌山県日高郡日高川町寒川(そうがわ)にある寒川診療所で働く医師の出口雅枝さんと、その診療所に来る患者さん達との触れ合いを綴った映像作品。

撮った本人が関西弁のナレーションで、医師や患者さんにツッコミを入れるという、かなり風変わりで面白い作品だった。

いわゆる「限界集落」という言葉は適切かどうか迷うところだが、この寒川も人口が少なく高齢の方が多いところだ。
そこに派遣された出口さんと他の3人の診療所のメンバーは、患者さんたちに明るく振る舞い、患者さんとして来ているお年寄りの人たちもこの診療所に来る事でなごんでいるようだ。そんな感じがよくわかる、ほんわかしたアットホームな映像作品になっている。

医師の出口さんは、どんなきっかけでこの診療所に来たのか、もっと都会で勤めたいとは思わなかったのか、人口が減っている地域での医療についてどんな考えをもっているのか、将来どうしたいと思っているのか……、映像を観ていて知りたくなる事、聞きたくなることはいろいろある。
だが、そんなインタビューなどはしない。とにかくひたすら診療所でのやりとりや、体が弱っていて診療所に来られない人の家に診療に行くところを撮り続け、たまに「インタビュー」とは言えないような普通の会話をして、編集した映像にナレーションでツッコミを入れるのみである。

そして、医師の出口さんは、いつもよく笑っている。

たいした医療設備は無い診療所だから、ちゃんと検査する必要がある時には長時間かけて他の病院に行ってもらう。緊急の場合には、付近の街から救急車に来てもらうが、遠くて時間がかかるので間に合わない時もある。
「間に合わん時は、死んじゃう時もあるんとちゃう?」と、この時だけはちょっとインタビューっぽくなるのだが、出口さんは「そうやねえ」などと言って、それでも笑ってる。

いわゆる「限界集落」を社会問題として捉えたドキュメンタリーとは違う、時間も短い「小品」っぽい作品だが、一度観たら忘れられない作品になっていると思った。

報告文:小林アツシ
 
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2016年09月29日

第81回 VIDEO ACT! 上映会 〜学生が見つめた地域医療と公害〜

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●第81回 VIDEO ACT! 上映会 〜学生が見つめた地域医療と公害〜 
上映作品
『たった一人のお医者さん 〜地域医療の現場から〜』
 2015年/19分/企画・演出:新行希望 法政大学社会学部水島宏明ゼミ
『埋もれた時限爆弾〜さいたまアスベスト被害』
 2016年/36分/制作 : 武蔵大学社会学部2年 永田浩三ゼミ
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年9月29日(木)19時より
誰もが、映像制作をできるようになって久しい。
大学のゼミでも、様々な映像作品が作られ、鋭い視線で社会を見つめる
作品も作られている。今回は、学外では見られる機会の少ない
大学生の作品2本を併映する。

上映後、制作者・関係者を交えたトーク&ディスカッション有(予定)。

【上映作品】
『たった一人のお医者さん 〜地域医療の現場から〜』
 2015年/19分/企画・演出:新行希望 法政大学社会学部水島宏明ゼミ

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■解説
人口420人のうち約半分が高齢者という、和歌山県中部に位置する
日高川町の山間部、寒川地区。そんな限界集落にあるたったひとつの
診療所に勤める、たったひとりの気さくな女性医師が主人公のドキュメンタリー。
「この症状やったらここでは見れやんわ。大きい病院行ってもらおか」
「嫌や遠いもん」というような、主人公と患者の診察中のやりとりが微笑ましい。
地域医療の限界や過疎化をテーマに、地方の厳しさを訴えつつも、
そんななかでも笑顔で暮らす、田舎ならではの人の魅力を描いた作品だ。


『埋もれた時限爆弾〜さいたまアスベスト被害』
 2016年/36分/制作 : 武蔵大学社会学部2年 永田浩三ゼミ

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■解説
「久保田ショック」から10年。全国各地でアスベスト被害をめぐる
裁判が始まっている。埼玉県に住む松島恵一さん一家は、
2010年、母・かつ子さんを突然亡くした。かつ子さんはアスベスト
製品をつくる工場内の社宅に暮していた。1枚の写真が残っている。
1962年、アスベスト管の山の横を花嫁姿を見にまとい結婚式場に
向かうかつ子さん。48年後アスベストは牙をむき、中皮腫発症から
2ヶ月でかつ子さんは亡くなった。いま埼玉では工場周辺で中皮腫の
患者が次々見つかっている。学生たちは事実掘り起こしの過程を記録した。
アスベスト問題をわかりやすく伝えた作品で、東京労働安全衛生センターが
制作協力している。

■日時
2016年9月29日(木)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )
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2016年08月05日

第80回ビデオアクト上映会〜スマホの真実〜 報告文

第80回ビデオアクト上映会〜スマホの真実〜
報告:本田孝義

 去る8月3日に「スマホの真実−鉱物紛争と環境破壊とのつながり」(2015年/35分/監督:中井信介)を上映した。折しもポケモンGO!が大騒ぎになっているので、スマホそのものにも関心を持ってもらいたかったが、参加者は約20名と少し寂しかった。

