2018年04月10日

第90回 VIDEO ACT! 上映会 〜強制不妊手術を受けさせられて〜

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■ 第90回 VIDEO ACT! 上映会 〜強制不妊手術を受けさせられて〜
『ここにおるんじゃけぇ』
2010年/97分/監督:下之坊修子

http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2018年4月10日(火)18時30分より

「優生手術」として認めた旧優生保護法下で
手術を強いられた人は、16,475人いるとされる。

『ここにおるんじゃけぇ』の主人公、
佐々木千津子さんは1990年代後半から
積極的に強制不妊手術の実態を語ってきた。

時々引きこもりながら落ち込みながら、
それでも行動したい、生きたい、やりたいことがある。
強い意思を持っている佐々木千津子さんが
「ここにおる」という、日常を追ったドキュメンタリーを上映する。

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■上映作品
『ここにおるんじゃけぇ』
2010年/97分/監督:下之坊修子

■解説
2018年1月30日、障害者への強制的な不妊手術を「優生手術」として認めた
旧優生保護法下で手術を強いられた宮城県の60代女性が、個人の尊厳や
自己決定権を保障する憲法に違反するなどとして、国に1100万円の支払いを
求める訴訟を仙台地裁に起こした。このことを契機に提訴が相次ぎ、
やっと強制不妊手術の実態に目が向けられようとしている。
強制不妊手術を受けさせられた人は16,475人いるとされる。

『ここにおるんじゃけぇ』の主人公、佐々木千津子さんは
1990年代後半から積極的に強制不妊手術の実態を語ってきた。
彼女は、生後1週間で脳性マヒになり、20才の頃、コバルト照射による
強制不妊手術を受けさせられた。その後、後遺症に悩みながらネコと
一緒に24時間介護を受け自立生活している。

日常生活は自由奔放。
60才を越えて髪の毛をショッキングピンクに染め、
ジーパンをはき、広島球場へ何回も通う。一方、体調はだんだん悪くなり、
声も出なくなり、体も動かなくなってくる。しかし、それだからこそよけいに
短い言葉で的確に周りの人たちや介助者とコミュニケーションをとり、
人間関係を築いていく。

『ここにおるんじゃけぇ』は、時々引きこもりながら落ち込みながら、
それでも行動したい、生きたい、やりたいことがあるという強い意思を
持っている佐々木千津子さんが「ここにおる」という
日常を追ったドキュメンタリーです。
(佐々木千津子さんは2013年65歳で亡くなられました。)

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■上映作品
『ここにおるんじゃけぇ』 2010年/DVD/カラー/97分
【監督】下之坊修子
【制作】映像発信てれれ
【編集】岡崎まゆみ
【撮影】下之坊修子・神吉良輔・岡崎まゆみ
【音楽】高玉要・大谷隆

■日時
2018年4月10日(火)
18時15分/開場 18時30分/開始 
<注>通常より開始が早いです
上映後は、瀬山紀子さん(優生手術に対する謝罪を求める会・連連影展FAV)を交えた
トーク&ディスカッションを行います。終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2018年02月20日

【報告文】第89回ビデオアクト上映会〜現代のインフラ?コンビニエンス・ストア〜

上映作品
『コンビニの秘密―便利で快適な暮らしの裏で―』 監督:土屋トカチ


 私が生まれ育った群馬のド田舎の実家の近くにコンビニが出来たのは、いつ頃だったろうか? おそらく、中学生の頃だったような気がするが、とにかく衝撃だった。なにっ!夜11時まで店が開いてる!? 定休日なし!? まさか元旦でもやってるのか!? 夜7時にもなれば全ての店が閉まって何も買えなくなるのが当たり前だったあの頃の中学生にとって、それはまるでディズニーランド的な夢の世界だった…で、一体、誰が働く?

 中学生の頃の私の、その素朴な疑問に対する答えは、先日2月14日に開かれたビデオアクト上映会で明らかになった。365日24時間営業するためには、そのコンビニのオーナー自身に長時間労働を強いるしかないのだ! 上映した作品、『コンビニの秘密』の監督である土屋トカチさんは言う。「オーナー夫婦に布団は一組しか要らない。なぜなら、その夫婦は常にどちらかが働いているから」と。

 便利で快適な夢の世界を作り上げるためのからくり、「奴隷制度」ともたとえられるシステムの秘密は、まだまだあった。コンビニの約9割はフランチャイズ・チェーン方式の個人営業店。加盟店オーナーは、ロイヤリティと呼ばれる、わかりやすく言えば「上納金」をコンビニ本部に納める。その割合は、利益の60%が大手3社の平均値だという。で、そして、その大手コンビニ3社が問題視するのは、「食品ロスより機会ロス」。問題は、賞味期限切れの食品を廃棄する量より、売る機会を失くすこと、というわけだ。だから、コンビニ・オーナーは、たくさんの食品を本部から自腹で仕入れ、賞味期限が切れたら仕方なく廃棄する。安い値段で見切り販売すればオーナー側の利益率は上がるのに、本部はそれを推奨してない。食品を捨てた方が本部が儲かるという恐ろしいシステムだ。更に! ドミナントという生物種族の繁殖戦略のような巧妙な仕掛けもあった。同じ地域に同系列のコンビニを複数出店。配送の効率は上がるし、「あっちこっちにセブンがある。凄い!」という広告効果。そして、他社が参入しにくくなるという効果の結果、セブンというコンビニ種族が繁栄するというわけだ。しかし、複数出店されてしまったコンビニ・オーナーはどうなる? 客は当然、近くのコンビニに行くだろう。人口比率が大きく変動しない限り、一店舗の利益は減る。アルバイトだって、自分にとって良さげな店に移動して、更なる人出不足に陥ってしまう。オーナー夫婦に布団は一組しか要らないが、本部は痛くも痒くもない…というか、成長し続ける。

 そんな話を上映後にわかりやすく解説してくれたのが、この日のゲストで神奈川県逗子にあるコンビニのオーナー、飯山さんだ。「見切り販売は、オーナーの権利」だとして、当初からその権利を行使しているつわものだが、見た目はやさしく、話も面白い。ちなみにコンビニで販売している食品だけを使った「コンビニ・ダイエット」で二ヶ月で16キロも痩せたらしい。

 そんな飯山さんが関わっているのが、全国のコンビニエンスストア加盟店で組織する労働組合「コンビニ加盟店ユニオン」だ。ユニオンの主な目的は、@フランチャイズ法制定の推進、A加盟店の連携、Bフランチャイズ本部との対話(団体交渉)。未だ道半ばだが、着実にその目的に向かって進んでいる。

 今のコンビニのからくりは、明らかにおかしい。群馬の中学生もちょっと勉強すればわかるだろう。そのおかしさを変えていくユニオンの活動を応援したい。飯山さんは、地域に密着したコンビニの仕事が好きみたいだ。お話を聞いて、そう思った。だから、もう、「奴隷制度」とか、本当にやめてほしい。
(土屋 豊)

※『コンビニの秘密―便利で快適な暮らしの裏で―』のDVDは、コチラで販売しています。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/konbini.html
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2018年02月14日

第89回 VIDEO ACT! 上映会 〜現代のインフラ?コンビニエンス・ストア〜

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■ 第89回 VIDEO ACT! 上映会 〜現代のインフラ?コンビニエンス・ストア〜
『コンビニの秘密 ―便利で快適な暮らしの裏で―』
2017年/39分/監督:土屋トカチ

http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2018年2月14日(水)19時より

あなたは、コンビニの秘密を知っていますか?

