2022年09月20日

第113回 VIDEO ACT! 上映会 〜自給自足で半農半介護〜 上映作品『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』

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■ 第113回 VIDEO ACT! 上映会 〜自給自足で半農半介護〜
上映作品『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2022年9月20日(火)19時より

肉も野菜も味噌も醤油も、必要なものは自分たちで作って暮らす。
長崎県新上五島町にある有料老人ホーム「ひろんた村」では、
自給自足生活を目指している。
自分の思い通りに、最後まで暮らしてゆく場所が、ここにある。

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■上映作品
『ちょっと変わった有料老人ホーム ひろんた村母屋』(2019年/40分)
監督・編集:下之坊修子
撮影:岡田和真/下之坊修子
制作:映像発信てれれ

■作品解説
歌野さん夫妻は長崎県五島列島に移住して30年。
消費文化、使い捨て文化の違和感から、自給自足の生活を決意。
2018年、半農半介護をめざして老人ホームを開設した。
肉も野菜も米も豆も、味噌も醤油も、必要なものは、できるだけ自分たちでつくる。
スタッフはシングルマザーや引きこもっていた人や障害を持っている人など様々。
自給の技術を若いスタッフに伝えていきながら、自然とともにある暮らし。
「最後までその人らしく」に寄り添う介護。
自分の思い通りに最後まで暮らす、人間の死んで行く姿をちゃんと見せていく。そんな場を目指す。

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■予告編
『ちょっと変わった老人ホーム ひろんた村母屋』


■日時
2022年9月20日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の下之坊修子さんをオンラインで迎え、トーク&ディスカッション。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の9月19日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2022年07月06日

報告文 第112回 VIDEO ACT! 上映会 〜AIが上司?フードデリバリーの現状〜

 去る7月5日、上記表題で『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』(2022年/35分、監督:土屋トカチ)の上映を行いました。会場は定員満席となり、関心の高さがうかがえました。
 “プラットフォームビジネス”とは、あまり馴染みがないかもしれませんが、ITを介して行われるビジネスです。本作では、フードデリバリー、特にウーバーイーツが取り上げられています。
 この間の新型コロナ禍で、街中でウーバーイーツの配達員を見かけることが急増しました。しかし、彼らがどのような働き方をしているのかは、ほとんど取り上げられません。配達員は個人事業主とされ、ウーバーイーツから直接雇用される形にはなっていません。そのため、バッグを自腹で買い、自転車やオートバイは自分で用意しなくてはいけません。すきま時間で働ける、自由な働き方と言われる反面、労働者としての権利は保障されていません。
 そうしたことを知るために、監督の土屋トカチさんは自らウーバーイーツに登録して、横浜でデリバリーを始めます。実際の労働時間と対価を数字で示してリアルです。
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 配達を頼む人と店の人、そして配達員を結ぶのはPCやスマホのアプリ。このアプリはAIで運営されています。そのため、配達員の上司はAIなのです。ウーバーイーツはこのアプリを提供しているだけ、という立場です。ですから、突然報酬が改定されても、理由などを配達員が知ることが出来ないブラックボックスになっています。また、配達中の事故についても配達員の自己責任。ウーバーイーツは雇用主ではないという言い訳で、労災の保障もありません。本作では、実際に事故を経験した方も証言しています。
 こうした労働環境を改善するため、2019年にウーバーイーツ・ユニオンが結成されました。しかしながら、ウーバーイーツは団体交渉を拒否し続けています。
 配達員を人間として扱わないウーバーイーツに対して、世界中でユニオンが結成され大規模なデモも起きています。韓国ではユニオンとの協約を結ぶ成果もありました。しかしながら、現状、日本政府は何もしていません。
 上映後の質疑応答も活発でした。ウーバーイーツの仕組みが分かりにくいため、具体的な質問もありました。また、飲食店経営者の方からの質問もありました。加えて、会場にはユニオンの組合員の方も来ていただいていたので、具体的なユニオンの活動や今後の目標などもお話いただきました。
2022.7.5上映会
 本作は教材として見てもらえるように、35分という短さです。監督の土屋トカチさんは、ウーバーイーツだけではなく、今後、様々な職種でこうした働き方、労働者が労働者として扱われないことが増えていくことを危惧しています。ですから、本作を授業や集会、勉強会などで活用してほしいと思いました。
(本田孝義)

※上映作品『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』はアジア太平洋資料センターのウェブページでDVDとオンライン配信でご覧いただけます。
http://www.parc-jp.org/video/sakuhin/platform.html

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2022年07月05日

第112回 VIDEO ACT! 上映会 〜AIが上司?フードデリバリーの現状〜 上映作品『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』

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■ 第112回 VIDEO ACT! 上映会 〜AIが上司?フードデリバリーの現状〜
上映作品『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』
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■2022年7月5日(火)19時より

GAFAはじめグローバル企業が提供する「プラットフォームビジネス」は、
コロナ禍でますます成長し、私たちの消費スタイルや働き方も変わりました。
「ウーバーイーツ」に代表されるフードデリバリー・サービスでは、
配達員はスマホひとつで「好きな時間に、自由に働ける」とされています。
しかし、そこでの働き方は本当に自由で公正なのでしょうか?

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■上映作品
『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』(2022年/35分)
監修:川上資人
監督:土屋トカチ
企画・プロデュース:内田聖子
出演:水谷章(仮名)/土屋俊明/富岡金悟/川上資人/Diogenes Carrasco/土屋トカチ
ナレーター:鶴見ゆき
イラスト:ますだたいじ
撮影・編集・選曲:土屋トカチ
撮影:常田高志/山口勝則
整音:常田高志
主題歌:「心百景」BLUE STRAGHT (MUNAJIRO RECORDS)
英語翻訳:Unfiltered(松元ちえ・Kimberly Hughes)
記事提供:中日新聞社
取材協力:ウーバーイーツユニオン/国際運輸労連(ITF)/交通の安全と労働を考える市民会議/韓国・ライダーズユニオン/パルシック
助成:オープン・ソサエティ財団(OSF)
制作:アジア太平洋資料センター(PARC)

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■作品解説
インターネットでの買い物や決済、SNSでのコミュニケーションが当たり前となった私たちの暮らし。
新型コロナウイルスの感染拡大は、テレワークや遠隔授業の必要性を高め、IT技術の利用を一層加速させました。