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 この作品はコンゴ民主共和国でタングステンをマスクも付けず人力で掘り出している映像から始まる。ショッキングな映像だ。掘り出されたタングステンはアジアなどで精錬され、スマホのバイブレーターに使われているという。コンゴは1994年に起きたルワンダの戦争に巻き込まれ、2003年には東部に武装勢力が生まれ、彼らがレアメタルなどの鉱物に目を付け資金源とし、紛争が起きるようになった。この紛争では子供も多く殺され、ゴリラも半分殺されたという。こうしたことは日本ではあまり知られていないが、欧米では大問題となり、ヨーロッパでは紛争鉱物を使わない運動が起き、アメリカではレアメタルの原材料の現地調査を義務付ける法律が制定される。こうした動きは全世界に広がり、コンゴの紛争鉱物を買わない動きになっていったが、そのことによって困ったことも起きてきた。コンゴの鉱物の価格が暴落し、採掘で生計を立てていた人たちの生活を圧迫していったのだ。そこで、次の段階としてオランダなどヨーロッパでは、フェアフォンを使う、という動きが出てきた。フェアとはフェアトレードと同じ意味で、紛争鉱物ではないことが証明出来る産地の鉱物を使ったスマホを使う、ということだ。上映後のトークでは、100台ぐらいの小ロットでスマホを作っている工場もある、とのことだった。
 日本が直接関わっている鉱物採掘としてフィリピンの例が紹介される。ニッケルや銅の採掘では森林を破壊し、鉱山周辺では六角クロム、水銀、カドミウムが日本での規制値を超えて検出されている。元々この地に住んでいた先住民族に健康被害が出ている。日本では足尾銅山での公害が知られているが、公害の反省からまがりなりにも環境破壊を起こさないために規制ができたが、その規制値は海外では適用されないことをいいことにこうしてフィリピンで公害を起こしているわけだ。他にエクアドルの事例も紹介される。

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 上映後には製作に関わった田中滋さんと技術に詳しい安田幸弘さんのトーク。田中さんからは現地での撮影の苦労話を。また、こうした海外での鉱物採掘がなかなか日本で知られていないのは、日本ではほとんど鉱物採掘をやっていないから、とのこと。本作は教材向けに作られているので、高校・大学の授業で上映するとショックを受ける学生が多いそうだ。クラウドファンディングで始まったフェアフォンについてもう少し詳しい話もあった。また、安田さんはスマホを分解するワークショップをやっていて、どこまでならスマホを自作できるかを探っているそうだ。そして、フェアフォンを買えばいいというわけではなく、コロコロ機種変更して新しいスマホを買うことのほうが悪い、と安田さんは言われた。(ちなみにフェアフォンはバッテリー、パネルなどが自分で交換できるとのこと)
 会場からの質問では、スマホの多くは中国で作られているが、本作にはほとんど組立工場の話がなかったのはなぜか、とあった。田中さんとしては、取材はなかなか難しいが、出来れば中国の工場の問題を入れた「スマホの真実」の続編を作りたいとのことでした。

■作品ウェブページ(下記から「スマホの真実」のDVDを購入出来ます。)
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/wakeupcall.html

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2016年08月03日

第80回 VIDEO ACT! 上映会 〜スマホの真実〜 

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■ 第80回 VIDEO ACT! 上映会 〜スマホの真実〜 ■

上映作品
『スマホの真実―紛争鉱物と環境破壊とのつながり』(2016年/35分/監督:中井信介)
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年8月3日(水)19時より

内閣府発表の消費動向調査によると、普及率が67.4%を越え、
もはや生活必需品となったスマートフォン。通称スマホ。
スマホが製造されるためには、20種類以上の鉱物が必要とされている。
私たちが普段意識していない、スマホに隠された真実とは・・・・?

上映後、制作担当の田中滋さんを交えた、トーク&ディスカッション有。

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【上映作品】
『スマホの真実―紛争鉱物と環境破壊とのつながり 』(2016年/35分/監督:中井信介)
監修/エシカルケータイキャンペーン実行委員会
取材・映像協力/国際環境NGO FoE Japan、環境=文化NGO ナマケモノ倶楽部、Pole Pole Foundation、Fairphone、京都大学霊長類研究所
企画・制作/特定非営利活動法人 アジア太平洋資料センター(PARC)

■解説
私たちの暮らしになくてはならないものになりつつあるスマートフォンや小型電子機器。
それらをつくるためには20種類以上の鉱物が必要とされています。
中には希少金属、通称「レアメタル」と呼ばれる金属も多く含まれています。
そうした貴重な鉱物を採掘している現場は、一体どんなところなのでしょうか? 
私たちの暮らしをつくっているモノの背景にはどんな採掘行為があるのでしょう?
エクアドル、フィリピン、コンゴ民主共和国の採掘現場を訪れてみると、
そこには目を見張るような環境破壊や鉱山利権を巡った紛争や、
もともとそこに住んでいた人びとの強制的な追い出し、
大規模な環境破壊などが目撃されました。
私たちが日々意識しないスマートフォンの内側に隠された調達の真実に光を当てます。

■作品ウェブページ
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/wakeupcall.html

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■日時
2016年8月3日(水)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2016年06月11日