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現代社会のインフラといわれる、コンビニエンス・ストア(コンビニ)。
日本全国で約5万5000店が、年中無休365日24時間営業を行なっている。
華やかなコンビニの舞台裏で何が起こっているのか?
首都圏、大分県、宮崎県まで、広範囲な取材でレポートした
『コンビニの秘密 ―便利で快適な暮らしの裏で―』を上映する。
コンビ二関係者も来場し、ディスカッションに参加(予定)。

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■上映作品
『コンビニの秘密 ―便利で快適な暮らしの裏で―』
2017年/39分/監督:土屋トカチ
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/konbini.html

■解説
私たちの生活に欠かせない存在となったコンビニエンス・ストア(コンビニ)。
お弁当やお菓子、生鮮食品、日用雑貨を買うだけでなく、公共料金の支払い、
宅急便の受け取りなどサービスも多様化し、日本全国で約5万5000店が、
年中無休365日24時間営業を行なっています。
しかし、コンビニには何の問題もないのでしょうか?
ほぼすべてのコンビニは「フランチャイズ・チェーン方式」の個人営業店ですが、
オーナーからは長時間労働と執拗なノルマを本部から強いられているという声が
あがっています。アルバイト学生たちからも
「自腹で商品を買わされるブラックバイト」と敬遠されるようになりました。
さらに、消費期限が切れる直前の商品が「見切り品」として安く売られることはなく
まだ食べられる食品の多くが廃棄されています。
便利さと快適さの裏側で、私たちが失ってしまっているものとは?
コンビニを通して、私たちの社会のしくみ、生産と消費、労働のあり方を考えます。

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【監督】 土屋トカチ
【監修・取材】 古川琢也(ルポライター)
【ナレーター】高島由紀子
【イラスト・デザイン】ますだたいじ
【撮影・編集・選曲】土屋トカチ
【整音】常田高志
【プロデューサー】内田聖子(PARC)
【企画・制作】特定非営利活動法人アジア太平洋資料センター(PARC)
【取材協力】 コンビニ加盟店ユニオン/ファミリーマート加盟店ユニオン/
 NPO法人ノーソンくらぶ/株式会社日本フードエコロジーセンター/
 首都圏青年ユニオン/ブラックバイトユニオン/近藤惠津子/中野和子/
 鈴本一郎(仮名)/ 上西充子/石川一喜/関 良基/ナスシ
 取材に応じていただた学生の皆さま・コンビニユーザーの皆さま

■予告編
【予告篇】DVD コンビニの秘密〜便利で快適な暮らしの裏で〜


■日時
2018年2月14日(水)
18時30分/開場 19時/開始 
上映後は、監督の土屋トカチさん及びコンビニ関係者を交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )



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2017年12月20日

第88回 VIDEO ACT! 上映会〜あれから6年 福島県・双葉町の人々〜 報告文

第88回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから6年 福島県・双葉町の人々〜
報告文 本田孝義

 去る12月12日に「第88回 VIDEO ACT! 上映会〜あれから6年 福島県・双葉町の人々〜」と題した上映会を行った。参加者は25名。
 上映作は『原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』(2017年/102分/堀切さとみ監督)だった。少し長い作品だったので、いつもより30分早く18:30に上映スタート。
 本作は2012年に第一部、2013年に第二部が作られていて、VIDEO ACT!でも上映している。今年2017年に第三部が出来、堀切監督が全三部をまとめたバージョンを作られたので上映することになった。
 第一部は福島第一原発のおひざ元、双葉町の住民が原発事故を受けて埼玉県のさいたまスーパーアリーナに避難してきたところから始まる。彼らはその後、加須市の廃校・旧騎西高校に移り新たな避難生活が始まる。役場の機能も移転した。堀切監督はとても自然体で双葉町の住民たちと接し、住民たちはぽつぽつと本音を語っていく。息子が東電で働く方の複雑な心境、仕事もなくただ食べて寝るだけの避難生活への不満、少しでも避難生活に潤いを取り戻そうと書道教室を始める方。こうした中で、東電社長は「全力で復興に取り組む」と言いながら、明確な謝罪はない。こうした東電の姿勢に井戸川町長はますます東電に対する怒りを募らせていく。
 第二部になると、双葉町住民の間に分断が広がっていく。福島県で仮設住宅に入った人たちと旧騎西高校で避難生活を続ける人たちの間に横たわる温度差。この亀裂は議会による井戸川町長解任決議にまでいたり、紆余曲折の末、井戸川町長は退任する。この過程は見ていて辛いものがある。堀切監督は鵜沼友恵さんが双葉町の自宅に一時帰宅する際に同行、撮影をする。鵜沼さんは自宅の中の様子は撮ってもいいけど、映画では使わないでね、と言ったという。だから自宅の中は映らない。それでいいと私は思う。鵜沼さんの「人として見てほしい」という言葉が印象深い。こうして原発事故の約3年後、2014年3月に旧騎西高校の避難所は閉鎖される。
 第三部が作られるまでには少し時間が空いている。旧騎西高校の避難所が閉鎖され、双葉町民もバラバラになり、焦点が見えにくくなったからと堀切監督は言う。そんな中、堀切監督は一人の牛飼いに出会う。鵜沼久恵さんだ。第一部・第二部に出ていた鵜沼友恵さんの母親でもある。鵜沼久恵さんは加須市に避難してしばらくしてから、畑を始めた。その過程では、加須市民との間で軋轢もあったという。しかし穏やかな表情の中にも、地に足をつけて生きていく覚悟のようなものも感じられる。鵜沼久恵さんは双葉町にいた時は牧場をやっていたが、政府の方針によって殺処分することを余儀なくされた。数頭だけ、殺処分に反対している希望の牧場に預けた。この一人の牛飼いの姿から、原発事故が奪ったものの重さが伝わってくる。
 こうして全三部を続けて見て、時間の経過が作品に厚みを与えていることに気付く。それは原発事故が現在進行形であることに気付くということでもあるだろう。
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2017年12月12日

第88回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから6年 福島県・双葉町の人々〜

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■ 第88回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから6年 福島県・双葉町の人々〜
『原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』
2017年(2012年・2013年・2017年)/100分/監督:堀切さとみ
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年12月12日(火)18時30分より

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福島第一原発のおひざもとにあり、3.11直後、全世帯が避難勧告を受けた双葉町。
町は役場機能を埼玉県加須市に移し、数百人が廃校になった高校を拠点に避難生活を送った。
ふるさとを追われて6年。原発と共に暮らしてきた双葉町の人たちは、今なにを思うのか。
最新作「原発の町を追われて3〜双葉町・ある牛飼いの記録」を含む
第1部、第2部、第3部と合わせ再構成した、リニューアル版にて上映する。(上映時間100分)

■上映作品
『原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』
2017年(2012年・2013年・2017年)/100分/監督:堀切さとみ

ウェブサイト「原発の町を追われて」
http://genpatufutaba.com/

■解説
〇第1部
「原発の町を追われて」2012年/56分(発表時)
福島第一原発のおひざもとにあり、3・11直後、全世帯が避難勧告を受けた双葉町。町は役場機能を埼玉県加須市に移し、今も数百人が廃校になった高校を拠点に避難生活を送っている。ふるさとを追われて一年。原発と共に暮らしてきた双葉町の人たちは、今なにを思うのか。

出演:田中信一・渡部翠峰、堀井五郎、鵜沼友恵、小池信一、井戸川克隆
撮影:西中誠一郎、井口みどり、堀切さとみ
編集・ナレーション:堀切さとみ
筆字タイトル:渡部翠峰
音楽:自由の森学園高等学校第24期生
制作協力:松原明

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〇第2部
「続・原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録」 2013年/25分
3.11福島原発の爆発により、町全体が警戒区域になった双葉町。それぞれの場所での避難生活は二年目を迎えた。ふるさとへ帰れるあてもない中、町民たちの我慢は限界を超えていた。唯一残された避難所・旧騎西高校をめぐる不満が巻き起こり、いつしか町民は分断に追い込まれていく―――

出演:井戸川克隆、鵜沼友恵、堀井五郎、渡部翠峰、渡部キノヨ、ロール・ヌアラ、小嶋里奈、斉藤宗一
撮影:西中誠一郎、堀切さとみ
編集・ナレーション・音楽:堀切さとみ
筆字タイトル:渡部翠峰
制作協力:松原明