そんな中、ウーバーイーツに代表されるフードデリバリー・サービスも拡大しています。
「プラットフォーム企業」が運営するこの新たなビジネスでは、アプリ一つで飲食店と顧客、
配達員をマッチングさせ、「誰でも、好きな時間に、自由に働ける」とされています。
日本での配達員は約10万人と言われますが、配達員はウーバーと「アプリ使用」契約を交わすだけで、
「個人事業主」として配達を請け負います。そのため、事故に遭っても会社負担の労災保険はなく、
また配達依頼や報酬の基準、さらには飲食店や顧客からの「評価」の内容などを配達員は十分に知ることも、
会社と協議することもできません。

欧州を中心とする海外ではこれら配達員の「労働者性」が裁判でも認められ、
事故の際の社会保障や労働組合と企業の団体交渉などが認められるようになってきました。

日本でも、配達員たちがウーバーイーツユニオンを結成し、会社側へ報酬や評価に関する情報の透明性や、
団体交渉を求める動きが始まっています。作品では、ウーバーイーツの配達員やユニオンの取材を通して、
「自由な働き方」がはらむ問題点を提起します。

■予告編
『プラットフォームビジネス 「自由な働き方」の罠』


■日時
2022年7月5日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の土屋トカチさんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の7月4日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2022年05月17日

【報告文】第111回ビデオアクト上映会 〜施設コンフリクトは、なぜ起こる?〜

上映作品
『不安の正体〜精神障害者グループホームと地域』監督:飯田基晴

ビデオアクトの111回目の上映会は、5月10日、企画:池原毅和、企画協力:三橋良子、
監督・撮影・編集・ナレーション:飯田基晴の『不安の正体〜精神障害者グループホームと地域』を上映した。

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2016年に施行された「障害者差別解消法 付帯決議」では、「グループホームやケアホーム等を含む障害者関連施設の許可等に際して、
「周辺住民の同意を求めない事を徹底する。」
「住民の理解を得るための同意を求めないことを徹底する。」
と明記された。

障碍を持っている人達を差別しないための決議だと思うが、こうした決議がされても、残念ながら一般の人達の偏見や差別意識が完全に無くなったかというと、まだまだのようだ。

この作品では、障碍を持つ人達が入居する施設の建設に対して、地域住民が掲げる「運営反対」「住民の安全を守れ」などと書かれた、のぼり旗が登場する。
「障害者差別解消法 付帯決議」の精神とは、まったく反対の事が地域住民によって行なわれているのだ。

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なぜ、そんな事になってしまっているのか?
この作品のタイトル『不安の正体』が示すように、地域住民が反対しているのは、障碍をもった人達の施設ができると「なにをしでかすか、わからない」というという漠然とした不安があるのだろう。

実際には、精神障碍を持っていて犯罪を犯し検挙された人達の割合は、100人に1人よりも少ない割合だそうだ。
精神障碍を持っていない一般の人達のほうが、犯罪率は高い。

この作品では、障碍を持っているために施設で暮らしている人達が、ともに助け合ったりしながら、仲間と支え合って平穏に過ごしている様子が、丹念に描かれている。
けっして、暴れたり犯罪を犯したりする人達とは思えない、仲間思いの、やさしい人達だ。

この作品を多くの人に観ていただいて、障碍を持っている人達に対する偏見が少しでも減らす事ができればと思う。

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2022年05月10日

第111回 VIDEO ACT! 上映会 〜施設コンフリクトは、なぜ起こる?〜

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■ 第111回 VIDEO ACT! 上映会 〜施設コンフリクトは、なぜ起こる?〜
上映作品『不安の正体 〜精神障害者グループホームと地域〜』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2022年5月10日(火)19時より

予約者上限に達しましたので、予約を締め切りました。(4/23付)

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ホントに怖いのは何だろう?

近年、精神障害のある人たちのグループホームが各地にできている。
それに伴い、地域住民によるグループホーム開設反対の運動も生じている。
事業者が説明会を開催しても反対の声は収まらず、対立が深まるばかり。
「施設コンフリクト」と呼ばれる、このような反対運動はなぜ起きるのか?
その実像を見つめる。

■上映作品
『不安の正体 〜精神障害者グループホームと地域〜』(2021年/65分)
企画:池原毅和
企画協力:三橋良子
監督・撮影・編集・ナレーション:飯田基晴
協賛:社会福祉法人SKYかわさき/セレリアンス株式会社
助成:一般財団法人松翁会
製作:NPO法人自律支援センターさぽーと
制作・販売:映像グループ ローポジション

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■作品解説
近年、精神障害のある人たちのグループホームが各地にできています。
ですがそれに伴い、地域住民によるグループホーム開設反対の運動も生じています。
事業者が説明会を開催しても反対の声は収まらず、対立が深まるばかりです。
「施設コンフリクト」と呼ばれる、このような反対運動はなぜ起きるのでしょう?
そして、精神障害者のグループホームとは、実際にはどのようなものなのでしょうか?
反対住民の声と関係者の意見、グループホームに入居している方々の生活や
インタビューを通して、その実像を見つめます。

■コメント
「精神障害者グループホーム」は精神障害者の集まりだから、<こわい>人たちが
いっぱい居て、急に暴れたり、事件を起こすのではないか。だから、反対だ!
――という世間の声に、静かな論拠をもって語りかける楽しい映画である。
当事者の人生が語られ、それを受け止めるスタッフや市民がいる。
閉鎖的な精神病院の歴史や「差別解消法」の意味が語られる。
それを下敷きにしてみると、この映画でもっとも<こわい>のは
住民説明会で録音された「住民の怒鳴り声」である。
それらに挟まれながら、精神障害の人びとの日常が映され、
彼らの言葉や考え方がじんわりと広がると、住民の声もいつか普段通りの声に
なっていくのではないかという希望が見える。
今こそ、「障害者」の解放へ。それは、われわれ自身の解放へ導いてくれる。
秀作である。 
小林 茂(映画監督)

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■日時
2022年5月10日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の飯田基晴さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の5月9日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2022年03月26日