【報告文】第79回ビデオアクト上映会〜災害弱者をうまないために〜

上映作品
『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』 監督:飯田基晴


 5月26日、「災害弱者をうまないために」と題された79回目のビデオアクト上映会が開催された。上映作品は、『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』(監督:飯田基晴)。今年4月に発生した熊本地震のマスコミ報道を見たビデオアクト・スタッフの一人が、「今回も障害者の状況を伝える報道が見当たらない」と感じたことが、開催のきっかけだった。ビデオアクトでは、2012年11月に「何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと」と題する上映会を行なっているので、今回は"災害弱者"について考える二度目の会となる。

 災害弱者をうまないためには何が必要か?まずは、障害をもった人々が災害時にどんな困難に見舞われるかを具体的に知ることから始めるべきだろう。『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』は、2011年3月11日以降、障害者と彼や彼女らをサポートする人々に何が起こったかを丁寧に描いていた。

 「避難所では生活できない」、「周囲に迷惑をかけるから」と避難をあきらめた人々は家に残ったが、災害支援の情報が届かず、生活は困難を極めた。下半身が不自由な女性は、行き場もなく避難所に逃れたものの、そこにベッドはなく、二週間以上も車椅子に座って眠らざるを得なかった。あからさまに「障害者なんだから避難所ではなく、家に戻れ」と言われた人もいるという。スロープのない仮設住宅に入居した車椅子の女性は、一人で自由に外出することが出来ず、窓際に飛んでくる鳥の姿を見ることで、自らの心を励ましていた…

 「重要なのは障害の重さではなく、当事者が置かれた環境を把握すること」という支援者の言葉が印象的だった。周囲に常にサポートしてくれる家族がいれば何とか越えられる壁であっても、一人暮らしの車椅子生活者にとっては、たった数センチの段差が越えられない大きな壁となる。障害者一人一人、災害時にどのような具体的な支援が必要となるのかを普段からきめ細かく把握しておくことが重要となるのだ。

 では、どうしたら、そのようなきめ細やかな支援体制が築けるのか?上映後のディスカッションで、とても興味深いやりとりがあった。車椅子に乗った参加者の女性が、「こういう作品を一般の健常者の前でやっても、可哀そうね…で終わってしまう。行政の人に観せなければ意味がない」と発言した。それに対して、飯田基晴監督が"自助・共助・公助"という言葉を使って、当事者と行政による支援を社会がどのように繋げていくかを、本作の取材経験をもとに語ってくれた。

 「行政の人に観せなければ意味がない」という意見は、彼女の実体験に基づいた心からの想いだろう。そして、「可哀そうね…で終わってしまう」と思わせてしまったのは、私たち周囲の人間の責任だろう。私たちは、障害当事者が勇気を振り絞って発した「困った。助けて」という"自助"の言葉を想像力を駆使して受け止めなければならない。それが、"共助"に繋がるだろう。そして行政は、"公助"として全ての住民の生命の安全を図る義務があり、それを怠った時は厳しい追及を免れない。

 ディスカッションを聞いて、私はそんなことを思った。約20名の参加者も、各々、何かを持ち帰ってくれたと思う。作品上映とディスカッションのセットは、作品内で描かれた内容を深め、広げてくれるとあらためて思った上映会だった。

(土屋 豊)

★『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』は、下記で販売しています。
http://www.j-il.jp/movie/sale.html

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2016年05月26日

第79回 VIDEO ACT! 上映会 〜災害弱者をうまないために〜

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■第79回 VIDEO ACT! 上映会■ 
〜災害弱者をうまないために〜 

上映作品
『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者 』
(2012年/74分/監督:飯田基晴)
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年5月26日(木)19時より

障害があるということは、災害時に普段以上のハンディとなる。
2011年3月11日の東日本大震災、未曾有の大災害の中、
障害を持つ人々に何が起きたのか?

2016年4月、熊本地震が起こり、
9万人以上が避難生活を強いられている。
地震活動期に入った日本は、いつどこで大きな地震が
起きてもおかしくないといわれている。
今あらためて本作を観て、考えたい。

上映後、飯田基晴監督を交えた、トーク&ディスカッション有。

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【上映作品】
『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者 』(2012年/74分)
監督:飯田基晴 (「あしがらさん」「犬と猫と人間と」)
製作:東北関東大震災障害者救援本部
http://www.j-il.jp/movie/

■解説
障害があるということは、災害時に普段以上のハンディとなる。
2011年3月11日の東日本大震災、未曾有の大災害の中、
障害を持つ人々に何が起きたのか?
福島県を中心に、被災した障害者とそこに関わる人々の証言をまとめた。
 障害ゆえに、地震や津波から身を守れず、
また必要な情報も得られない・・・。
「ここではとても生活できない」「周囲に迷惑をかけるから」と、
多くの障害 者が避難をあきらめざるを得なかった。
そうしたなかで避難所に入った障害者を待ち構えていたのは・・・。
 更には仮設住宅へ入居しても、そこでも大変な不自由が待って
いた。原発事故により市民の姿が消えた避難区域には、取り残さ
れた障害者が不安な日々を送っていた。大震災に翻弄される障害
者と、その実態調査・支援に奔走する人々の、困難の日々。
 住み慣れた土地を追われ、避難先で新たな生活を模索する時、
涙とともに故郷への思いがあふれる。
 マスメディアでは断片的にしか取り上げられない、被災地の障害者
を取り巻くさまざまな課題や問題点が浮かび上がる。