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〇第3部
「原発の町を追われて3〜双葉町・ある牛飼いの記録」 2017年/30分
福島第一原発が立地する町から全国に避難した双葉町民。6年たった今も、誰一人ふるさとに帰ることはできない。避難先で自立して生きようとしても、差別は容赦なく降り注ぐ。それでも新たな一歩を踏み出す、ひとりの牛飼い、鵜沼久江さんの姿を追った。

出演:鵜沼久江、鵜沼一夫、堀井五郎、井戸川克隆、鵜沼友恵
撮影:大久保千津奈、堀切さとみ
編集・ナレーション:堀切さとみ
筆字タイトル:渡部翠峰
音楽:加藤登紀子
制作協力:松原明

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■予告編 「原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録」


■参考映像 「あれから五年 福島からの避難者は今~Fukushima evacuees 5 years after 3・11」


■日時
2017年12月12日(火) 18時15分/開場 18時30分/開始 ※途中入場可
上映後は、監督の堀切さとみさんを交えたトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )
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2017年11月13日

第87回 VIDEO ACT! 上映会 〜歴史と環境問題から考える米軍新基地問題〜報告文

10月12日(木)に『美ら海を未来へ 〜辺野古・高江、新基地建設反対によせる思い〜』(2017年/71分/監督: 中井信介)を上映した。参加者は約20名。この上映会の前日である10月11日の夕方、沖縄県東村高江付近で米軍のヘリコプター墜落事故が起こった。上映会当日は都内で抗議集会も行われたそうで、タイミングが良くなかったのか、ややさびしい集客数だった。

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監督はビデオアクト上映会において上映作品提供の常連でもある、中井信介さん。国際環境NGO FoE Japanからの「辺野古基地建設を環境問題の視点に特化した映像制作」の依頼を受けたという。作品は一度完成したものの、納得ができず、沖縄戦のことやアメリカ統治時代についても追加取材をし、本作が出来上がったそうだ。

2015年、本作取材のために、初めて辺野古へ行った中井さん。ご本人の言葉で「沖縄における米軍新基地問題の初心者」だったという。辺野古の海での取材で、ゆりあげ貝(海の底から潮の流れによって浜辺に運ばれてくる貝)の話をきき、海の豊かさや稀少性について思い知らされたそうだ。その一方で、悩みもあった。「米軍新基地問題について、たくさんの映画や映像作品が作られている。自分は問題の初心者だ。どうすれば、自分と同じような初心者へわかりやすく伝えることができるだろう」と。悩んだ末に本作を「入門編」と位置づけたそうだ。

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私は本作品を今回の上映を含め3度拝見した。初見時は、三上智恵監督の『標的の島 風かたか』『戦場ぬ止み』や過去のビデオアクト上映会で取り上げた『いのちの森 高江』『泥の花 −名護市民・辺野古の記録−』と比較してしまい、好い印象を持てずにいた。しかし、中井さんの話を聞き、合点がいった。本作は観客にとっての入門編作品でもあるが、何よりも中井さんが「沖縄における米軍新基地問題」を学び、驚いたり、憤ったりした事項をまとめた、監督自身にとっての「入門編」なのだ。

雨に打たれながら抗議する女性(高江).jpg

「入門編」といえど、本作には先に挙げた米軍新基地問題の映画、映像作品には登場しないシーンもあり、見どころとなっている。香川県小豆島の採石場と、そこから辺野古へ向けた土砂搬出に反対する人々の姿だ。映像内では小豆島だけだったが、福岡県北九州市の門司や、熊本県の天草、鹿児島県の奄美大島からも土砂搬出が決定しているという。「香川県にいると、辺野古の話は遠い場所のことと思う方が多いが、土砂が辺野古に運ばれ海へ投げ込まれる計画を知れば他人事ではなくなる」と中井さんは話した。私を含めた本土の人間は、米軍新基地問題について、どう思うのか。採石場の殺風景な岩肌は、静かに問いかけている。

辺野古への土砂搬出を計画する小豆島でも反対の声が.jpg

なお、本作DVDは国際環境NGO FoE Japanで購入可能とのことです。
http://www.foejapan.org/

<追記>
現在、中井信介さんは、映画「辺野古ゲート前の人びと」(藤本幸久・影山あさ子共同監督)の制作に関わられているとのこと。間もなく完成のようです。
http://america-banzai.blogspot.jp/2017/11/blog-post.html

報告文:土屋トカチ
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2017年10月12日

第87回 VIDEO ACT! 上映会 〜歴史と環境問題から考える米軍新基地問題〜

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■ 第87回 VIDEO ACT! 上映会 〜歴史と環境問題から考える米軍新基地問題〜
『美ら海を未来へ 〜辺野古・高江、新基地建設反対によせる思い〜』
2017年/71分/監督・撮影・編集:中井信介
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年10月12日(木)19時より

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沖縄の辺野古や高江で、工事車両の進入路に座り込み、
命がけで新基地建設を止めようとする人々。その背景には、
貴重な自然を守りたいという思いや、多くの命が奪われた
戦争の記憶など、様々な思いが重なり合っています。
歴史と環境問題からの視点を主軸に描く『美ら海を未来へ
〜辺野古・高江、新基地建設反対によせる思い〜』を上映する。

■上映作品
『美ら海を未来へ 〜辺野古・高江、新基地建設反対によせる思い〜』
2017年/71分
監督: 中井信介
撮影・編集: 中井信介
企画・監修: 柳井真結子 満田夏花 堀田千栄子
共同制作: 国際環境NGO FoE Japan 手わたしプレス
主題歌: きむきがん「悩み鳥」
映像提供: 宮城秋乃
協力:「美ら海を未来へ」上映実行委員会
https://henokotake.jimdo.com/

予告編:『美ら海を未来へ 〜辺野古・高江、新基地建設反対によせる思い〜』


■解説
沖縄の辺野古や高江で工事車両の前に立ちふさがり、命がけで新基地建設を止めようとする人々。
彼らは、なぜそこ まで体を張って工事を止めようとするのでしょうか? その背景には、かけがえのない
貴重な自然を守りたいという思いや 沖縄が抱える壮絶な戦争の歴史、そして屈辱的なアメリカ 占領
時代の記憶に至るまでの様々な思いが重なり合ってい ます。

私たちは、米軍の新基地建設に反対する人々の思 いを伝えるために、各方面の人々の声に耳を傾
けてきました。 その中には、新基地建設によって貴重な自然が破壊されよ うとしている辺野古の海
や高江の森がありました。そして、 辺野古の埋め立てに故郷の土が使われるかもしれないと 知った
香川県の小豆島でも反対の声が上がっていました。 それらの現場で反対の声を上げる人々には「か
けがえのな い美しい自然と戦争のない平和な世の中を次世代の子ども たちに残したい」という共通
の思いがあります。

そして先の戦争で 83 名が集団自決した読谷村のチビチ リガマやアメリカ占領時代に島の半分以上
の土地が奪われ ながら非暴力で闘った伊江島。そこで聞いたのは「軍隊は住民 を守らなかった」とい
う事実と戦争の恐ろしさです。

沖縄の歴史を知れば、なぜ沖縄で多くの人々が米軍基地 に反対しているのかが分かります。
そして沖縄に米軍基地の 70.6%を押し付けている本土の私 たちにとっても、決して他人事ではありません。
今まさに辺野古の海が埋め立てられようとしています。私 たちは次世代の子どもたちに、あの美しい海や
森を残してやれるのでしょうか?  監督:中井信介

雨に打たれながら抗議する女性(高江).jpg

■日時
2017年10月12日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督の中井信介さんを交えたトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

オスプレイパッドの工事現場(高江).jpg
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2017年09月10日

【報告文】第86回ビデオアクト上映会〜シングルマザーと共同保育〜

上映作品
『沈没家族』 監督・撮影・編集:加納 土


 「あ〜、久しぶり!私のこと覚えてる?」 上映前、監督である加納土さんと私と同年代くらいの人たちとの再会の挨拶が賑やかに交わされていた。親戚のおばさん、おじさんが十数年ぶりに甥に会った時の感じに似てなくもないが、甥ではなく、おばさん、おじさんの方が少し照れている。

 去る8月10日、「シングルマザーと共同保育」と題されたビデオアクトの上映会で『沈没家族』という作品が上映される前の会場での光景だ。“沈没家族”とは、本作監督の加納土さんの母、加納穂子さんが1995年に始めた共同保育・共同生活の実験的な場の名称。上映前に少し照れながら土さんに挨拶していた人たちは、穂子さんがまいたビラを見て集まった無償の共同保育者というわけだ。

 “沈没家族”というユニークな試みについては、当時、私も聞いたことがあった。90年代、オウム真理教とか少年Aとか、何だか掴みどころのない生きにくさが取り沙汰されていたあの頃、運動とコミュニケーションの問題が大きなテーマだったのではないかと、私には思える。その頃に実践された実験の場で育った子どもは果たして一体どんな大人になったのか? そして、その大人になった土さんは、どんな風に自分が育った環境を見返すのか? 私は興味津々で作品を観た。

 作品には、穂子さんや彼女のパートナーであった山クン、共同保育に集まった様々な人たちが登場する。彼女や彼らのジェンダー、家族、コミュニケーションについての話がとても興味深い。特に穂子さんの「支配/被支配の関係を作りたくなかった」という言葉が印象に残った。「小学校の運動会の応援に“お父さん”が15、6人…」というエピソードには、会場が爆笑の渦に包まれた。

 「あれって、人類初の実験だったよねぇ」 土さんとともに“沈没家族”で育っためぐさんが、土さんのインタビューに答えるように話す。「成功だったのかな?」、「まぁまぁ、成功だったんじゃない?」。穂子さんとその仲間たちの実験は、「まぁまぁ、成功だった」。何だか掴みどころのない生きにくさの中、若者たちが真摯に議論を重ねて育てた子どもが、この『沈没家族』という作品を作った。上映後の打ち上げで、当時の土さんを知る女性が「ありがとう」と涙をこぼした。支配/被支配の関係を作らない“沈没家族”は、どこに繋がって行くのか? 感動的な夜だった。
(土屋 豊)

※『沈没家族』は、PFFアワード2017で上映されます。
9月19日(火)14:30〜/23日(土)14:30〜
https://pff.jp/39th/lineup/
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2017年08月10日

第86回 VIDEO ACT! 上映会 〜シングルマザーと共同保育〜

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■ 第86回 VIDEO ACT! 上映会 〜シングルマザーと共同保育〜
『沈没家族』
2017年/65分/監督・撮影・編集:加納 土
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年8月10日(木)19時より

『いろいろな人と子どもを育てられたら、子どもも大人も楽しいんじゃないか?』
「沈没家族(ちんぼつかぞく)」とは、本作監督の加納土さんの母が
1995年4月に始めた共同保育・共同生活の実験的な生活形態だ。
大学生になった加納土監督は、共同保育をしてくれた当時の大人たちや
両親と会うことで、自身にとっての「家族」とは何かを考えていく。

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■上映作品
『沈没家族』
2017年/65分/HD
監督・撮影・編集:加納 土
撮影助手:鯉沼愛実・藤枝奈己絵・葛西峰雄
制作指導:永田浩三

予告編:『沈没家族』加納土


■解説
私の母は、私を出産してすぐパートナーと別れ、シングルマザーになりました。しかし母はそこで1歳程の息子を1人で育てるのではなく、ビラをまきました。自分が学校や仕事に行っている間、アパートにやってきて「土」の保育をしてくれる人を募集するために集まった、年齢も職業も様々な大人たち。
 彼らはシフトを組んで私のオムツを替えたり、食事の世話をしてくれました。彼らと母のあいだにお金のやりとりはなく、その取り組みはやがて「沈没家族」と名付けられました。
 大学の卒業制作として作ったこの作品は、そこにいた私が、久しぶりに保育にはいっていた当時の大人たち、沈没家族を始めた母、そして離れて暮らしていた「父」に会いにいくことで自分にとっての「家族」を考えるドキュメンタリーです。

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■日時
2017年8月10日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督である加納土さんを交えたトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2017年06月12日

第85回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故自主避難は「自己責任」か?〜 報告文

まだ記憶に残っている方が多いと思うが、4月4日に今村雅弘復興大臣が記者会見での質問に対して激高し机を叩きながら、「なんて君は無礼なことを言うんだ」「なにが無責任だって言うんだよ」「出ていきなさい」「うるさい」などと暴言を吐き一方的に会見を打ち切った。
テレビ各社がその様子を報道(NHKは現場に来ていなくて報道しなかったらしい)、質問した西中誠一郎さん自身が撮影した動画もYouTubeで公開され反響を呼んだ。
https://www.youtube.com/watch?v=mOUSSJmg_dE


ネットでは西中さんについて調べてバッシングする人たちも現れたが、なによりも大臣が激高し声を荒げる映像はインパクトがあった。そして今村大臣が『新世紀エヴァンゲリオン』のネクタイをしていた事も話題を膨らませた。

安倍首相は今村大臣の進退について聞かれ「被災者に寄り添って復興を支援する方針は同じ。辞任の必要はない。」などと断言したが、25日に今村大臣が自民党二階派のパーティで東日本大震災について話すなかで「まだ東北で、あっちの方だったから良かった」と発言。
講演後にマスコミから問われたが、今村大臣は問題発言をしたという自覚もなく、秘書官のような人物がメモを渡したところ、“しょうがないから撤回しますよ”という雰囲気で「改めてしっかりとお詫びを申し上げます」と言った。その後パーティーに来た安倍首相が「きわめて不適切な発言がございましたので、総理大臣としてまずもってお詫びをさせていただきます」と発言し、今村大臣は辞任した。
http://blog.fujitv.co.jp/goody/E20170426001.html

今村大臣が激高した記者会見での質問は、東日本大震災の際の原発事故で、自主避難した人たちに対する住宅無償提供を、今年3月末で国が打ち切った事についてだった。

西中さんは、以前から自主避難している人たちに寄り添うように取材をしてきた。記者会見に潜り込んだかのようなバッシングをしている人たちもいるようだが、実際には前日に電話をして取材する了承を得て参加している。

記者会見での今村大臣の説明には原子力政策を進めてきた国が率先して責任をとるという姿勢が感じられず、大臣は避難している人たちの実情も知らなさそうだった。そこで、自主避難している人たちの声を聴き続けてきた取材者として、質問して正さなければならないという気持ちで発言したところ、今村大臣が激高した。

今村大臣は激高するなかで「ここは公式の場なんだよ」などという発言もした。彼にとって記者会見は、大臣の言う事を素直に聴き、問題点があってもそれには触れずにマスコミが国の方針をそのまま垂れ流す場であるべきなのだろうか?

ビデオアクトでは、西中さんに今回の記者会見の動画だけではなく、これまでに彼が取材した映像も加えた上映会を提案した。上映会の当日に編集ができあがった33分の映像作品は、ナレーションが入っていないため西中さんが上映中に自分で読むという暫定版で、粗削りではあったが、当事者の生々しい声が聞ける迫力のあるものになった。

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福島から埼玉に避難した女性は、住宅無償提供の打ち切りに対して「なぜ、加害企業の黒字経営を無視して、私たち弱い者を追い込むような事をするのか?」と問いただす正す。
彼女は「子どもたちから、いわき市での友だちを奪い、親戚も奪い、父親も奪い、新鮮な海の幸、山の幸、きれいな海、満天の星空、全部を奪ってしまった」なか、子どもたちが5年間、埼玉で育ち友だちにも恵まれているのに、住宅無償提供の打ち切りで、「また子どもたちから友だちを奪ってしまわなければならないのか」と悲しんでいるのだ。。

避難生活を続けている人たちや支援している人たちの切実な想いが伝わる映像だ。ぜひ作品として完成させて広めてほしいと思う。

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今回の上映会では、遠藤大輔さんが取材・構成した『終の住処を奪われて』という作品も上映された。