【報告文】第110回ビデオアクト上映会〜あれから11年 フクシマの今〜

上映作品
『原発故郷3650日』 監督:島田陽磨


 3月24日、ビデオアクトの110回目の上映会が開催された。上映作品は『原発故郷3650日』。あの福島第一原発事故から10年後の2021年につくられた作品だ。作品を観る前、「10年後だから、1年365日×10年=3650日か…」と軽く考えていた。しかしこの作品は、その“軽さ”こそを問う、重く、重要な作品だった。

 冒頭、これまで大きく取り上げられることが少なかった重い情報が示される。「福島県内の自殺率は震災4年後に急上昇」、「児童虐待などのDVの件数は10倍近く増加」、「2018年度の福島県の20歳以下の自殺率は全国1位」…確かに、あれから10年経った。しかし、原発事故によって故郷を奪われた人々の10年、3650日、87600時間は、区切りなどつけられない、出口の見えない苦しい時間の積み重ねだったのだ。

 避難中、中学生の長男を自死で失った男性は、「子どもを守れなかった、ばかな男です」と自責の念に苛まれ、アルコールに依存しながら、「消えたい…」と微かな声でつぶやく。帰還困難区域から家族で千葉に移住した男性は、家族間で故郷の話ができない。話せば、軋轢、分断が生まれるのが目に見えているからだ。その男性の20歳になる娘は、インタビューで故郷について問われ、「帰ってみたいです」と目を伏せる。避難指示が全面解除され、居住率が6割となって復興の“お手本”とされる町に住む年配の女性は、子どもたちが住めず、実際のところは一向に元に戻らない故郷を思い、途方に暮れる。

 “復興”とは、何だろう? 悲しさは“克服”できるのか? 上映終了後、そんなことを重い気持ちで考え込んでいたら、この日も取材で福島を訪れていて、トークの時間ギリギリに駆けつけて頂いた島田陽磨監督がこんなことを言った。「大切なのは、つらいことをつらいと言えること。弱音が吐けること」。そして、「このことは、被災地だけの話ではない。もっと広い、普遍的な問題ではないか」と。

 「頑張れ、克服しろ」と言われても、悲しさ、苦しみは消えてなくならない。共に生きていくしかないのだ。そのためには、苦しむ人を孤立させない周囲の人々の心の支えが必要だ。中学生の長男を自死で失った男性は、支援者の助けによってアルコール依存を治療するための入院が決まった。東京電力は何をやっている? 国は何を“復興”させている?

 この作品では、なぜ日本に、福島に原発が持ち込まれたか、その構造的な背景も描かれる。今も苦しみ続ける人々の実情を知ったあとではなおさら、その非情さ、無責任さに怒りが込み上げる。
(土屋 豊)

※『原発故郷3650日』のDVDは、ビデオアクトのWebSHOPでご購入頂けます。
http://www.videoact-shop.com/2021/847
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2022年03月24日

第110回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから11年 フクシマの今〜

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■ 第110回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから11年 フクシマの今〜
上映作品『原発故郷3650日』
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■2022年3月24日(木)19時より

原発事故から10年以上が経過。
「復興」のイメージが強調されるなか、被災地の人々の傷は年月を重ねるごとに、むしろ深くなっている。
なぜ、かれらは苦しみを背負わなければならなかったのか。被災地の今を追い、語られることのなかった歴史を掘り起こす。

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■上映作品
『原発故郷3650日』(2021年/70分)
【プロデューサー】立山勝憲
【撮影・監督】島田陽磨
【撮影・編集】鈴木響
【音響効果】田上ゆかり
【後援】原発をなくす全国連絡会
【企画・制作】日本電波ニュース社

■作品解説
福島第一原子力発電所の事故から10年以上が経過。
「復興」の掛け声が声高に叫ばれる中、事故の記憶は日に日に風化しつつある。
しかし、被災地の人々が心に負った傷は、年月を重ねるごとに、むしろ深くなっている。
避難中、息子が自死し自責の念に苛まれる男性。
復興の「お手本」とされる町で、変わり果てた故郷の実態に苦しみながら暮らす女性。
引き裂かれていくコミュニテイ、家族との溝に悩む男性。
本作品では、現在(いま)の福島の実相を伝えるとともに、なぜ福島に原発が設置されたのか、
埋もれていた文書を元にその構造的な背景に迫り、原発の再稼働や「核のゴミ」の最終処分場選定の動きも追う。

■予告篇
DVD「原発故郷3650日」


■日時
2022年3月24日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の島田陽磨さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

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■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の3月23日(水)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2022年01月12日

【報告文】第109回 VIDEO ACT! 上映会 アート・プライベート・ドキュメンタリー

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1月11日に第109回上映会を“アート・プライベート・ドキュメンタリー”と題して行いました。上映作品は『Maelstrom(マエルストロム)』(監督/編集/ナレーション:山岡瑞子)でした。新型コロナ禍の第6波と言われる再拡大が起き、上映会が無事開催出来るのか、という不安もありましたが、開催出来ました。参加者は30名。会場の人数制限があり、この人数で満席でした。
『Maelstrom(マエルストロム)』とは、大混乱、という意味だそうです。本作は監督の山岡瑞子さんの個人史が綴られた作品です。
映画はまず、山岡さんの家族と家の古い写真から始まります。監督本人のナレーションで、家族との葛藤が語られます。家に窮屈さを感じていた山岡さんは、ニューヨークの語学学校へ留学した後、美術大学へ転入し、ファインアートを学ぶ中で自由に表現する世界を知ります。
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美大を無事卒業し、新たに住むアパートも決まった矢先に、山岡さんの人生を変える出来事が起きます。自転車で銀行に向かっている時、交差点で交通事故に遭い、目を覚ました時はICUのベッドの上でした。頸椎損傷により、自分の足では歩けなくなってしまったのです。
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アメリカの病院から神奈川県の病院へ転院し、さらにリハビリを続けながら、自立できるか不安だった、と山岡さんは語ります。
ここまで記してきましたが、『Maelstrom(マエルストロム)』という作品では、序章とも言えます。以後、山岡さんは、自立への道を模索し、様々な人との出会いと別れがあり、家族との関係も変化していきます。そうした中でも、山岡さんの中には、何かを表現したいという欲求が常にあったように思います。そのための手段として、山岡さんは日々の生活をビデオカメラで記録するようになっていきます。そうした日々を本人のナレーションによって、淡々と語っていきます。
映画は終幕で、山岡さんが再びアートの世界に帰還したことを告げます。私はこの帰還に深く感動しました。
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上映後、大きな拍手が起きました。
本作は、様々な視点から見ることが出来ると思います。両親との葛藤を抱えている人、生きづらさを抱えている人、身体に障害がある人、何かを表現している人。本作は山岡さんの個人史ではありますが、どこかに見た人の琴線に触れる部分があるのではないか、と思います。
上映後の質疑応答では、作品が出来だばかりということもあり、やっとまとめられた、と山岡さんが語っていたことが印象深かったです。
本作は、おそらく山岡さんにとって、第二の出発点になるのでしょう。『Maelstrom(マエルストロム)』がこれから羽ばたき、山岡さんも羽ばたいていくことを感じさせる上映会でした。
(報告文:本田孝義)
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2022年01月11日