■予告編 
逃げ遅れる人々予告(バリアフリー版)


■日時
2016年5月26日(木)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )




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2016年04月13日

『ニッポン・戦争・私 2015』完成上映会 報告文

2015年11月10日、『ニッポン・戦争・私 2015』の上映会が行われた。

ビデオアクトでは、3分間の動画を募集して応募された全作品を1本につなげて上映するというオムニバス映像企画を、1999年以来数回にわたり行ってきた。

募集された作品は、誰がつくったどんな内容の作品であっても無審査で上映される。だから、観る人にとっては、面白いと思う作品も、退屈だと感じる作品も、考えさせられる作品も、意味不明だと感じる作品も、共感する作品も、稚拙だと捉えられる作品も、全部見せられる事になる。

3分間の作品を一挙に上映するが、次に何が出てくるかはわからない「闇鍋」的な面白さがある。「こんなのは観てられない」と思った作品も3分間ガマンすれば終わって、まったく別の次の作品になる。多彩な視点でつくられた作品を一挙に上映する事で、そこから見えてくるものもある。上映後に感想を聞くと、やはり人によってそれぞれの作品に対する受け止め方は違っている。そんな楽しみ方ができる企画だ。

今回、2年ぶりに行う事にしたのは、安倍内閣による安保関連法案が提出され、スタッフの間にも危機感があったからだ。結果的に多くの人が反対の声を挙げたにもかかわらず、採決とは呼べないような強引な手法で、安保法案は成立した。

応募されて集まった作品は、やはり安保法案に反対する人々の動きを撮影したものも多かった。いま、振り返って観る意義もあるし、無かったことにしてはいけない出来事だろう。

安保法案に関連した作品以外では、劇映画を志している人たちの作品も集まった。社会運動・市民運動に関心があったり参加している人たちだけではなく、こうした幅広い層の人たちに参加してもらえるのも「映像作品の募集」という企画ならではだと思う。

また、自分の肉親の戦争体験などを取材した作品も、いつも以上に多かった。戦争体験を持っている人たちが高齢化し「いま、記録として残しておかねば」と思っている人が少なくないのだろう。

上映後は「観客賞」も決まった。選ばれたのは、青野恵美子さんの『さいごの言葉』という作品だった。社会運動に関心がある人や、ドキュメンタリー系の映像をつくっている人たちにとっては、身につまされる作品だった。

NHKも取材に来ていて番組で紹介された。テレビ局の現場にも、「戦争」や「安保」といった問題をなんらの切り口で紹介したいという想いを持っている人がいるのだと思う。

『ニッポン・戦争・私 2015』に応募された作品群は、DVDとしても頒布されている。上映権付き1000円という価格なので、自由に上映会などを行う事ができる。映像という敷居の低い切り口の接点で、観た人たちどうしで感想を述べ合うなどの使い方もできると思う。
(報告文:小林アツシ)

『ニッポン・戦争・私 2015』DVD.jpg
●DVDの案内はこちら。
http://www.videoact-shop.com/2016/723

●これまでの3分間動画のDVDはこちら。
http://www.videoact-shop.com/?search-class=DB_CustomSearch_Widget-db_customsearch_widget&widget_number=preset-2&cs--0=%E3%83%93%E3%83%87%E3%82%AA%E3%82%A2%E3%82%AF%E3%83%88&search=%E6%A4%9C%E7%B4%A2
 

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2016年04月11日

第78回 VIDEO ACT! 上映会〜新田進特集2「沖縄・基地案内」 報告文

3月29日、「新田進特集2『沖縄・基地案内』」と名付けた上映会を行った。昨年の2015年8月に開催した新田さんの特集につづく第2回目。今回は、彼の沖縄取材の集大成的作品といわれる『沖縄・基地案内−未来をみつめ闘う島 』を上映した。参加者は約30名だった。

本作品の監督である新田進さんは、活動家であり、映像作家だった。新田さんは、昨年2014年11月11日、日比谷公園で焼身自死された。公園のベンチには、安倍内閣による集団的自衛権行使容認「7.1」閣議決定と、これらと結びついた沖縄県辺野古と高江の基地建設に対する抗議文が張り付けてあったという。上映会のこの日は、奇しくも安保法施行の日だった。この日の国会前デモには3万7000人(主催者発表)が集まったそうだ。

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『沖縄・基地案内−未来をみつめ闘う島 』は1999年の作品だ。沖縄戦米軍上陸時のアーカイブ映像からはじまり、1995年秋の米兵による少女暴行事件に端を発し、8万5000人が集まり開催された「10.21県民総決起大会」。そして、1999年6月の「米軍用地特別措置法」再改悪へ至る約3年半が記録されている。今となっては貴重な記録である、沖縄県収用委員会公開討論審理での市民の発言や、立ち上がった沖縄の女性たちの「最初は子どもを(デモに)つれて行くのは怖いなと思ったけれど、子どもにも現実を見せることができる。自分にできるはそれしか思いつかなかった」など言葉が胸をうった。また、東富士における自衛隊と米軍の共同実弾射撃訓練の報道規制を伝えるシーンは、2016年現在のニュース映像を見ている気分になった。