現在、全国約30ヶ所で、国と東京電力に対して福島原発事故の過失責任を問い、損害賠償を求める裁判が行われている。
この作品は、そのなかで東京訴訟団と首都圏弁護団によって制作された作品だ。
37分の作品で、こちらはナレーションも音楽も入ったDVDとして頒布されている。

【DVD頒布と上映会+原告・監督講演の案内】
http://www.jnep.jp/genzenren/DVD.html

【予告編動画】
https://www.youtube.com/watch?v=aVhkYTtMqF0


作品は、東京都内の大学で非常勤講師として働いている鴨下祐也さんを中心に展開している。
なぜ鴨下さんかというと、自主避難している人たちのなかで、こうした映像などのメディアに登場する人は、バッシングされてしまう事があるために、なかなか顔を出せない人が多いらしい。

鴨下さんは、小学生の時にジャガイモとトマトの接ぎ木に成功し、大学時代には放射性物質を扱う作業も経験している。

卒業後、いわき市の高校の教員となり、生徒達と共に屋上緑化の取り組みをして、そのなかで水耕栽培のノウハウを培う。土地に依存しないで野菜を移動できるという利点を活かして「動ける農業 都市・地方交流型 野菜生産プロジェクト」を考え、いわきビジネスアイデアプラン・コンテストの最優秀賞を受賞する。

このプロジェクトは鴨下さんの人生を賭けた夢となったが、福島原発事故によってその夢は奪われてしまう。

結婚して、いわき市の郊外に一軒家を買って住んでいた鴨下さんは、震災り直後に原発周辺3キロで避難の指示が出ている事を知り、家族と相談して一家揃って避難する事にした。放射性物質を扱う作業を経験していいたから、その危険性を感じていたのだろう。

生活のためには、いわき市での仕事も続けなければならないために、週末には車で片道3時間かけて自宅に帰る二重生活を続ける事になった。

国が避難地域と指定した所以外からの自主避難の人たちには、無償住宅の提供、高速道路料金も無償化など、限られた保証しかなく、生活を再建するのは困難だ。

鴨下さんは、都内の大学で非常勤講師の職をみつけたが、原発事故を経験し、慣れない土地に急に引越してきたためか、子どもが不登校になってしまい、何度も転居を繰り返した。

避難地域と指定された所以外から自主避難した人たちに対して、ネットでは「避難しなくても良いのに勝手に避難した」などとバッシングをする人たちがいる。自主避難している人たちについて「気分や誤解や避難しているだけ」などと思っている人たちも多い。

しかし、国が決めた避難区域は、当初は福島原発を中心に同心円で設定されていて、その後、空間線量を基準として区域が決められたが、国が決めた避難区域以外が安全などという保障は無い。

ホットスポットと呼ばれる高線量地帯は関東全域に点在し、食品の摂取や呼吸による内部被曝は、空間線量では計れない。

そもそも原発を「安全だ」と言い張ってきた国が決めた区域が信用できるだろうか?
小さな子どもの事が心配で、さまざまな葛藤の結果、自主避難する事を決断した母親たちも多い。

鴨下さんは、国と東京電力に対して損害賠償を求める東京訴訟の団長になった。
裁判が進むにつれて明らかになった事がある。

●原発事故は防げた可能性がある。

●安全な被曝量の基準は無い。

国は原発事故の責任を放棄し、勝手に決めた基準を押しつけて、それに当てはまらない自主避難の人たちへの住宅無償提供を打ち切った。

鴨下さんの自宅があるいわき市は、一度も避難指示が出ていないが、自宅に帰って測定したところ、かなりの汚染されている事がわかり、自宅を手放すという決断をせざるをえなくなった。

自宅で測定している映像をNHKも取材していて、鴨下さんは取材の条件として「ベランダの土が汚染されている事は必ず放送してほしい」と伝え約束させたが、後日、NHKの担当者から電話があり、「ベランダの土が汚染されている事を放送したら、不安を煽ってしまう」などという理由で放送されなかったそうだ。

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自主避難をしている人たちに対する国の政策について、今回の上映作品2つに共通し、複数の人が指摘している問題点がある。

住宅無償提供の打ち切りは、加害者である国が一方的に賠償基準を決めて線引きをして、原発事故の被害者に対して「これだけ払うから終わりにしろ」と言っている、という指摘だ。加害者の側が勝手に賠償額を決めるなどという事はあってはならない。

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今年3月17日には、群馬・前橋地方裁判所で、福島原発事故の国と東京電力の過失責任を問う住民訴訟の、全国初の判決が出た。

賠償額が少ない事は問題だが、津波予見性の瑕疵など、東京電力と国の責任を同等に認め、避難指示区域の内外を問わず、避難の合理性も認定された。

国と東京電力には、同等の責任があるのだ。国は責任を放棄してはならない。

(報告文:小林アツシ)
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2017年06月08日

第85回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故自主避難は「自己責任」か?〜

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■ 第85回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故自主避難は「自己責任」か?〜
2作品上映
『終の住処を奪われて 福島原発東京訴訟』
2017年/37分/取材構成:遠藤大輔

『緊急報告動画/自主避難者は「自己責任」か(仮題)』
2017年/30分(予定)/撮影・編集・構成:西中誠一郎
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■2017年6月8日(木)19時より

東日本大震災から6年が過ぎた。
「裁判でも何でもやればいい」「自己責任」
震災復興の陣頭指揮を執る、現役復興大臣とは思えない発言が飛び出した。
この発言から3週間後、大震災は「東北で良かった」などと
再び暴言を吐き、のちに辞任した。
自主避難者の今をみつめる2作品を上映する。

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■上映作品@
『終の住処を奪われて 福島原発東京訴訟』
2017年/37分/HD/
取材構成:遠藤大輔
製作著作:福島原発被害東京訴訟原告団・福島原発被害首都圏弁護団
企画制作:ビデオジャーナリストユニオン

●参考動画 「終の住処を奪われて ー福島原発被害東京訴訟ー」 完成のお知らせ


■解説
あれから6年、原発事故は未だ収束していない。福島県外の避難者は8万人を超え、
その多くが生活の不安を抱えている。だが、国・福島県は避難住宅の無償提供を打ち
切るなど、復興の名のもとに避難者を切り捨てる姿勢だ。そんななか、国と東京電力
の責任を追求し損害賠償を求める、福島原発被害東京訴訟が進行中だ。原告団長・
鴨下祐也さんの活動を軸に、事故被害を科学的に検証、避難者たちの闘いを追った。

■上映作品A
『緊急報告動画/自主避難者は「自己責任」か(仮題)』
2017年/30分(予定)/HD
撮影・編集・構成:西中誠一郎

●参考動画 自主避難は「自己責任」〜復興大臣明言


■解説
2017年4月4日、東京電力福島第一原発事故での自主避難者について「自己責任」
「裁判でも何でもやればいい」と発言し、「うるさい!」「出て行きなさい!」と
激昂し、暴言を吐いた今村雅弘復興相。この問題発言を引き出したフリージャーナリ
スト・西中誠一郎氏による緊急報告動画を初公開。避難指示区域解除の影響や、自主
避難の現状、南相馬の20mSv「基準」撤廃住民訴訟などについてレポートする。

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■日時
2017年6月8日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督である遠藤大輔さんと西中誠一郎さん、
そして自主避難当事者の方を交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )


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2017年04月18日

第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜 報告文

 4月6日に、「第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜」を行った。上映作品は、『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』(2016年/71分/製作: 湯本雅典)でした。この日、日比谷野外音楽堂で共謀罪反対の大きな集会が重なったせいか、参加者はやや少なく、20人ほどだったが熱い上映会だった。
 本作は2016年夏の参議院議員選挙における、一人区での野党共闘の様子を、長野県・群馬県で撮影した作品だ。まず、2016年1月、長野県での信州市民連合の集会の様子が映される。市民の間からは野党共闘を望む声がありつつも、この時点では各々の政党に温度差があったことが伺える。杉尾ひでやさんの名前はすでに出ていたが、まだ、本人が市民の前に顔を出すレベルではない。そんな中、国会では野党5党による、安保法廃止法案が提出され、野党共闘の機運はさらに盛り上がっていった。3月、長野県では民主党・共産党による政策協定が結ばれ、杉尾ひでやさんが野党統一候補として市民の集会にも現れた。杉尾さんは「市民の皆さんが主役」ということを強調していた。
 その頃、群馬県では市民グループの後押しで野党共闘が実現し、堀越けいにんさんが野党統一候補として立候補することになった。堀越さんは、作業療法士を辞めての出馬。選挙カーに乗っても、ギターを片手に歌を歌うという型破りな選挙戦。群馬県は強力な保守王国だから壁は分厚い。それでも、小さな集会をこまめに周り、立候補を決意する経緯を等身大に語る姿には、政治を身近に感じられる雰囲気があった。
 こうして参議院議員選挙の告示日をむかえ、長野も群馬も本格的な選挙戦が始まった。長野では、選挙妨害も起きた。本作では、長野での野党共闘実現に尽力した市民グループの戸惑いも映されている。選挙では党の選挙プロパーがスケジュール等を仕切り、市民グループが入り込む余地がない。せっかく彼らが動いているのに、従来通りのやり方しかできない政党も情けない。ただ、こうした彼らの姿には、選挙が特別なものではなく、自分たちの生活の延長線上にあることが見えてくる。とても貴重なシーンだ。また、群馬の堀越さんは、選挙期間中に選挙フェスを度々開催。多くのミュージシャンが駆けつけ、街頭演説会はさながら野外フェスのよう。こうしたやり方は、選挙を遠いと感じていた若者にも興味を持ってもらえたに違いない。
 投開票日。長野県の杉尾ひでやさんは当選。群馬県の堀越けいにんさんは落選。明暗は別れたが、堀越さんがまだ諦めていない姿を写して本作は終わる。
 選挙を写したドキュメンタリーは幾つかあるが、本作が面白いのは、立候補者が決まる過程から描かれていること。そして、そこに市民がどのように関わっていくのかを活写している。製作者の湯本雅典さんは、選挙を撮るのは難しいけど、そこに関わる人を見ると面白い、と言っていた。衆議院議員選挙も近いと言われ、野党共闘をどうするのか、という模索はすでに始まっている。が、政党レベルではギクシャクした関係も聞こえてくる。そうした情勢だからこそ、全国の市民グループは、本作を見ることをお勧めする。ここには選挙に関わる難しさも意義も、余すところなく描かれているから参考になることがたくさんあるはずだ。

『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』のDVDは2000円で販売しています。申し込みは、こちら

報告文:本田孝義
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2017年04月06日

第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜

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■ 第84回 VIDEO ACT! 上映会 〜戦後初「野党共闘」運動〜
上映作品
『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』
2016年/71分/製作: 湯本雅典
ナレーター:大川久美子
協力:信州市民連合、希望・長野ネット、ぐんま市民連合 へいわの風、かたつむりの会他
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年4月6日(木)19時より

2016年参議院選挙、
長野・群馬の野党共闘の記録。

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【上映作品】
『選挙が生まれる 〜長野と群馬の挑戦』
2016年/71分/製作: 湯本雅典
ナレーター:大川久美子
協力:信州市民連合、希望・長野ネット、ぐんま市民連合 へいわの風、かたつむりの会他
作品紹介ウェブページ 


選挙が生まれる 長野と群馬の挑戦(予告編)

■解説
2015年9月、集団的自衛権の行使容認を含む
「安全保障関連法」が成立した。
その後、全国で同法を廃止させるために、
野党は共闘して国政選挙を闘おうという声が上がり始めた。

長野県では、2016年1月の段階で民主党、
共産党それぞれが候補者を内定していた。
そこで、信州市民連合が結成され、
市民から候補者の一本化を求める声が強くなっていく。
市民団体「希望・長野ネット」は、独自に野党と市民の
対話集会を開催し、野党に対して直接市民が意見を言う場をもった。
このような地域や市町村での独自の動きが、
野党統一候補(杉尾ひでやさん)を誕生させた。

群馬県では、民進党の候補者がなかなか決まらない状態が続いた。
群馬県は、自民党の首相4人を輩出した超保守王国だ。
その群馬で新しい市民団体がいくつか誕生、また市民団体を束ねる
「ぐんま市民連合 へいわの風」もできた。そこで活動していた
堀越けいにんさんが、野党統一候補として自らの作業療法士という
仕事を辞して立候補した。その後、堀越さんの人生初の選挙活動を支える
市民の輪が、どんどん広がっていった。

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■日時
2017年4月6日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、監督である湯本雅典さんを交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2017年02月14日

第83回ビデオアクト上映会〜沖縄の自然とヘリパッド 報告文

2月7日(火)に『いのちの森 高江』(2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会 監督:謝名元慶福)を上映した。参加者は約25名。描かれている事態の重要性から、たくさんの参加者を見込んでいたのだが、すでに関東圏でも上映会が開催されているためか、あるいはヘリパッドがすでに完成したからなのか判らないが、ややさびしい集客数だった。

沖縄県国頭郡東村高江は、那覇から北へおよそ100キロ。「やんばる」と呼ばれる熱帯雨林に囲まれたのどかな山村で、人口150人ほどの小さな集落だ。この村へ、全国から動員された機動隊が押しよせ、反対する市民・住民を排除し、生態系を支える木々を伐採し、オスプレイの訓練に使用するヘリパッドが建設された。機動隊による「土人発言」は話題となったが、問題の深層については、本土メディアではあまり報じられてこなかった。

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この作品には65分というコンパクトな長さに、集落の成り立ちや、自然といのちを守るために闘った人々の歴史、住民の暮らしや思い、絶滅危惧種や天然記念物、「やんばる」固有種などのいのちを育む豊かな森の様子が、ちょうどいい配分で収められている。森や海岸線を俯瞰したドローンにより撮影された映像もある。問答無用に進められるヘリパッド建設の理不尽さが伝わってくる作品だ。

見どころは、ヘリパッド建設現場守る機動隊を背に、チョウ類研究者・アキノ隊員が語る場面だ。「沖縄の動植物たちは、日本政府とアメリカ政府の欲によって、数えきれないほど殺されています。今、ここでは常識が通じないんです。おまわりさんの仕事が、命を殺すことになっているんです。」機動隊員の表情が少しずつ変化する様に、ほんのわずかだけれども、希望が見えた気がした。

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トークゲストは、「ゆんたく高江」のメンバーで映像作家の古賀加奈子さん。映像制作会社に勤務しながら、5年以上にわたって高江に通い、長編ドキュメンタリー映画を制作中だという。古賀さんは「高江での暮らしは、自給自足に近い生活。子どもたちは野生児のように野山を駆け回っています。本作は高江の暮らしぶりが描かれていて、住民自身が気に入っている作品です。ヘリパッド建設だけが理由ではないけれど、この度、子どものいる3家族が引越をすることになっってしまった。150人のコミュニティのうち、1割が減ることになるのです。ヘリパッドは完成してしまったけれど、ほんとうの受難はこれからだと思う」と語った。

本作DVDは「上映権」付で1枚1500円です。上映権付としては破格の値段です。地域や仲間どうしで、上映会を開いてほしい作品です。出演者の一人、チョウ類研究者・アキノ隊員のブログから購入可能です。
http://akinotaiinnorinshitaiken.ti-da.net/e9243655.html

報告文:土屋トカチ

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2017年02月07日

第83回 VIDEO ACT! 上映会 〜沖縄の自然とヘリパッド〜

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■ 第83回 VIDEO ACT! 上映会 〜沖縄の自然とヘリパッド〜 ■
上映作品
『いのちの森 高江』
2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会
監督:謝名元慶福 語り:佐々木愛
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2017年2月7日(火)19時より

いのち豊かな森を守るのは私たち人間の使命です。
オスプレイにおびえ、怒り、闘う、高江の記録。

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【上映作品】
『いのちの森 高江』
2016年/65分/制作:「いのちの森 高江」制作委員会
監督:謝名元慶福 語り:佐々木愛
撮影:中川西宏之/アキノ隊員/比嘉真人/宜野座盛克/新里しんじ/照屋真治/謝名元慶福
音楽:島袋霞
編集:新里しんじ
録音:シネマサウンドワークス
題字:岸本一夫
協力:新里勝彦/古謝将嘉/安里嗣頼/屋富祖昌子/屋富祖建樹/
    高江洲義一/高江洲義政/伊礼一美/野村岳也
制作:「いのちの森 高江」制作委員会
著作:文化工房 慶

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■解説
沖縄県国頭郡東村高江。那覇市から北へ約100キロ、
人口150人ほどの小さな集落だ。ここでは全国から集められた
機動隊員数百名が、ヘリパッド建設に反対する住民や支援者と
対峙している。20年前、日米両政府が合意した北部訓練場一部
返還の条件は、新たなヘリパッド建設だった。
「負担軽減」だと土地を返す代わりに、使い勝手のよい場所を
新施設とさだめ、森を破壊する。「基地強化」へつながる矛盾がそこにある。
映画には絶滅危惧種や天然記念物、やんばる固有種などの
いのちを育む豊かな森。そして、この土地に暮らす住民の生活と
抵抗が記録されている。

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■日時
2017年2月7日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後は、古賀加奈子さん(「ゆんたく高江」メンバー)を交えた
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2016年12月14日

【報告文】第82回ビデオアクト上映会〜映画批評家と現代医療〜

上映作品
『がんを育てた男』
制作:ビデオプレス

 先日、私は50歳になった。自分が歳を取ったからなのか、公言する人が増えたからなのかわからないが、周囲にがんの人が多い。自分の父親も数年前から二つのがんを患っている。父親のがんが判明した時は、かなり焦って右往左往した。その時に、もし、この『がんを育てた男』を観ていたならば、あんなに動揺しなくても済んだかもしれない。

 上映会は、去る12月9日(金)に開催された。年末の金曜日、忘年会やら何やらいろいろあって参加者の人数が心配されたが、開場するやいなやどんどん人がやってきて、最終的には50名近くになった。やはり、がんは他人事ではないということか?

 物語の主人公は、映画評論家の木下昌明さん。現在、78歳。私の父親より一つ年下だ。木下さんは、四年前の2012年にがんを宣告される。勿論、動揺する。この作品は、初めから現代医療に抵抗して「がんを育てるぞ」と決め込んだ格好良い男の話ではない。そこが、面白い。

 木下さんは、セカンドオピニオン、サードオピニオン…と、自分が納得するまでがんと向き合う方法を探し続ける。医師との面談を自らビデオに撮り、関連書籍を読み漁る。そこには、これまで映画評論とともに社会運動にコミットし続けた彼の批評精神に通底する反骨心が見え隠れする。

 とは言え、先述したように、これは格好良い男の話ではない。「すっかり、おじいちゃんになっちゃったよ…」と病床でこぼすチャーミングな“おじいちゃん”の物語だ。その魅力を引き出したのは、彼の友人である制作者の松原明さんと佐々木有美さんだ。二人は私より先輩なので、友人ががんになったからといって、私のように右往左往したりしない。「まぁ、しょうがないよ」と軽口をたたきながら、木下さんの“闘い”をやさしくサポートする。そして、映画は、病気を見て人を見ない現代の外科手術第一主義の医療の問題を浮き彫りにして行く。木下さんは最終的に…

 …と、ここから先は、本編を是非ご覧頂きたいと思う。本作『がんを育てた男』は、来年劇場公開予定とのこと。あっとその前に、現在の木下さんのがんとの向き合い方をご自身で3分の映像にまとめた作品が今週土曜17日に開催される「レイバーフェスタ2016」で上映されるということが、今回の上映会のディスカッションの時に発表されました!「がんを育てた男」の現在を、皆さん是非ご覧下さい!

(土屋 豊)
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2016年12月09日

第82回 VIDEO ACT! 上映会 〜映画批評家と現代医療〜

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■ 第82回 VIDEO ACT! 上映会 〜映画批評家と現代医療〜 ■
上映作品『がんを育てた男』
2016年/60分/制作:ビデオプレス
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年12月9日(金)19時より


「めったにない映画ですぞ! 敢えて自分の尻をむきだした男が
ここにいて、知友が智力腕力を集中させて一篇のドキュメンタリー
を創りあげた。これこそがこんにちの芸術だ!」(小沢信男)

「この映画の主張は“患者が選択する”だ。選択の連続が実存だ」(鎌田慧)。


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7月のレイバー映画祭で初披露されたドキュメンタリー映画『がんを育てた男』。
だれもが、がんになる時代に、どう治療に向き合ったらいいのか。
ベルトコンベア式・手術万能の医者任せでいいのか。
映画評論家・木下昌明さんのケースに密着したこのドキュメンタリーは、
多くの人に示唆を与える作品だ。映画祭後、作品は追加撮影も行い、
さらにブラッシュアップされたヴァージョンを上映する。

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【上映作品】
『がんを育てた男』
2016年/60分/制作:ビデオプレス
出演:木下昌明・志真泰夫(緩和ケア医師)・近藤誠(がん専門医)ほか。
取材:松原明・佐々木有美。

■解説
2012年12月、映画批評家の木下昌明さんにがんが見つかった。
そのときかれは「頭が真っ白になった」という。医師は即手術を
求めたが、これを拒否し、しばらく様子をみることにした。その日
から、常識とされているがん医療との闘いが始まった。何人もの
医師との面談をビデオで撮り、本を読み、治療法を模索した。
それはかれの映画批評の精神と通底していた。
まだ動けるうちは動く。仕事に出かけ、映画の試写会や国会前の
デモにも参加しつづけた。それをカメラは追った。はたして……。

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■日時
2016年12月9日(金)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )


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2016年09月30日

第81回ビデオアクト上映会 〜学生が見つめた地域医療と公害〜 報告文

今回のビデオアクト上映会は、大学のゼミでつくられた2本の作品を上映した。

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『埋もれた時限爆弾〜さいたまアスベスト被害〜』
2016年/36分/制作:武蔵大学社会学部2年 永田浩三ゼミ

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建設資材や家庭用品をはじめ、さまざまな用途に使われてきたアスベスト(石綿)がもたらす健康被害については多少の知識はあったが、この作品を見てあらためて大きな問題だと感じた。

肺癌や中皮腫などの病気で亡くなる人もいるほどの被害状況にもかかわらず、国は経済を優先させてきた。法的規制がされた今後も、さまざまな形で被害が広がっている。「自分は関係ない」と思っていても、思わぬところで知らないうちに被害を受けてしまう可能性もある。そして発病するまでに30〜40年かかる場合もあり、亡くなっていく人が、これからどんどん増えていくとされている。

この映像作品は、そうした問題をわかりやすく説明している。社会の問題について考えたい人に観てもらえる作品としては及第点に達している。
アスベストの問題に関心が高い人たちが集まる集会などでは評価されるだろう。ただ、あまり関心が無い人達にも見てもらえるような工夫は、もっとしたほうが良いと思った。

この作品は5人でつくった作品だが、制作者の1人、古川さんは、重く、つらい取材ではあるが、あと1年半の学生生活の間、1人ででもこの取材を続けて作品をつくりたいという。映像制作を通して作者自身が変わって新たなチャレンジに向かっている。

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『たったひとりのお医者さん〜地域医療の現場から〜』
2015年/19分/企画・演出:新行希望 法政大学社会学部水島宏明ゼミ

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和歌山県日高郡日高川町寒川(そうがわ)にある寒川診療所で働く医師の出口雅枝さんと、その診療所に来る患者さん達との触れ合いを綴った映像作品。

撮った本人が関西弁のナレーションで、医師や患者さんにツッコミを入れるという、かなり風変わりで面白い作品だった。

いわゆる「限界集落」という言葉は適切かどうか迷うところだが、この寒川も人口が少なく高齢の方が多いところだ。
そこに派遣された出口さんと他の3人の診療所のメンバーは、患者さんたちに明るく振る舞い、患者さんとして来ているお年寄りの人たちもこの診療所に来る事でなごんでいるようだ。そんな感じがよくわかる、ほんわかしたアットホームな映像作品になっている。

医師の出口さんは、どんなきっかけでこの診療所に来たのか、もっと都会で勤めたいとは思わなかったのか、人口が減っている地域での医療についてどんな考えをもっているのか、将来どうしたいと思っているのか……、映像を観ていて知りたくなる事、聞きたくなることはいろいろある。
だが、そんなインタビューなどはしない。とにかくひたすら診療所でのやりとりや、体が弱っていて診療所に来られない人の家に診療に行くところを撮り続け、たまに「インタビュー」とは言えないような普通の会話をして、編集した映像にナレーションでツッコミを入れるのみである。

そして、医師の出口さんは、いつもよく笑っている。

たいした医療設備は無い診療所だから、ちゃんと検査する必要がある時には長時間かけて他の病院に行ってもらう。緊急の場合には、付近の街から救急車に来てもらうが、遠くて時間がかかるので間に合わない時もある。
「間に合わん時は、死んじゃう時もあるんとちゃう?」と、この時だけはちょっとインタビューっぽくなるのだが、出口さんは「そうやねえ」などと言って、それでも笑ってる。

いわゆる「限界集落」を社会問題として捉えたドキュメンタリーとは違う、時間も短い「小品」っぽい作品だが、一度観たら忘れられない作品になっていると思った。

報告文:小林アツシ
 
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2016年09月29日

第81回 VIDEO ACT! 上映会 〜学生が見つめた地域医療と公害〜

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●第81回 VIDEO ACT! 上映会 〜学生が見つめた地域医療と公害〜 
上映作品
『たった一人のお医者さん 〜地域医療の現場から〜』
 2015年/19分/企画・演出:新行希望 法政大学社会学部水島宏明ゼミ
『埋もれた時限爆弾〜さいたまアスベスト被害』
 2016年/36分/制作 : 武蔵大学社会学部2年 永田浩三ゼミ
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2016年9月29日(木)19時より
誰もが、映像制作をできるようになって久しい。
大学のゼミでも、様々な映像作品が作られ、鋭い視線で社会を見つめる
作品も作られている。今回は、学外では見られる機会の少ない
大学生の作品2本を併映する。

上映後、制作者・関係者を交えたトーク&ディスカッション有(予定)。

【上映作品】
『たった一人のお医者さん 〜地域医療の現場から〜』
 2015年/19分/企画・演出:新行希望 法政大学社会学部水島宏明ゼミ

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■解説
人口420人のうち約半分が高齢者という、和歌山県中部に位置する
日高川町の山間部、寒川地区。そんな限界集落にあるたったひとつの
診療所に勤める、たったひとりの気さくな女性医師が主人公のドキュメンタリー。
「この症状やったらここでは見れやんわ。大きい病院行ってもらおか」
「嫌や遠いもん」というような、主人公と患者の診察中のやりとりが微笑ましい。
地域医療の限界や過疎化をテーマに、地方の厳しさを訴えつつも、
そんななかでも笑顔で暮らす、田舎ならではの人の魅力を描いた作品だ。


『埋もれた時限爆弾〜さいたまアスベスト被害』
 2016年/36分/制作 : 武蔵大学社会学部2年 永田浩三ゼミ

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■解説
「久保田ショック」から10年。全国各地でアスベスト被害をめぐる
裁判が始まっている。埼玉県に住む松島恵一さん一家は、
2010年、母・かつ子さんを突然亡くした。かつ子さんはアスベスト
製品をつくる工場内の社宅に暮していた。1枚の写真が残っている。
1962年、アスベスト管の山の横を花嫁姿を見にまとい結婚式場に
向かうかつ子さん。48年後アスベストは牙をむき、中皮腫発症から
2ヶ月でかつ子さんは亡くなった。いま埼玉では工場周辺で中皮腫の
患者が次々見つかっている。学生たちは事実掘り起こしの過程を記録した。
アスベスト問題をわかりやすく伝えた作品で、東京労働安全衛生センターが
制作協力している。

■日時
2016年9月29日(木)
18時30分/開場 19時/開始
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )
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2016年08月05日

第80回ビデオアクト上映会〜スマホの真実〜 報告文

第80回ビデオアクト上映会〜スマホの真実〜
報告:本田孝義

 去る8月3日に「スマホの真実−鉱物紛争と環境破壊とのつながり」(2015年/35分/監督:中井信介)を上映した。折しもポケモンGO!が大騒ぎになっているので、スマホそのものにも関心を持ってもらいたかったが、参加者は約20名と少し寂しかった。

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 この作品はコンゴ民主共和国でタングステンをマスクも付けず人力で掘り出している映像から始まる。ショッキングな映像だ。掘り出されたタングステンはアジアなどで精錬され、スマホのバイブレーターに使われているという。コンゴは1994年に起きたルワンダの戦争に巻き込まれ、2003年には東部に武装勢力が生まれ、彼らがレアメタルなどの鉱物に目を付け資金源とし、紛争が起きるようになった。この紛争では子供も多く殺され、ゴリラも半分殺されたという。こうしたことは日本ではあまり知られていないが、欧米では大問題となり、ヨーロッパでは紛争鉱物を使わない運動が起き、アメリカではレアメタルの原材料の現地調査を義務付ける法律が制定される。こうした動きは全世界に広がり、コンゴの紛争鉱物を買わない動きになっていったが、そのことによって困ったことも起きてきた。コンゴの鉱物の価格が暴落し、採掘で生計を立てていた人たちの生活を圧迫していったのだ。そこで、次の段階としてオランダなどヨーロッパでは、フェアフォンを使う、という動きが出てきた。フェアとはフェアトレードと同じ意味で、紛争鉱物ではないことが証明出来る産地の鉱物を使ったスマホを使う、ということだ。上映後のトークでは、100台ぐらいの小ロットでスマホを作っている工場もある、とのことだった。
 日本が直接関わっている鉱物採掘としてフィリピンの例が紹介される。ニッケルや銅の採掘では森林を破壊し、鉱山周辺では六角クロム、水銀、カドミウムが日本での規制値を超えて検出されている。元々この地に住んでいた先住民族に健康被害が出ている。日本では足尾銅山での公害が知られているが、公害の反省からまがりなりにも環境破壊を起こさないために規制ができたが、その規制値は海外では適用されないことをいいことにこうしてフィリピンで公害を起こしているわけだ。他にエクアドルの事例も紹介される。

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 上映後には製作に関わった田中滋さんと技術に詳しい安田幸弘さんのトーク。田中さんからは現地での撮影の苦労話を。また、こうした海外での鉱物採掘がなかなか日本で知られていないのは、日本ではほとんど鉱物採掘をやっていないから、とのこと。本作は教材向けに作られているので、高校・大学の授業で上映するとショックを受ける学生が多いそうだ。クラウドファンディングで始まったフェアフォンについてもう少し詳しい話もあった。また、安田さんはスマホを分解するワークショップをやっていて、どこまでならスマホを自作できるかを探っているそうだ。そして、フェアフォンを買えばいいというわけではなく、コロコロ機種変更して新しいスマホを買うことのほうが悪い、と安田さんは言われた。(ちなみにフェアフォンはバッテリー、パネルなどが自分で交換できるとのこと)
 会場からの質問では、スマホの多くは中国で作られているが、本作にはほとんど組立工場の話がなかったのはなぜか、とあった。田中さんとしては、取材はなかなか難しいが、出来れば中国の工場の問題を入れた「スマホの真実」の続編を作りたいとのことでした。

■作品ウェブページ(下記から「スマホの真実」のDVDを購入出来ます。)
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/wakeupcall.html

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