第109回 VIDEO ACT! 上映会 アート・プライベート・ドキュメンタリー 上映作品『Maelstrom(マエルストロム)』

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■ 第109回 VIDEO ACT! 上映会 アート・プライベート・ドキュメンタリー
上映作品『Maelstrom(マエルストロム)』
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http://videoact.seesaa.net/
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■2022年1月11日(火)19時より

20年前の2002年6月、ニューヨークの美大を
卒業したばかりの留学生だった“私”は、銀行に向かう途中、事故に遭った。
帰国を余儀なくし、それまでの日常を突然失った当事者になった”私”は
大混乱(マエルストロム)の中、日々の記録を始める。

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■上映作品
『Maelstrom(マエルストロム)』 2022年/カラー/HD/70分(予定)
【監督/編集/ナレーション】山岡瑞子
【撮影】山岡瑞子/本田広大/平野浩一
【音楽】オシダアヤ

■作品解説
2002年6月のはじめ、NYにある美大を卒業し、あと一年間、プラクティカル・トレーニングビザで滞在予定だった留学生が、アパートの契約金を下ろしに銀行に向かう途中、事故が起きた。こんな事故は日常に見聞きする、よくあること。殺人事件に巻き込まれなくて良かった。でも、その留学生は、その家族は帰国後、どうなったのだろうか。突然、それまでの日常を失い、それまでの時間が存在しない場に戻った時、何がその人らしさを繋ぎ止めるのか−−−。
事故の当事者になった“私”は、大混乱の中、変わってしまった日常の記録を始めた。事故前の自分と繋がり直し、探している場所に辿り着けることを祈りながら−−−。

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■日時
2022年1月11日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の山岡瑞子さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
予約数上限に達しましたので、受付を締切ました。(1/7正午)
参加希望の方は、上映会前日の1月10日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)


■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2021年11月26日

【報告文】第108回 VIDEO ACT! 上映会 〜『島がミサイル基地になるのか』完成記念上映会〜

11月25日に『島がミサイル基地になるのか』完成記念上映会を行いました。上映作品は『島がミサイル基地になるのか〜若きハルサーたちの唄』(湯本雅典監督)で、参加者は26名でした。緊急事態宣言は解除されましたが、会場定員は30名。スタッフ4名と湯本監督を含むと31名です。やむなく、スタッフ1名は上映中は会場外で待機するかたちで開催しました。約20名を越えるキャンセル待ち希望者の皆さまには、この場をお借りしお詫び申し上げます。

 VIDEO ACT!では、これまで湯本監督作品を12本上映してきました。15年前に小学校の教員を退職された湯本監督。ここ5年間は、年に1本のペースで60分程の中編ドキュメンタリーを発表されておられます。完成したその都度、ビデオアクトでは上映会を開催させていただいております。

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 今回の舞台は沖縄県石垣島です。防衛省は「中国の脅威」を強調。自衛隊配備の空白地帯を失くすといい、南西諸島における基地建設を急いでいます。奄美大島、沖縄本島、宮古島、与那国島には、すでに基地が配備され、稼動しています。そして現在、石垣島でもミサイル基地配備が進められているのです。石垣市市長は住民に説明を一切せず、自衛隊配備の受け入れ表明しました。住民は報道で知ることとなります。基地建設現場付近には水源があり、水質汚染も懸念されています。

 沖縄で取材を続けていた湯本さんは、住民投票をはじめた若者たちと出会います。石垣島在住の金城龍太郎さん、伊良皆高虎さん、宮良央さんの3名です。彼らは高校時代からの仲間で、ギター、三線、カホンを演奏するバンド、ハルサーズとして活動もしています。ハルサーとはウチナーグチで「農民」のこと。彼らはみな、牛飼いや、ハーブティー加工販売、マンゴー栽培といった農業に従事しています。
 「サラリーマンにあこがれていたが、自分が制作に関与していない商品の不備に頭を下げる日々に矛盾を感じ、家業を継いだ」という金城龍太郎さんは、父が開拓したマンゴー農園で働いています。
 「ここで生活して、死んでいくことが夢。農業はこの島の基幹産業。農業をすることで、直接島に貢献できる」と語るのは、宮良央さん。インタビューで紡がれる彼らの言葉は、地に足がついたものを感じます。
  
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 2018年、彼らは仲間と共にミサイル基地配備の是非を問う住民投票運動をはじめます。彼らは住民運動の経験ゼロでしたが、小さな島で「賛成派」「反対派」と住民が分断されてしまうことを嫌い、まずは話し合うことからはじめようと訴えます。YouTube動画も活用しました。(これが中々面白い!)