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普段、公務員として都内で働いていた新田さん。普段仕事をしながらこれだけの沖縄取材を実行し、映像作品として残していくことは、さぞ大変だったろうなと思う。現在のように、誰もがインターネットで情報を得られる時代じゃない。沖縄で起こっていることを、映像で記録し伝えておく。その熱がじんわりと伝わった。

ところで、今回の上映が決まったのは偶然だった。新田進さんの映像作品を管理している小川町シネクラブから、本作品DVDコピーの依頼を私が受けたのがきっかけだった。コピーを終え、確認のためプレビューしていると、映像の後半部へ進行するにつれて、思わず見入ってしまったのだ。まるで監督の新田さんに「上映してくれ」と頼まれた気がしてきて、慌てて小川町シネクラブへ上映の問合せをした次第だ。上映後、参加できなかった方からも「再度上映を」という問合せをいただいた。上映については小川町シネクラブへお問合せください。

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以下は、ネタバレ注意です。

作品のラストは、集会の舞台発言だ。その言葉は、まるで新田さんの「遺言」のように思えてならないので、
ここに記しておきたい。一坪反戦地主会代表世話人 金城睦弁護士(2014年10月9日ご逝去)の言葉だ。

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「日本という国が、自らの軍隊を持って戦争に参加する。戦争そのものを行うという、大変な曲がり角に到着しています。そのための法律が、こともあろうに国民代表の衆議院ですでに可決され、同じく良識の府といわれる参議院でも間もなく可決されようとしているという情報が、先ほど伝えられました。考えても、考えられないほどの事態ではないでしょうか。そのようなことを日本国民は唯々諾々と許すのでしょうか」

「そういうことをする国会議員は、我々日本国民の代表とは認めたくない。しかし現在、残念ながら我々の力が弱い。弱くても我々は、ずっとやるべきことをやってきた。戦後50年余り、様々な戦争へのたくらみが企てられる中で、世界第2位と言えるほどの大軍隊ができあがっていますけれども、まだ戦争はしていない。これからしようとしているけれども」

「たとえそのための法律ができても、法律という道具があっても、自衛隊という軍隊があっても、国民は、戦争そのものは絶対に許さないという全力を尽くした闘いをするならば、この法律も形骸化することができる。
軍隊を出動させないことが、できるでありましょう。その時々のやるべきことは、とことんやり尽くす。今、生きている人間として」

報告文 土屋トカチ
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2016年03月29日

第78回 VIDEO ACT! 上映会 〜新田進 特集2「沖縄・基地案内」〜

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■ 第78回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜新田進 特集2 「沖縄・基地案内」〜

上映作品『沖縄・基地案内−未来をみつめ闘う島 』(1999年/90分/企画・演出:新田進)
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年3月29日(火)19時より

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2014年11月11日、日比谷公園で男性が焼身自死した。
公園のベンチには、安倍内閣による集団的自衛権行使容認「7.1」閣議決定と、
これらと結びついた沖縄県辺野古と高江の基地建設に対する抗議文が張り付けてあった。
男性の名前は、新田進。平和運動・労働運動を積極的に行い、映像作品を数多く残した。

ビデオアクトでは、昨年2015年8月に新田進さんををしのび、
上映会を行った。
今回は、彼の沖縄取材の集大成的作品といわれる
『沖縄・基地案内−未来をみつめ闘う島 』を上映する。

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【上映作品】
『沖縄・基地案内−未来をみつめ闘う島 』(1999年/90分)
企画・演出:新田進
語り: 木内稔
撮影:枝川敏夫・小林明・木嶋正・新開努・新田進
音楽:まよなかしんや (CD 「沖縄ぬけーし風」より「忘ららん」「チビチリガマ」)
編集協力:エムケー企画
協力:違憲共闘会議/反戦地主会/一坪反戦地主会
制作:小川町シネクラブ
http://www.ogawamachicineclub.jpn.org/

■解説
1995年秋の少女暴行事件に端を発し、8万5000人を集めた
「10.21県民総決起大会」の開催から、1999年6月の「米軍
用地特別措置法」再改悪にいたる約3年半を記録。 沖縄県
収用委員会による11回の公開審理と反戦地主へのインタビ
ュー、 沖縄の女性たちの反基地闘争への起ち上がり、 東
富士での実弾射撃訓練抗議行動などを通じて、 反戦地主
を先頭とする沖縄県民あげての<第三の島ぐるみ闘争>を
描き出す。 あわせて、名護サミットの開催と市民投票での
反対の意思表示を覆して強行されようとしている普天間基地
の移転問題の犯罪性を暴き出す。
いま見直すべき、辺野古新基地建設問題を記録した貴重な作品。

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■日時
2016年3月29日(火)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2016年02月02日