ムードを変えようA/石垣住民投票を求める会事務局


 地方自治法では、住民投票のための法定署名数の有権者の50分の1が必要であると定められています。彼らはその18倍を超える数である14,263票を集めたにも関わらず、住民投票は議会で否決されてしまいます。 

 しかし、石垣市には自治基本条例という独自の条例もあります。

28条第1項 有権者の4分の1以上の連署をもって市長に対して住民投票の実施を請求することができる。
同条第4項 市長は請求があったときには所定の手続きを経て住民投票をしなければならない。

 彼らが集めた14,263票は、自治基本条例の定めた有権者数の4分の1を越えていました。否決ではなく住民投票を実施する義務があると、彼らは石垣市と交渉するも「すでに議会で議決済みである」とし、市は取り合うことをしませんでした。
 その後、住民投票義務付け訴訟に踏み切るも、那覇地裁では請求却下。高裁、最高裁でも棄却されます。現在は、住民が投票することができる権利があることの確認請求する当事者訴訟が新たに始めました。一方で、島のミサイル基地建設は着々と進められています。
 
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 本作は、コロナ禍に取材をされたこともあり、作品としては取材不足を感じてしまうことは否めません。しかしながら、石垣島がミサイル基地にされようとしていることが、本土のメディアがほぼ伝えない今、貴重な報告映像集としての価値は大きいです。そして何よりも、ハルサーズの佇まいが魅力的です。今後も、湯本さんは彼らの取材を続けるとのことです。
 本作のDVDは、湯本さんのサイトで入手可能です。上映権付で2、000円という破格の価格設定!東京在住の湯本さんが、頻繁に石垣島に通い、取材することは金銭的にも労力的にも大変なこと。是非、購入をご検討ください。そして、応援してください。 (報告文:土屋トカチ)

湯本雅典公式サイト https://yumo.blue/
湯本雅典ビデオ作品リスト https://yumo.thebase.in/

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2021年11月25日

第108回 VIDEO ACT! 上映会 〜『島がミサイル基地になるのか』完成記念上映会〜

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■ 第108回 VIDEO ACT! 上映会 〜『島がミサイル基地になるのか』完成記念上映会〜
上映作品『島がミサイル基地になるのか〜若きハルサーたちの唄』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2021年11月25日(木)19時より

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沖縄県石垣島。
2019年3月より、陸上自衛隊ミサイル基地の建設工事が始まった。
島の中では様々な反対運動が起きる中、若きハルサー(農民)たちは住民投票運動を始めた。



■上映作品
『島がミサイル基地になるのか〜若きハルサーたちの唄』(2021年/日本/60分)
監督:湯本雅典
音楽:ハルサーズ
ナレーター:名川伸子
ピアノ演奏:本澤陽一

■作品解説
石垣島では2019年3月から陸上自衛隊ミサイル基地の建設工事が始まっている。
これに対し島の中では様々な反対運動が起きた。その中の一つ、島の若者たちが
始めた住民投票運動がある。この取り組みは2018年、 わずか1か月間で石垣市の
有権者の3分の1以上を集める成果をあげた。 しかし、 市議会は条例案を否決。
加えて石垣市には独自の自治基本条例で4分の1以上の請求で市長は所定の手続きを
経て住民投票を実施しなければならないとされているにもかかわらず、 それも市は無視した。

若者たちは裁判で住民投票の実施を求めたが、1審、2審で却下、棄却。門前払いであった。
日本政府が琉球弧を軸に日米一体の軍事戦略を展開、強化している中、憲法破壊、
地方自治破壊が日本の最西端の島ですすんでいる。カメラは、その中であくまでも対話を求め、
地方自治のあるべき姿を求める若者たちの生き方を追った。

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■日時
2021年11月25日(木)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の湯本雅典さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
【お知らせ】11月9日、予約者数上限に達しましたので、予約受付を終了します。
以降はキャンセル待ちとなります。ご了承ください。


参加希望の方は、上映会前日の11月24日(水)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2021年09月14日

第107回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから10年・福島県双葉町〜 上映作品『原発の町を追われて・十年』

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■ 第107回 VIDEO ACT! 上映会 〜あれから10年・福島県双葉町〜
上映作品『原発の町を追われて・十年』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2021年9月14日(火)19時より

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さいたま市内の小学校で、給食調理員として働きながら
映像制作を続けている堀切さとみさん。

ビデオアクト上映会では『原発の町を追われて』シリーズの全作品3本
『原発の町を追われて 〜避難民・双葉町の記録』(2012年/56分)
『続・原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』(2013年/25分)
『原発の町を追われて3〜双葉町・ある牛飼いの記録』(2017年/30分)
を上映してきた。

この夏に開催されたレイバー映画祭2021にて初上映され、
話題となった最新作『原発の町を追われて・十年』を上映する。

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■上映作品
『原発の町を追われて・十年』(2021年/日本/53分)
監督・編集・ナレーション:堀切さとみ
出演:鵜沼久江 田中信一 吉沢正巳 他
撮影:見雪恵美 馬場朋子 大久保千津奈 西中誠一郎
音楽:ファンテイル
スチール提供:針谷勉 稲葉孝之

■作品解説
福島第一原発事故によって7千人の町民が全国に散り散りになった双葉町。
10年たった今も帰還者はゼロだ。家屋は壊され中間貯蔵施設がそびえ立ち、
緑豊かな風景は一変した。30年は住めないと言われていた町が、来年には
帰れるようになるという。五輪を足掛かりにした復興は進むが、町民の思
いは複雑だ。避難して10年。原発の間近で暮らしてきた家族の軌跡をたどる。

■日時
2021年9月14日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の堀切さとみさんを交えたトーク&ディスカッションを予定。

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■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の9月13日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2021年07月25日

【報告文】第106回 ビデオアクト上映会 〜トランスジェンダーのリアル〜

第106回 ビデオアクト上映会 〜トランスジェンダーのリアル〜

上映作品『I AM Here−私たちはともに生きている−』
監督・主演:浅沼智也


 7月24日に行われた上映会は「トランスジェンダーのリアル」と題して、浅沼智也さん監督・主演の『I AM Here−私たちはともに生きている−』を上映しました。

 監督・主演の浅沼智也さん自身が、GID(性同一性障害)当事者であり、すでに手術を経て性別変更をすませています。

 そして「当事者の現状を多くの人に知ってもらい、より生きやすい社会になるようにしたい。孤立しがちな当事者に、決して一人ではないというメッセージを送りたい」という思いから、映画を製作する事にしたそうです。

 映画製作する事を決めてからは、父親ときちんと向き合って、今まで避けていた「セクシャリティの話」をきちんとしてみようと思い立ちました。

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 さらに、GD(性別違和)、トランスジェンダー(こころとからだの性が一致していない人)など、さまざまな人たちにもインタビューを行い、ドキュメンタリー映画をつくりあげました。

 日本では、2004年に、自分の性別が変更できる「GID特例法」が施行されました。しんかし、適用条件が高すぎることもあって、自らの性別変更を望んでも要件を満たすことができずにいる当事者がいます。

 こうした人たちに対する法整備や社会的なサポートは、海外に比べ日本は送れているそうです。
 この作品などを通じて、日本の法体系の壁に少しでも風穴をあけて、誰もが生きやすく・暮らしやすい世の中になればと思います。

(小林アツシ)

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2021年07月24日

第106回 VIDEO ACT! 上映会 〜トランスジェンダーのリアル〜

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■ 第106回 VIDEO ACT! 上映会 〜トランスジェンダーのリアル〜
上映作品『I Am Here ─私たちはともに生きている─』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2021年7月24日(土)19時より

出生時の戸籍上の性別とは異なる性を自認する
トランスジェンダーの内面に迫るドキュメンタリー。
東京ドキュメンタリー映画祭2020 短編部門グランプリ受賞作品
上映する。

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■上映作品
『I Am Here ─私たちはともに生きている─』(2020年/日本/60分)
監督・主演:浅沼智也
出演:愛光/青木未央/和泉有紀/乾菜月/尾崎日菜子/
おすぎ純子/瞬/杉山文野/虎井まさ衛/中山美悠/畑野とまと/
三橋順子/ミムラ/宮田りりぃ/山本蘭

公式ウェブ:https://iamhere-trans.jp/



■作品解説
2004年、性別が変更できるGID特例法(性同一性障害者の性別の
取扱いの特例に関する法律)が施行された。
しかし、適用要件が高すぎることもあり、性別変更を望んでも
要件を満たすことができずにいる当事者も少なくない。
戸籍上の性別を変更できないことで、精神的な苦痛を生じたり、
社会生活をする上で偏見や差別にあうこともある。
監督自身の家族との関係やカミングアウトを含め、
性別に悩む様々な当事者達の想いを描く。

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■日時
2021年7月24日(土)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、浅沼智也監督を交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

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■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の7月23日(金)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2021年05月16日

【報告文】第105回ビデオアクト上映会〜原発事故と有機農家〜

上映作品
『それでも種をまく』 制作:国際有機農業映画祭
『それでも種をまく 2019』 制作:国際有機農業映画祭


 5月11日、「原発事故と有機農家」と題された105回目のビデオアクト上映会が開催された。緊急事態宣言で人数制限された会場には、約20名の参加者が集まった。上映作品は、2011年3月11日の原発事故直後の有機農家を取材した『それでも種をまく』と、その8年後の彼女、彼らを追った『それでも種をまく 2019』の二本立てだった。

 この二本の作品の制作は、国際有機農業映画祭という全員ボランティアの市民グループ。有機農業や自然環境などに関心をもつ人々が集まり、毎年12月に映画祭を開催している。2011年3月の原発事故後、その年最初に開かれた映画祭の運営委員会で、メンバーの一人が言った。「有機農家は、“それでも種をまく”と言っている」。一同は驚いたが、「じゃあ、それを記録しよう!」という声があがった。映画を見せるのは“プロ”だが、作るのは“素人”の作品づくりが、こうして始まった。

 “素人”とは言え、もともと有機農業に関心があり、さまざまに活動に取り組んできた人たちの取材力は、映像の“プロ”以上だ。これまでのネットワークを活かしながら、苦境に追い込まれた農民たちの率直でリアルな言葉を拾い上げていく。

 「作付けして売れなかったら、それは作物で放射能を抜くというか、除染」と割り切り、福島にとどまって種をまく農民。福島をあきらめ、新しい地に移住した農民の不安と戸惑い。共同で放射能測定器を購入し、出荷する作物全てを自主検査する農民たち…

 有機農業は、生産者と地域、消費者、そして循環する生態系とのつながりの中にある。そのつながりを一瞬のうちに暴力的に断ち切った原発事故による放射能汚染。カメラは、そのつながりを取り戻そうと奮闘する人々の姿を丁寧に追い、8年後の取材では、次世代を担う若い有機農家も登場し、未来へとつなぐ。

 上映後は、映画祭の運営委員で、作品の撮影を担当された笠原眞弓さんにお話を伺った。笠原さんは、当初、「汚染された福島で野菜を作るなんて、信じられない…」と戸惑ったという。しかし、「なぜ、“それでも種をまく”のか?を批判しないで記録しよう」と心に決めた。その結果、それぞれの想いをつなぐ架け橋のような作品に仕上がったと思う。

 笠原さんは、福島にとどまった農家から麹を、新しい地に移った農家からは大豆を購入して、味噌を作っているという。旨そうだ。味わってみたい。
(土屋 豊)
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2021年05月11日

第105回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故と有機農家〜

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■ 第105回 VIDEO ACT! 上映会 〜原発事故と有機農家〜
上映2作品『それでも種をまく』『それでも種をまく 2019』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2021年5月11日(火)19時より

有機農業は、生命のつながりの中にある。
2011年3月11日。
福島第一原発事故とそれによる放射能汚染は、
その「つながり」を暴力的に断ち切り、福島や周辺の有機農家を苦境に追い込んだ。
痛みの中でも「つながり」を取り戻すための
種をまこうとしている人びとの姿を追う2作品を上映する。

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■上映2作品
『それでも種をまく』(2011 年/日本/24 分)
構成:小池菜採
撮影:笠原眞弓 堀 純司 中村易世
音楽:松島美毅子
制作:国際有機農業映画祭



有機農業は、生命のつながりの中にある。
生産者と消費者のつながり、生産者と地域のつながり、
そして、循環する生態系とのつながり。
しかし、福島第一原発事故とそれによる放射能汚染は、
こうしたつながりを暴力的に断ち切った。
その痛みの中で、なお「つながり」を取り戻すための
種をまこうとしている人びとの姿を追う。

【推薦文】秩父の小高い山の上に住んでいる。近所に97歳のばあちゃんがいて、
腰は90度に曲がっているが、足腰も耳も目も口も達者で、毎日畑にでて、
結構広い土地で見事な野菜を作る。おすそ分けでよくもらうので、4月のある日、
世間話をしながら一緒に草を取った。福島の話になり、あそこでは今、百姓はみんな
田にも畑にも出られなくて、といった。しばらく黙ったばあちゃんは、
ぽつりと「そんなことになったらおらあ死んじゃうな」とひとこと。
百姓はたとえ地球が壊れても畑に出る。
そんな想いを伝えたいと、映画祭運営委員みんなで、この映画をつくった。(大野和興)