第77回 VIDEO ACT! 上映会〜裁判所vsオヤジ〜 報告文

第77回 VIDEO ACT! 上映会〜裁判所vsオヤジ〜 報告文
本田孝義
 
 
 1月28日、“裁判所VSオヤジ”と題して『裁判所前の男』(2015年/65分/監督:松原明 制作:ビデオプレス)を上映した。参加者は約30名。
 まず、私事から始めることをご容赦いただきたい。私は1993年頃から2006年頃まで、よく、裁判の傍聴に行っていた。ある時から、東京地裁前の路上で何やら拡声器で訴えている人をよく見かけるようになった。それが本作の主人公・大高正二さんだった。大高さんは「裁判官は証拠資料をちゃんと読め」「裁判官の数を増やせ」「撮影・録音の自由を」など、ごくまっとうな訴えをされていた。本作の冒頭はこうした大高さんの姿を映している。時期は私が裁判所に行かなくなった2007年の様子だ。

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 不覚にも、それから大高さんに大変なことが起きた、というのは知らなかった。2008年11月、裁判所に録音機を持って入ろうとしたところ、職員に取り囲まれ、職員が勝手に尻餅をついて公務執行妨害で逮捕。(23日間の拘留)。2010年8月10日、ある裁判を傍聴した大高さんは、裁判終了後、警備員に取り囲まれ「所持を禁止した携帯電話を持っていた」として裁判所外に強制退去。この事件で、本作製作者の松原明さんは当事者になってしまった。というのも、大高さんは目をつけられていたこともあり、裁判所に入る前に松原さんに携帯電話を預け、裁判所内で受け取っていたからだ。そして奇妙なことにここで事件は終わらなかった。約3ヶ月後の11月2日、大高さんは公務執行妨害・傷害容疑で逮捕されてしまう。8月10日、裁判所南門から強制退去させられた時に、守衛の頭を門扉越しに殴った、とされたのだ。そんなことが不可能なことは、弁護士が再現して明らかにしている映像が本作中にも出てくる。大高さんは、8月10日の強制退去の際、怪我をしたことから、その後、丸の内署の前で裁判所の暴力を捜査するように訴えていたことから丸の内署が裁判所に被害届けを出させて、11月2日の逮捕になったらしい。
 こうして事件の概要を書くと、大高さんはいかにも反権力の闘士のように思われるかもしれないが、本人は飄々としている。そのギャップがなんとも可笑しい。上映会後の打ち上げでは、もっと大高さんの面白みを膨らませた編集にしてはどうか、という声があったほどだ。

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 2011年5月11日から大高さんの裁判が始まるが、その法廷も異様だった。傍聴者より廷吏が多いような厳重に管理された東京地裁429号警備法廷。法廷で少し文句を言っただけで大高さんも強制退去。
 一体、裁判所は何を恐れているのだろう。本作で浮かび上がってくるのは、裁判所が裁判所の実態を外部の人に知られることを極端に嫌っている、ということだ。裁判は誰でも傍聴ができ、市民に開かれていることが建前だ。市民参加を名目に始まったのが裁判員裁判のはずだった。しかしながら、裁判所内では相変わらず撮影・録音は禁止。オウム裁判が始まった時に導入された金属探知機も、オウム裁判集結後も撤去されていない。朴訥とした大高さんの訴えを聞いていると、裁判所はちゃんと市民と対等に向き合って欲しい、という真っ当なものだということが分かる。
 大高さんが訴えられた裁判も、最高裁まで上告したが棄却されてしまった。

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 上映後、製作者の松原明さん、主人公の大高正二さんを交えて、トークとディスカッションが行われた。映画では十分触れられなかった事件の詳細も補足された。大高さんは最後に、裁判所をどう思ったかを素直に表現して欲しい、と語られたのが印象的だった。国は司法・行政・立法で成り立つが、一般の人に一番馴染みがないのが司法かもしれない。そして一番閉鎖的なのも司法だろう。間違っていると思うことを間違っていると言い続ける大高正二さんの姿を捉えた本作は、そうした閉鎖的な司法に小さな穴を開けることに繋がるに違いない。

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2016年01月28日

第77回VIDEO ACT!上映会 〜裁判所vsオヤジ〜

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■ 第77回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜裁判所vsオヤジ〜
上映作品
『裁判所前の男』(2015年/65分/監督:松原明 制作:ビデオプレス)
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年1月28日(木)19時より
裁判所批判を続ける大正二さんのドキュメンタリー。
「裁判官は証拠資料をちゃんと読め」「裁判官の数を増やせ」
「撮影・録音の自由を」など、ごくまっとうの訴えを裁判所前で
連日行ってきた大さん。2007年から2013年の7年間を追う。

■解説
『裁判所前の男』(2015年/65分/日本)
監督・撮影・編集:松原明 制作:ビデオプレス
『裁判所前の男』公式ページ 

「裁判官は証拠資料をちゃんと読め」「裁判官の数を増やせ」
「撮影・録音の自由を」など、まっとうな訴えを裁判所前で
連日行ってきた大さんは、裁判所にとって「目の上のタンコブ」だった。
2010年、大さんは裁判所内にカメラ付きケータイを
持ち込んだことを理由に強制退去させられる。
その際、守衛を殴ったという理由で「公務執行妨害、傷害」罪で
逮捕される。本人は事実無根と否定するが、3年近く勾留された。
国家権力が「もの言う人間」をひねりつぶそうとしたのです。
果たしてその事件の真相は?
公判が行われた「恐怖の429号警備法廷」の実態は?
知られることのなかった裁判所の闇が浮かび上がる。

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■日時
2016年1月28日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の松原明さんと主人公・大正二さんを交えたトーク&ディスカッション有。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2015年12月28日

第74回 VIDEO ACT! 上映会〜下北沢の再開発〜報告文

第74回 VIDEO ACT! 上映会〜下北沢の再開発〜報告文
本田孝義

諸般の事情で報告文が掲載されていなかった、第74回 VIDEO ACT! 上映会の報告文を掲載致します。
本年(2015年)3月26日、下北沢の再開発と題して『下北沢で生きる 〜SHIMOKITA 2003-2014〜』(2014年/日本/87分/監督・撮影・編集  斎藤真由美)を上映しました。参加者は約35名。小田急線が地下化され、それに伴い下北沢駅周辺の再開発が進みつつある。本作は、この再開発に反対する人たちの動きや、下北沢への思いを見つめた作品。下北沢といえば、若者の街、演劇・音楽の街として知られるように、本作にも著名な方々が多数登場する。一口に再開発反対、と言っても、その運動は文化運動とも言うべき多彩な広がりを持っていることがわかる。同時に、下北沢の街には昔から店を出している人も多く、そうした人たちがどんな思いで下北沢で暮らしてきたかも描かれる。ドキュメンタリーとして見た場合、少しまとまりに欠けるかな、と思いながら見ていたが、次第にこのまとまりのなさ、様々な要素がごちゃごちゃと絡み合っている事自体が、下北沢という街の雰囲気と合っているように思え、本作の魅力にもなっていることに気づいた。
通常、VIDEO ACT!の上映会では、60分前後で上映し、その後ゆっくり製作者とのディスカッション時間を設けているのだが、本作は上映時間が87分だったので、あまりディスカッションの時間が取れなかった。それでも、短い時間ながら監督の斎藤真由美さんから製作の背景を聞き、観客から質問や感想を聞くことが出来た。

※『下北沢で生きる 〜SHIMOKITA 2003-2014〜』はVIDEO ACT!のweb shopでDVDを販売しています。下記サイトをご覧下さい。
http://www.videoact-shop.com/2014/309

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2015年11月10日

『ニッポン・戦争・私 2015』完成上映会

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特別企画『ニッポン・戦争・私 2015』
〜「戦争」をテーマとした3分間の映像をオムニバス上映
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ビデオアクトでは、「戦争」「憲法」「自由」「3.11」など
様々なテーマで、3分間のオムニバス映像企画を実践してきました。
2015年は、あの大戦から70年という節目の年でもあります。
安保法制関連法案が可決された世情も鑑み、
テーマを「戦争」とした3分間の映像作品を募集しました。
全部で22作品が集まりました。
11月10日に、完成上映会を行います。

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■企画参加者(敬称略・順不同)
湯本雅典/金成日/成瀬都香/正木斗周/望月葉子
松原明/中田文/青野恵美子/古賀加奈子/中井信介
三田玲子/堀切さとみ/佐々木健/山岡瑞子/4310
小西晴子/柚木公奈/常田高志/本田孝義/土屋豊/
小林アツシ/土屋トカチ

過去には、1999年、2002年、2003年と3度にわたり実践してきた『ニッポン・戦争・私』。
http://www.videoact.jp/3min/menu.html
ビデオアクトのオムニバス映像企画の原点に立ち返ります。
応募していただいた作品は、すべて無審査で上映します。
上映会終了後、ネット配信やDVDの頒布も予定しています。

■日時
2015年11月10日(火)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)
*本作への映像提供者も入場無料。

■問合せ:ビデオアクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )
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2015年08月21日

第76回VIDEO ACT!上映会 〜新田進 特集〜 報告文

8月12日、「新田進特集」と名付けた上映会を行った。新田さんをよく知らない方には不親切なサブタイトルかもしれないが、これ以外の言葉は付けられなかった。上映作品は『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』と『過労死』の2本。来場者数は約60名だった。ビデオアクトとしては、年始からあたためてきた企画だったので、たくさん集まっていただいたことはとても嬉しい。お盆前のお忙しい時期にも関わらず足を運んでいただいた皆さまに、まずは御礼を言いたい。ありがとうございました。

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今回の2作品の監督である新田進さんは、活動家であり、映像作家だった。ビデオアクトのカタログへ作品を登録してくれていたし、新田さんの作品をビデオアクト上映会で何度か上映させてもらった。上映会へ何度も参加してくれた。その新田さんは、昨年2014年11月11日、日比谷公園で焼身自死された。公園のベンチには、安倍内閣による集団的自衛権行使容認「7.1」閣議決定と、これらと結びついた沖縄県辺野古と高江の基地建設に対する抗議文が張り付けてあったという。愛用のビデオカメラは自身へ向けてセットされていたそうだ。

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2015年より、新田進さんの映像作品を管理している小川町シネクラブへ相談し、今回の上映会の企画を進めてきた。会場の都合で100分程度しか上映時間が取れないこともあり、上映作品は、抗議文でも触れられていた沖縄基地問題がテーマの『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』と、新田さんが特に力を入れて取り組んでこられた労働問題から、初期の傑作『過労死』の2本を選んだ。