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『それでも種をまく 2019』(2019年/日本/22分)
ナレーション:古田朋子
撮影:笠原眞弓
編集:堀 純司
制作:国際有機農業映画祭



2011年3月11日。
福島第一原発事故は福島や周辺の有機農家を苦境に追い込んだ。
その地に留まり農業を続けた農民。新しい地へ移住し、
その知識と技術を若い人たちに伝える農民。
共同で測定器を購入し放射能を測る農民。
それから8年余り経ち、放射能汚染の残る高線量地域への帰還も
始まっている今、農民たちのその後を追う。

■日時
2021年5月11日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、制作者を交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の5月10日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

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2021年03月30日

第104回 VIDEO ACT! 上映会 〜追悼 映画批評家・木下昌明さん〜

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■ 第104回 VIDEO ACT! 上映会 〜追悼 映画批評家・木下昌明さん〜
上映作品『映画批評家の冒険 木下昌明 3分間ビデオ全作品 2003〜2018』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2021年3月30日(火)19時より  
席数が予約上限となりましたので締切ました。ありがとうございました(3/24付)。

2020年12月6日未明、惜しくも亡くなった
映画批評家の木下昌明さん。享年82歳。
木下さんは、直腸がんと前立腺がんを抱えながらも
映画批評を続け、7冊の著書を発表。
そして、2003年より3分間ビデオ『娘の時間』『息子の場合』
『三分間の履歴書』『育てる』など、数々の名作を発表してきた。

ペンとカメラを手に、世の中と向き合い続けた木下さん。
木下さんを追悼し、彼が遺した3分間ビデオ全作品群を
『映画批評家の冒険』と題して一本化し、上映する。

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■上映作品
『映画批評家の冒険 木下昌明 3分間ビデオ全作品 2003〜2018』
2021年/日本語/カラー/52分(ブルーレイ上映)
監督・撮影・構成:木下昌明 編集:松原 明

■作品タイトル及び制作年度
「娘の時間」(2003)
「続・娘の時間」(2004)
「息子の場合」(2005)
「三分間の履歴書」(2006)
「木下家その後」(2007)
「自転車通勤」(2008)
「沖縄観光」(2009)
「映画批評」(2010)
「赤き狼」(2012)
「育てる」(2013)
「がん わたしの選択」(2014)
「それからの息子」(2015)
「2年前のこと」(2017)
「おしどりマコ出馬宣言」(2018)
+
「追悼 木下昌明さん」(2020) 制作:松原 明

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■日時
2021年3月30日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、編集の松原明さんを交えたトーク&ディスカッションを予定。
なお、会場にて
DVD『映画批評家の冒険 木下昌明 3分間ビデオ全作品 2003〜2018』を販売予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
席数が予約上限となりましたので締切ました。ありがとうございました(3/24付)。
参加希望の方は、上映会前日の3月29日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■参考音源
木下昌明さんの人柄が伝わってくる、ラジオ番組出演時の音源です。
あるくラジオ第11回「時代に挑み 時代と生きる」−映画批評家・木下昌明さんに聞く


■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2021年01月15日

【報告文】第103回 VIDEO ACT! 上映会 〜都市の中にある別世界〜

上映会直前に、新型コロナの感染者急増を受け、東京には緊急事態宣言が出された。昨年は一度、緊急事態宣言によって上映会が中止になっているので心配になったが、今回はなんとか上映会を開催することが出来た。
1月12日に上映したのは『蟹の惑星』(製作・撮影・編集・監督:村上浩康)。緊急事態宣言下にも関わらず、20名の参加者がありました。
『蟹の惑星』は多摩川の河口に400m×200mの広さで広がる干潟に住む蟹の生態を描いた作品だ。導き手は、15年蟹の生態を研究している吉田唯義(ただよし)さん。
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吉田さんは専門家ではなく、仕事をリタイアした後に多摩川の干潟を観察し始めたとのこと。本作が面白いのは、こうした吉田さんのスタンスもあって、生物ドキュメンタリーにありがちな、啓蒙臭さがないことだ。吉田さんは、蟹の巣穴の石膏型を作ったり、蟹を目隠しして爪の機能を考えてみたり、蟹の求愛行動を観察したりしている。監督の村上さんも、吉田さんの好奇心と同調するかのように、蟹の姿を映像に収めていく。

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上映後、村上さんは、「根気さえあれば撮れます」と言ってましたが、その根気たるや大変なものだ。例えば、本作には蟹が脱皮する印象的なシーンがあるが、このシーンは何十個体の脱皮をつなぎ合わせたもので、撮影には3年かかったそうだ。

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こうして、蟹の生態を見ていると不思議な感じがしてくる。この地球の主役は、蟹ではないのか、と。タイトルが『蟹の惑星』となっていることに納得した。

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上映後、蟹の被り物姿で村上監督のトーク。蟹の足は4本、ということを知ってもらうための被り物でもあるそうだ。(ちなみに向かって右側、サルの被り物をしているのはVIDEO ACT!スタッフ、土屋トカチ。)村上さんの話では、2年前、台風19号が来た時に、上流から大量に物が流れてきて、この干潟はほぼ無くなってしまったそうだ。吉田さんも胸を痛めている、とのこと。それでも吉田さんは多摩川の観察を続けているそうです。村上監督は、本作と同時に同じ干潟で『東京干潟』という作品も撮っていて、そちらも俄然、見たくなりました。
『蟹の惑星』のDVD、ブルーレイ、上映情報などは、下記をご参照ください。
https://higata.tokyo/
(本田孝義)
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2021年01月12日

第103回 VIDEO ACT! 上映会 〜都市の中にある別世界〜

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■ 第103回 VIDEO ACT! 上映会 〜都市の中にある別世界〜
上映作品『蟹の惑星』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2021年1月12日(火)19時より

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令和2年度文化庁映画賞 文化記録映画 優秀賞
座・高円寺ドキュメンタリ―フェスティバル 大賞
新藤兼人賞2019 金賞
グリーンイメージ国際映画祭 グリーンイメージ賞
キネマ旬報文化映画ベスト10 第5位