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『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』は、17年前、1998年制作の作品だ。普天間基地の代替え基地として計画が持ち上がった、沖縄県名護市辺野古における海上基地建設問題がテーマ。新基地建設の是非を問う名護市の住民投票が軸に取材されている。97年の住民投票では投票総数の54%以上が基地建設反対と結果となったが、比嘉鉄也名護市長(当時)の変節により、新基地建設を承諾してしまう過程が描かれる。それは、現在の「オール沖縄」での闘いへつながっている。18年前から民意として「新基地建設はいらない」表明されていることを、改めてつきつけられた。

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『過労死』は、22年前、1993年制作で新田さんの初監督作品だ。過労死で家族を亡くしたご遺族へのインタビュー、過労で体に障害が残ってしまった方のリハビリに励む様子などが捉えられている。その他、過労死がなぜおきてしまうのか、そのメカニズムについても医者や弁護士によって解説されている。ご遺族へ寄り添い、言葉を丁寧にひろっている様子が特に印象に残った。

いつもは、制作者のトークと、お客さんを交えてのディスカッションの時間があるのだが、それはかなうはずもなく、数人のお客さんから感想をもらった。『過労死』の撮影を手伝ったビデオプレスの松原明さんは、「新田さんは、政治論文などもたくさん書いていたが、彼が一番やりたかったのは映像をつくることだった。今日このような形でみなさんに観てもらったのはとてもよかったと思う」と述べた。

居酒屋での2次会は12名が参加。生前の新田さんを知らない方も集い、感想を述べ合った。ジャーナリストの山口正紀さんは「ここ10年はいつも新田さんといて、ともに運動をやってきた。あんなかたちで亡くなるなんて思いもしなかった。もっと映像を作りたかったのだろうなと思う。やっと新田さんをふり返る会ができた。企画してくれてありがとう。」と感謝の言葉をいただいた。上映会を企画して、制作者以外の方に感謝されたのは初めてです。ありがとうございました。そして、新田進さん。ありがとうございました。 (報告文:土屋トカチ)

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アンケートより抜粋
●新田さんを直接存じあげませんが、まったく古くなく、質が高く、正直驚きました。四半世紀を経た今、いろいろな面で悪化しているような状況に不安を抱きました。新田さんご本人がいらっしゃらない事が残念でなりません。

●昨年12月10日の世界人権デーの日に、日比谷公園の新田さんが抗議自死されたと思われる場所で、ささやかな追悼の集いを呼びかけました。たまたま新聞が取材をしていて、キャンドルナイトの様子が記事の中で紹介されました。少しでも新田さんの抗議の意志が抹殺されないよう願っての取り組みでした。今日はありがとうございます。

●98年、93年制作の映画を現在観ると、その前の10年、20年はどうだったのだろうと思い、歴史を思考する契機になった。あのころは自分も沖縄の実態など何も知らずに働いてばかりいた。

●辺野古の古い記録が見たくて参加しました。当時の雰囲気がよくわかって、大変興味深かったです。

●新田さんの他の作品も観たいですね。

●どちらもいい映画でした。素晴らしい作品を作った新田さんが、自ら命を絶ったことがとても残念です。

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なお、今回上映した『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』『過労死』および
新田進さんの作品は小川町シネクラブで購入可能です。

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2015年08月12日

第76回VIDEO ACT!上映会 〜新田進 特集〜

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第76回VIDEO ACT!上映会 〜新田進 特集〜
上映2作品
『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』(1998年/38分/企画・演出:新田進)
『過労死』(1993年/56分/企画・撮影・演出:新田進)
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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2015年8月12日(水)19時より

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2014年11月11日、日比谷公園で男性が焼身自死した。
公園のベンチには、安倍内閣による集団的自衛権行使容認「7.1」閣議決定と、
これらと結びついた沖縄県辺野古と高江の基地建設に対する抗議文が張り付けてあった。
男性の名前は、新田進。平和運動・労働運動を積極的に行い、映像作品を数多く残した。
彼の死から9ヵ月。故人をしのび2作品を上映する。

【上映作品】
上映2作品
『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』(1998年/38分/企画・演出:新田進)
『過労死』(1993年/56分/企画・撮影・演出:新田進)
制作:小川町シネクラブ
http://www.ogawamachicineclub.jpn.org/

■解説
『海上基地はいらない ドキュメントビデオ名護』(1998年/38分)
企画・演出:新田進

「10.21県民大会の記録」、「反戦地主」、「安保が見える」の前3作品を引き継ぐ、名護市民の海上基地建設反対の闘いの記録。ヘリ基地反対協などの協力を得て完成した。現在における、辺野古新基地建設問題の原点を記録した貴重な作品。

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『過労死』(1993年/56分)
企画・撮影・演出:新田進 語り:高橋省二
協力:川人博、佐々木十九代、八木光恵、上畑鉄之丞、自治労公務災害認定問題研究連絡会
国鉄労働組合、佐世保市役所職員組合、ビデオプレス

日本では年間1万人以上の人が働き過ぎで死んで逝く。不況で過労死はなくならない。 あなたは大丈夫か?
「ブラック企業」「ブラックバイト」問題にも通じる点を、いち早く指摘していた作品。

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■新田進さんによる抗議文
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■日時
2015年8月12日(水)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■こくちーずページ
http://kokucheese.com/event/index/304375/

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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