数々の映画賞を受賞し、話題をさらったドキュメンタリー映画『蟹の惑星』。

身近な自然に目を向けることの大切さと、
都市の中にある別世界を描く全編“カニづくし”のワンダームービーを上映する。

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■上映作品
『蟹の惑星』
2019年/日本語/カラー/68分(ブルーレイ上映)

製作・撮影・編集・監督:村上浩康
題字:岩渕俊彦
音楽:田中館靖子



■解説
多摩川河口の干潟は狭い範囲に、
多くの種類のカニが生息する貴重な自然の宝庫である。

大都会の中で、これほどのカニが見られる場所はかなり珍しい。
吉田唯義(ただよし)さんは、ここで15年に渡って独自にカニの観察を続けている。
毎日のように干潟を訪れては、カニたちの生態を調べ記録しているのだ。
吉田さんは誰よりも多摩川のカニに詳しいが、その視点はとてもユニークで、
他の人が考えつかないような方法でカニたちの生態を調べている。
映画は吉田さんと干潟をフィールドワークしながら、
カニたちの驚くべき営みを見つめていく。
カメラはカニたちに限りなく接近し、肉眼では決して捉えられない世界を映し、
迫力あるフォルムと美しい色彩が画面いっぱいに拡がる。

そして小さなカニたちの営みが地球や月など、
宇宙とも結びついていることを解き明かし、
さらには戦争や震災が与えた現実の問題までを描き出す。

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■日時
2021年1月12日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、村上浩康監督を交えたトーク&ディスカッションを予定。

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費
500円(介助者は無料/予約必須)

■予約方法
参加希望の方は、上映会前日の1月11日(月)19時までに
下記へ「お名前」「参加人数」「連絡先」をお伝えください。
→Eメール:jyouei@videoact.jp
→電話:045-228-7996(ローポジション気付)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp

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2020年11月06日

【報告文】第102回ビデオアクト上映会 〜フツーの運転手として/追悼・皆倉信和さん〜

ドキュメンター映像を撮っていると、その後、その被写体の人が亡くなってしまうという時もあります。

この『フツーの仕事がしたい』の主人公、皆倉信和さんは、2019年10月19日に亡くなり、今回の上映会は約1年たって追悼の意味をこめて企画されました。

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車が大好きな皆倉さん(撮影当時36歳)は、セメント輸送の運転手でしたが、一ヶ月に522時間(30日で割ると1日17.4時間!)という度を越した長時間労働をさせられていました。
家に帰る時間も無いぐらい働かされていたうえに「会社が赤字だから」と一方的に賃金を下げられました。

生活に限界を感じた皆倉さんは、藁にもすがるような思いで労働組合に相談しましたが、会社はヤクザのような男をつかって暴力によって組合から脱退させようとします。

労働組合との関係があった土屋トカチ監督は、組合の人に「暴力で組合をやめさせようとしている」という証拠になるような映像を撮ってほしいと依頼されます。
そして、皆倉さんが組合の脱退を強要されている映像を撮ろうとした監督も、会社側からの暴行を受けてしまいます。

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組合としては、期せずして証拠映像が撮れたので「もう撮らなくてもいい」との事でしたが、暴行を受けて魂に灯が付いた土屋監督は、この問題についての映像をこっそり撮り続けました。
発注元である組合の人に、撮影し続けている事を感づかれ「一度、見せてくれ」と言われて見せたところ「映像の権利は譲るから勝手に撮り続けていいよ」と言ってもらい、この作品が生まれることになりました。

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セメント業界は過積載(積みすぎ)が慢性化していて、それによる事故も続いていました。
下請けの会社に文句を言っても、構造的に変わらなければ改善しません。
そこで、労働組合が中心になって、もともとの発注をしている会社の前に巨大なスクリーンを貼って、実態を告発する映像を上映をしました。
社員は、驚きの実態の映像を食い入るように観ました。まさしく「ビデオ・アクティビズム」です。
その後、セメント業界は改善し、慢性化していた過積載は無くなりました。

皆倉信和さんは亡くなってしまいましたが、彼が一ヶ月に522時間という長時間労働をさせられていたのも、亡くなってしまった原因のひとつだったのかもしれません。

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話はさかのぼりますが、実は、私は土屋トカチ監督とは旧知の仲で、元はと言えば1997年に新宿駅西口の地下に「ダンボール村」があった頃、その人達の「新宿夏まつり」というのがあり、ソウル・フラワー・モノノケ・サミットや朴保バンドなどが出演し、面白そうなのでスタッフとして参加して知り合いました。

その時、私は記録としてビデオを撮っていて、土屋トカチさんにもちょっと手伝ってもらいました。
その時の動画を勝手にYouTubeにアップしている人がいて、いまでも観られます。
https://youtu.be/prF92acFZIY

それがきっかけになって、土屋トカチさんが、私に「自分もビデオの仕事がしたい」と言い出しました。その時は「ビデオの仕事は、時間はかかるし、たいへんだからやめておいたほうがいいよ」と言った気がします。それでもやりたいというので「まずは仕事をやり方を覚えたほうがいいので、どこかの映像制作会社に入ったほうがいいよ」と偉そうに(笑)アドバイスしました。
ところが、映像制作会社で仕事をするのは、やはりなかなか大変で、彼は会社の車をぶつけて怒られたりしてその会社を辞め、次に入ったブライダル映像の会社の社長からは「お前みたいな奴は死ね!」とか言われたらしく、彼に相談を受けた私は、知り合いの関係で労働組合を紹介した事があります。

こうした体験が、土屋トカチ監督をたくましくしたのか、彼は労働問題をはじめ社会のさまざまな問題を告発するドキュメンタリーの映画監督としての才能を開花させました。
そして、なにより、皆倉信和さんを主人公とするこの『フツーの仕事がしたい』によって、ドキュメンタリーの映画監督として認められるようになりました。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%9C%9F%E5%B1%8B%E3%83%88%E3%82%AB%E3%83%81

私は、土屋トカチ監督の10歳上で、知り合った当時は先輩風を吹かせておりましたが、いつのまにか、どんどん差を付けられてしまいました(苦笑)。
その理由は、いくつかあると思いますが、彼は「逆境に強い」という事と、皆倉信和さんと出会った、というのが結構、大きかったんじゃないかと思っています。
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posted by VIDEO ACT! スタッフ at 15:35| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする