2014年09月30日

第71回 VIDEO ACT! 上映会 〜子宮頸がんワクチン〜

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■ 第71回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜子宮頸がんワクチン〜
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2014年9月30日(火)19時より
『いま何が問題? "子宮頸がん" ワクチン(仮)』(2014年/日本/カラ―/25分)
制作:tera58film(テラコヤフィルム) ふくしまゆみこ・工藤武宏・中山綾子
協力:全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会

「打ってから後悔しないように。まず知ろう、ワクチン問題。」

2009年に日本で認可され、「子宮頸がんを予防できるワクチン」 として
全国で約340万人の小中高校生の少女たちが接種した。
2013年4月、国による「定期接種」に指定されたこのワクチンは
厚労省へ副反応被害の報告が相次ぎ、
2ヶ月後には接種勧奨が一時的に中止された。
現在、接種勧奨再開が懸念されている、子宮頸がんワクチンの問題点に迫る。

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【上映作品】
『いま何が問題? "子宮頸がん" ワクチン(仮)』(2014年/日本/カラ―/25分)
制作:tera58film(テラコヤフィルム) ふくしまゆみこ・工藤武宏・中山綾子
協力:全国子宮頸がんワクチン被害者連絡会

*本編以外にも、5月末に開かれた集会での被害者の母親の声、
7月頭に行われた厚労省前におけるワクチントークでの被害者少女の声など、
直近の動きの映像も上映予定。

■解説
TVで報道され知られるようになった「子宮頸がん」ワクチン問題。
2009年に日本で認可され自治体の公費助成などもあり、
「子宮頸がんを予防できるワクチン」 として全国で
約340万人の小中高校生の少女たちが接種しました。
2013年4月、国による「定期接種」に指定されたこのワクチンは
厚労省へ副反応被害の報告が相次ぎ、たった2ヶ月後には
接種勧奨が一時的に中止されました。
実はこのワクチンの正式名称は「HPV感染症ワクチン」。
一体なぜ名前が違うのか。

国立がんセンターの数字統計とメーカーの臨床実験結果にみる、
子宮頸がんとワクチン副反応のリスク比較。
新型インフルエンザワクチンに比べ数十倍もの重篤な副反応率の高さ。
失神、頭痛、全身の疼痛、痙攣、歩行障害、計算障害、記憶障害などの副反応症状。
症状に苦しむ被害者少女たちの声。
被害者の少女たちを診察した医師の声。
近々接種勧奨再開が懸念されている、このワクチンの問題点に迫ります。
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■日時
2014年9月30日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、制作者のふくしまゆみこさんを交えてトーク&ディスカッション有。
終了予定時刻 20時50分

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■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei☆videoact.jp(☆を@へ変更願います)
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2014年08月04日

【報告文】第70回 VIDEO ACT! 上映会 〜セクシャル・マイノリティの恋と悩み〜

この作品、『ココデナイドコカ』は、自分の将来や恋愛に悩む弟を、姉が撮影したドキュメンタリーだ。主人公になっている弟は、たまたまセクシャル・マイノリティと呼ばれたりする人だったが、この作品自体は人権問題について訴える作品というよりは、青春ドキュメンタリーに近いと思う。

もっとも印象に残ったシーンは、弟が元恋人と会った時のシーンと、今の恋人とうまくいかなくなった時のシーンだ。多くの人が体験し悩む恋愛模様が生々しく撮られている。それは、セクシャル・マイノリティかどうかはあまり関係が無く、恋愛映画として印象に残る映像だと思う。

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そもそも、セクシャル・マイノリティと呼ばれたりする人々は、20〜30人に1人ぐらいの割合でいるらしい。左利きの人と同じぐらいだそうだ。(ちなみに私自身、もともと左利きで親に矯正の指導をされて右利きになった。)20〜30人に1人ぐらいの割合なのにもかかわらず、世間では変人扱いされたり、話のネタにされたりしている。

この作品の作者である中川あゆみさんは、弟から打ち明けられて、なんとか彼を理解したいと思って撮影を始めたという。たしか2002年頃に撮影をしていたというから、自分や家族を撮った、いわゆる「プライベート・ドキュメンタリー」が流行り始めて少し経った頃だ。

プライベート・ドキュメンタリーというと、家庭用の小型ビデオカメラで撮っていてカメラワークは下手だけど、家族じゃなきゃ撮れない圧倒的なリアリティがある作品が多い。

ところが、この『ココデナイドコカ』は、そうではない。カメラワークが安定していて上手いのだ。監督の中川あゆみさんは映像制作会社に勤めているそうで、つまり「プロ」だ。そして撮影も、プロのスタッフが協力してくれたという。音楽の使い方なども自主制作とは思えないぐらい上手い。

その反面、家族である中川あゆみさん自身の存在は、作品からはあまり感じられない。プライベート・ドキュメンタリーだったら、もっと自分自身を出したほうがいいんじゃないかと僕は思ったが、監督自身が自分の存在を殺したほうがいいと思ったらしい。そして、ビデオアクトのスタッフのなかでは、そのやり方が良かったという感想もあった。

今回の作品とはあまり関係が無いし、ラべリングする事のマイナス面もあるが、理解しやすいようにあえて書いておくと、セクシャル・マイノリティの人たちを「分類」する言葉として「LGBT」というのがある。L=レズビアン、G=ゲイ、B=バイセクシュアル、T=トランスジェンダーのことだそうだ。それぞれの立場の人には、それぞれの悩みや生きづらさがある。
以前、ビデオアクト上映会で上映した『しみじみと歩いてる』という作品は、そうした日常生活を送ることの困難さが、さまざまな人の体験を通してしっかりと描かれていた。

『ココデナイドコカ』は、監督の男性とその恋人のシーンが多い作品なので、さまざまな人たちの体験を通して、セクシャル・マイノリティと呼ばれる人たちの生きづらさをいろいろな面から訴えるというわけではない。(もちろん、そうした生きづらさを示している要素もあるが、それが主題ではないと思う。)
むしろ、作品の主人公の、自分のやりたいことと実際にできる仕事とのギャップや、なかなかうまくいかない恋愛、家族との関係などについて、自分の人生と似ているなあと共感しやすい作品だと思う。

性に対して、いろいろな感覚の人がいていいように、映像作品も「プライベート・ドキュメンタリーは、こうあらねばならない」「社会問題は、こう作るべきだ」などという決まりなどなくていい。人間も世界も映像作品も、多様なほうがいいだろう。

(報告分:小林アツシ)


今回の上映会告知ページ
http://videoact.seesaa.net/article/399288889.html
 
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2014年07月30日

第70回 VIDEO ACT! 上映会 〜セクシャル・マイノリティの恋と悩み〜

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■ 第70回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜セクシャル・マイノリティの恋と悩み〜
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2014年7月30日(水)19時より
『ココデナイドコカ』(2010年/日本/カラ―/64分)
監督:中川あゆみ
撮影:外山泰三
音楽:world’s end girlfriend、Filastine、koomoon

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「僕たちはどこへ向かって 生きていけばいいんだろう。」

今回のビデオアクト上映会は、セクシャル・マイノリティに対する
日本社会のあり方を考えるキッカケとなる作品『ココデナイドコカ』を上映します。
東京に暮らす、セクシャル・マイノリティの青年を描いたドキュメンタリーです。
恋人との別れ、ファッションデザイナーを目指した卒業制作と就職、母との確執など、
日常の中で揺れる青年の1年間を、実の姉である監督が見つめた作品です。

上映後は、監督である中川あゆみさん、主人公のリョウさんを交えて
トーク&ディスカッションを行います。

【上映作品】
『ココデナイドコカ』(2010年/日本/カラ―/64分)
監督:中川あゆみ
撮影:外山泰三
音楽:world’s end girlfriend、Filastine、koomoon

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■解説
ある日弟から、セクシャリティについて打ち明けられたのが、
作品が生まれるきっかけです。
家族の誰にも言えず、自殺を考えるほど悩んでいた彼を理解したいと
カメラを回し始め、完成に8年を要しました。
東京に暮らす、27歳のセクシャル・マイノリティの日常を描いたドキュメンタリーです。
同棲していた恋人との別れ、ファッションデザイナーを夢見ての就職活動、
母との確執、プライドパレードなど日常の中で揺れる弟の姿を追いました。
30人に1人いるというセクシャル・マイノリティの人々が、
日頃どんな葛藤を抱えているか知るきっかけになれば嬉しいです。
(監督:中川あゆみ)

■『ココデナイドコカ』予告編

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18時30分/開場 19時/開始
上映後、中川あゆみ監督、主人公のリョウさんを交えてトーク&ディスカッション有。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei☆videoact.jp (☆を@に変更)
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2014年06月08日

【レポート】第69回ビデオアクト上映会〜子どもたちの表現を見つめて〜

【上映作品】
『山陽西小学校ロック教室』(監督:本田孝義/2013年/42分)

 去る5月29日に行われたビデオアクト上映会は、通算69回目。上映作品は、69(ロック)な日にふさわしい『山陽西小学校ロック教室』(監督:本田孝義)でした。参加者は約30名。いつもの上映会ではあまり見かけない初参加の方々が多かったようで、本田孝義監督や出演者の森内ベースさん(パンパンの塔)のファンの皆さんの姿もちらほら見受けられました。

 『山陽西小学校ロック教室』は、2013年に開催された岡山県の大規模なアートイベント「廻遊―海から山から―」内の企画、アーティスト・イン・レジデンスから生まれた作品とのこと。アーティスト・イン・レジデンスとは、作家がその土地に滞在しながら作品を制作するという企画で、本作品はそういう制作方法ならではの丁寧な継続取材が活かされ、登場人物たちの変化が生き生きと描かれていました。

 2013年9月、本田監督の母校、山陽西小学校でロック教室が開講します。講師は本田監督と同じく同校の卒業生でミュージシャンの森内ベースさん(パンパンの塔)。受講生は4、5、6年生から30名の児童が集まりました。これから約二ヶ月の期間で楽器演奏の技術を習得し、なおかつ作詞、作曲を児童自らが行ってオリジナルの楽曲を作り、それを全校児童の前で発表するという全くもって無謀でロックな試みが始まります。

 カメラはその無謀な試みの様子を淡々と見つめ、映画の観客もハラハラしながらその場の情景を見つめます。そして、児童たちの微妙な変化を本田監督の視線を通して感じとって行くことになります。それだけの映画です。それだけの映画ですが、その淡々とした視線の向こう側にあるもの、子どもたちの生き生きとした表情の向こう側にある家族や同級生との関係、学校というシステム、岡山という土地について、観客は無意識の内に想像を膨らませることになります。前作、『モバイルハウスのつくりかた』でも見られた本田監督の作戦にまんまと乗せられることになるわけです。

 上映後のトーク、ディスカッションでは、いろんな想像を膨らませた観客からの質問が数多く飛び交いました。その質問に答えるカタチで本田監督から作品の背景が語られたわけですが、それを聞くことによって更にもう一回観たくなるという仕掛けを本田監督自身が戦略的に意識していたのかどうかはわかりません。わからないけど、結果としてそうなったように私には思えました。

 集まった児童30名の内、10人は優等生、10人は不良、10人は授業についていくのがなかなか難しい子どもたちだったという話。ある教育関係者がこのロック教室を見学に来て、「これぞ、教育だ」と語った話。学区内の地域における微妙な関係性の話…などなど、いろんな背景が子どもたちの瞳の向こう側にあったわけですが、それを作品内で語るべきか否か?については、誰も正解は出せないでしょう。ただ、そういう正解が出ない事柄をあ〜だ、こ〜だと語り合えるビデオアクト上映会という場は、とても貴重なのではないかと思いました。
(土屋 豊)

【追加情報】
『山陽西小学校ロック教室』は、今後、下記日程で上映されます。
会場は、東京・世田谷ものづくり学校。

7月26日(土) 14:00-15:15
8月22日(金) 19:30-20:45
8月23日(土) 14:00-15:15
9月26日(金) 19:30-20:45
9月27日(土) 14:00-15:15

詳細は、下記ページをご参照下さい。
http://setagaya-school.net/Event/9937/
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2014年05月29日

第69回VIDEO ACT!上映会 〜子どもたちの表現を見つめて〜

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■ 第69回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜子どもたちの表現を見つめて〜
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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2014年5月29日(木)19時より
『山陽西小学校ロック教室』を上映
監督:本田孝義(2013年/日本/カラ―/42分)
出演:森内ベース、パンパンの塔、山陽西小学校の児童たち

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♪ べんきょう あとまわし!
小学生が生み出す、ロック。

ビデオアクト上映会も69(ロック)回目!
今回は、ビデオアクトのスタッフでもある
本田孝義監督(『モバイルハウスのつくりかた』)の最新作を上映します。
2013年、本田監督の出身校にて、ロック教室を開講し、
そのドキュメンタリーをアーティスト・イン・レジデンス(滞在製作)した作品です。

上映後は、監督である本田孝義さんを交えて
トーク&ディスカッションを行います。

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■2014年5月29日(木)19時より
【上映作品】
『山陽西小学校ロック教室』
監督:本田孝義(2013年/日本/カラ―/42分)
出演:森内ベース、パンパンの塔、山陽西小学校の児童たち

<解説>
2013年秋、岡山県では大規模なアートイベント「廻遊―海から山から―」が開催された。
その中でアーティスト・イン・レジデンス(滞在製作)作家に選ばれた映画監督の本田孝義は
自分の母校・山陽西小学校(岡山県赤磐市)において、ロック教室を開講し、
そのドキュメンタリーを作ることにする。
ロック教室の講師は、同校の卒業生・森内ベース(パンパンの塔)。

2013年9月10日、4・5・6年生からロック教室参加希望児童30名が集まった。
アンプのスイッチを入れるところから始まり、エレキギター、エレキベースに初めて触れる
子どもたち。簡単なコードを習った後、3つの班に分かれてオリジナルの曲作りが始まった。
学校・友達・家族などを描いた歌詞に鼻歌でメロディーを付けていく。
徐々に曲になっていく班、なかなか曲にならない班。
はたして子どもたちは11月17日の山陽西小学校学習発表会でのお披露目ライブで
無事演奏することが出来るのだろうか・・。
『モバイルハウスのつくりかた』の本田孝義監督最新作。

『山陽西小学校ロック教室』アーティスト・イン・レジデンス記録


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18時30分/開場 19時/開始
上映後、本田孝義監督を交えてトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei☆videoact.jp(☆を@に変更願います)
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2014年03月31日

【報告文】第68回 VIDEO ACT! 上映会 〜「脱原発!デモ割」「原発輸出」〜

2014年3月27日、第68回目の上映会はテーマを「脱原発!デモ割」「原発輸出」とし、『"デモ割"うまれたよ』『忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―』の2作品を上映した。参加者はスタッフも含め約30名だった。

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『"デモ割"うまれたよ』は、NPO法人OurPlanet‐TV(以下、アワプラ)が2012年に開催したビデオ講座から生まれた作品だ。"デモ割"とは、デモ参加者と地域の飲食店をつなぐしくみで、「デモに行ったよ!」と申告すれば、脱原発デモ賛同店が割引をしてくれるサービス。"デモ割"は東京杉並区の脱原発デモからはじまり、現在は地方へも自然派生しているという。制作者のふくしまゆみこさんは、お母さん兼勤め人。3.11の事故以降は、脱原発杉並のスタッフとして、脱原発デモを企画してきた。大手メディアがデモに関する報道をキチンと紹介してくれないことに憤り、"デモ割"を自分自身で紹介したいと思い、映像で記録し伝えたいと考え、アワプラが主催するビデオ講座に参加し、本作を作り上げた。これまで、ビデオカメラでの撮影も編集も未経験。今作が初作だという。
"デモ割"協力店の店主や利用者、企画者や新聞記者のインタビューを軸としたシンプルな作りだが、インタビューはテンポよく編集されており、楽しく運動を続けている雰囲気が伝わる作品だった。

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『忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―』は、中井信介さんの作品だ。中井さんの作品は、ビデオアクト上映会でも過去2度上映させていただいたことがある。3.11の事故後は、恐怖心から、すぐに四国へ避難していた中井さん。「ドキュメンタリー映像作家として情けない」と、自身のことを責めたこともあったそうだが、制作元の国際環境NGO FoE Japan(以下、FoE Japan)から、「原発をベトナムへ輸出している状況をビデオにしてくれないか」と依頼を受け、迷わず引き受けたそうだ。

世界規模の事故を起こしておきながら、他国へ原発を輸出する日本国政府の根拠が、正直なところ、私にはよく判らなかった。作品中の解説によると、カーボン・オフセットという指針にあるという。カーボン・オフセットとは、人間の経済活動や生活などを通して排出された二酸化炭素などの温室効果ガスを、植林・森林保護・クリーンエネルギー事業によって直接的・間接的に吸収しようとする考え方や活動のこと。「原発で二酸化炭素を抑える」だなんて何をいまさら言っているのだろうかと思うが、日本国政府は本気みたいだから恐ろしい。

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ベトナムの原発立地予定区で行われたインタビューには「原発は怖い」「いやだ」という声がある一方、「国が決めたことだから仕方ない」「日本製の電化製品や車は素晴らしい。だから安全だと聞いている」など、ベトナム市民のさまざまな本音が語られる様子がとてもいい。映像を観ていて、ふと思った。これは、3.11の事故が起こる前の日本国内の市民の姿、そのままなのではないかと。

日本国内の市民の多くは、原発はコリゴリだと感じている。今でも原発に関するデモや集会は粘り強く、あちこちで続いている。けれども日本政府は国内の原発再稼働に躍起になっているし、他国へ原発を輸出したくてたまらない。この期に及んでもなおカネ儲けに走る、心を侵された人々の愚行に気が滅入る。だが、絶望していてはもったいない。『忍び寄る原発』は、ベトナム語字幕版DVDも制作されたという。本作には福島の様子も取材されているので、ベトナムの地で正確な情報が広がっていくことに希望を感じる。

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上映後のトーク&ディスカッション。本作の監修をおこなったFoE Japanスタッフの満田夏花さんは「ベトナムでは、原発に関する正確な情報が届いていない。議論もされていない」と話した。情報と議論。運動を続けるために大切なものとは何かを、改めて思い起こさせてくれる上映会だった。

報告文:土屋トカチ

『忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―』のDVDは、以下で発売中です。
FoE Japanのサイト ドキュメンタリー「忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―」


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2014年03月27日

第68回 VIDEO ACT! 上映会 〜「脱原発!デモ割」「原発輸出」〜

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■ 第68回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜「脱原発!デモ割」「原発輸出」〜
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■2014年3月27日(木)19時より

スクリーンショット 2014-02-05 0.53.26.png

【上映作品】
◆『“デモ割”うまれたよ』
制作:ふくしまゆみこ+仲間たち  (2013年/日本/カラー/18分)
◆『忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―』
監督:中井信介 制作:国際環境NGO FoE Japan (2012年/日本/カラー/33分)

「3.11」から、早3年。市民による地域社会でのつながりを深める実践策「デモ割」の誕生秘話と広がりを描いた『“デモ割”うまれたよ』、(制作:ふくしまゆみこ+仲間たち)と、原発事故以降も原発輸出が推進されているベトナムと福島の現状を描いた 『忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―』(監督:中井信介)の2本を上映する。
上映後は、制作者・関係者を交えてトーク&ディスカッションを行います。

【上映作品】
◆『“デモ割”うまれたよ』
制作:ふくしまゆみこ+仲間たち  (2013年/日本/カラー/18分)
企画:ふくしまゆみこ 取材・撮影:小山名保子・ふくしまゆみこ・中村千恵 特別編集協力:工藤武宏
出演:脱原発杉並、脱原発中野も、デモ割賛同店のみなさん 音楽:annasekai

2013年「地方の時代」映画祭 市民・学生・自治体部門 優秀賞受賞作品
OurPlanet‐TV2012年秋季卒業生制作作品

<解説>
"デモ割"は2012年杉並市民の脱原発デモから始まったデモ参加者と地域のお店をつなぐしくみ。
「デモに行ったよ」の申告で、地域の脱原発デモに賛同するお店が割引をしてくれる。「脱原発アピ
ール 地域経済効果」と東京新聞一面トップにも大きく掲載。その「デモ割」誕生秘話や仕掛人のジ
モトを愛する思い、賛同店の思い、記者への逆インタビュー、他地域への広がりなど、デモに行った
ことがない人にも観てほしい作品。

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◆『忍び寄る原発―福島の苦悩をベトナムに輸出するのか―』
監督:中井信介 制作:国際環境NGO FoE Japan (2012年/日本/カラー/33分)
監修:満田夏花 プロデューサー:柳井真結子
撮影・編集:中井信介

<解説>
福島事故による汚染は今も拡大し続けているが、日本政府は海外への原発技術の輸出を
推進している。ベトナムの原発建設計画が進行している地域で住民の声、また、福島の現
状と住民の声をドキュメンタリーを通じて伝える。



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18時30分/開場 19時/開始
上映後、制作者・関係者を交えてトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171) 地図
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei(at)videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2014年01月30日

【報告文】第67回 VIDEO ACT! 上映会 〜秘密保護法とソックリ!?軍機保護法〜

報告文:小林アツシ

2014年1月29日、第67回の上映会は「秘密保護法とソックリ!?軍機保護法」と題した上映会を行いました。

参加人数はスタッフも含めて32人で、多いとは言えない人数ですが、あまり宣伝力のないビデオアクトが地味に続けている上映会としては集まったほうです。

すでに成立してしまった「秘密保護法」。問題発言で物議を醸しているNHK会長によると「通っちゃったんで、言ってもしょうがないのでは?」とのことですが( http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014012602000107.html )、この法律が成立してしまったことに危機意識を持っている人は今も多いのでしょう。
今回、トークのゲストで参加された白石孝さんのお話にもありましたが、1年以内に施行されるという状況のなか「秘密法に反対する全国ネットワーク」には、1月29日現在で全国34団体が参加を表明しているそうです。
( http://www.himituho.com/ )

「秘密法(特定秘密の保護に関する法律)」は昨年12月6日に国会で成立しました。前日の5日、参議院特別委員会で自民党の石井浩郎議員が突然、審議を打ち切る同義を提出し強行採決されたことになっていますが、採決されたと言えるような状態ではありませんでした。( 動画→ http://www.dailymotion.com/video/x181uxq_%E7%89%B9%E5%AE%9A%E7%A7%98%E5%AF%86%E4%BF%9D%E8%AD%B7%E6%B3%95%E3%81%8C%E5%8F%82%E8%AD%B0%E9%99%A2-%E7%89%B9%E5%88%A5%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A%E3%81%A7%E5%BC%B7%E8%A1%8C%E6%8E%A1%E6%B1%BA%E3%81%95%E3%82%8C%E3%81%9F%E7%9E%AC%E9%96%93_news )

上映会のチラシ

今回、上映したのはビデオプレス制作の『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』という1993年に制作された作品です。

1985年に「国家機密法案(スパイ防止法案)」が提出され、昨年の「秘密保護法」と同様に多くの人が反対し、その時は廃案になりました。そうした反対運動の余波があり、「こんな法律ができたら、たいへんな世の中にある」という思いから、この作品が創られたそうです。

これらの法律のなかでも特に有名なのは「治安維持法」です。ビデオプレスでは治安維持法によって捕まり拷問を受けた「横浜事件」を題材にした作品を1990年に創っており、その実績を評価されて『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』の制作依頼を受けました。

『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』は「軍機保護法」による事件を取り上げています。
「軍機保護法」は1937年にできた法律で、軍事機密を探ったり、集めたり、漏らしたりすると処罰される法律です。
しかし、この「レーン・宮沢事件」では、旅行中に見かけた海軍の飛行場のことを親しかった英語教師に話しただけで、話した方も話を聞いた方も捕まっています。しかも、その飛行場はすでによく知られた飛行場でした。

制作したビデオプレスの代表でプロデューサーの松原さんによると「治安維持法で共産党員はほとんど捕まえてしまい、捕まえる人がいなくなった特高が言論人や外国人を捕まえ始め、さらには一般人まで捕まえて、捕まえる際のでっちあげ性が高まった」そうです。

警察組織は仕事をする必要が無くなるとリストラされてしまう恐れがありますから、組織を維持するためにも逮捕する対象が必要になります。いまの公安がデモに参加している人たちの写真を無断で撮りまくっているのも「政府のやることに反対している連中がこんなにいる」という報告書を作って予算を確保するためではないかと思います。

飛行場のことを話して捕まった宮沢さんは酷い拷問を受け、終戦後に釈放されたものの獄中で患った結核により亡くなり、話を聞いたレーンさんとの親しかった関係も、この事件をきっかけに引き裂かれていったそうです。

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ここで突然、個人的な話をさせていただくと、「国家機密法案」が問題視されていた1985年、私は「新宿LOFT」というライヴハウスで行われた「国家機密法大反対ギグ」というイベントに行きました。そこではパンクバンドなどのライヴに加えて映画監督の原一男さんが対談に出ていて、参加する人はあらかじめ原一男監督の『ゆきゆきて、神軍』を観ておくようにということになっていました。

原一男監督の映画『ゆきゆきて、神軍』を観た私は、かなりの衝撃を受け、その後、自分の仕事での映像創りにもドキュメンタリーの手法を入れるようになりました。

実は、その後、ビデオプレスの仕事で1999年に『盗聴法はゴミ箱へ』という映像作品を創らせていただいています。

そういう意味では、この『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』を監督した秋元健一さんは私の先輩にあたります。秋元さんとは、以前「民衆のメディア連絡会」のメーリングリスト(PMN-ML)でやりとりさせていただいたことがあります。
一度、お会いしたいと思っていましたが、今回は連絡が取れなかったそうで残念です。

当時の北海道新聞の記事

今回の上映会では、1993年の制作当時、北海道新聞に掲載された記事のコピーが配布されました。20年以上も前の新聞記事をしっかり保存しているあたり、さすがビデオプレスだと思いましたが、この記事がなかなか興味深かったです。
写真に写っているのはディレクター(監督)、カメラマン、音声マンの三人のスタッフで、大型のカメラにがっしりとした三脚を付けて撮影しています。機材の小型化もあり、自主制作のドキュメンタリー作品では、ほとんどこうした体制は無くなってしまいました。
複数のスタッフでの撮影体制にはメリットもデメリットもありますが、現在のように小型カメラで一人でちょこちょこ撮るのが普通になっている状況では、以前のような撮影体制の良さも再評価し、時と場合によっては複数体制も考えてみる必要はあると思います。
この作品は、アメリカ、イタリア、北海道のロケを敢行しているのも凄いです。そうとう重い機材を持って行って苦労したそうですが、苦労した創ったことが、作品の重みにも反映しているのではと感じました。

『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』のDVDは、以下で発売中で、上映会等の相談にも応じるとのことです。
http://vpress.la.coocan.jp/miyazawa.html
 
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2014年01月29日

第67回 VIDEO ACT! 上映会 〜秘密保護法とソックリ!?軍機保護法〜

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■ 第67回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜秘密保護法とソックリ!?軍機保護法〜
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2014年1月29日(水)19時より
【上映作品】
『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』
監督:秋元健一 制作:ビデオプレス (1993年/日本/カラー/50分)


2013年12月に成立した、秘密保護法案。
公布から1年以内に施行されることが決定した。
法案は「機密情報を漏えいした者への罰則を強化するため」と政府は説明しているが、
国会での議論と市民への説明が十分に尽くされたとは言い難い。

秘密保護法とソックリな戦前の悪法・軍機保護法施行下で起こった
「レーン・宮沢事件」を追った映像作品『レーン・宮沢事件−もうひとつの12月8日』を上映し、
「スパイ」が捏造される国家秘密体制とは何なのかを、映像を通して考えてみたい。

上映後は、制作の松原明さん(ビデオプレス)と、
秘密保護法案に対し、根強い反対運動を行っておられる
白石孝さん(反住基ネット連絡会/プライバシー・アクション)を交えて
トーク&ディスカッションを行います。

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【レーン・宮沢事件とは】
太平洋戦争開戦日の1941年(昭和16年)12月8日、
北海道大学工学部2年の宮沢弘幸さんと、北海道大学予科の英語教師ハロルド・レーンさん、
妻のポーリンさんの3人が軍機保護法違反などの疑いで逮捕され、
それぞれ懲役12年から15年の刑を受けた事件。
旅行中に見かけた根室の海軍飛行場について、
宮沢さんがレーン夫妻に直接話したことが、軍事機密の漏洩とされた。
当時、リンドバーグ大佐の飛来などで海軍飛行場の存在は周知の事実であった。
宮沢さんは1945年10月に釈放されたが、獄中で結核を患い、1年4ヶ月後死亡した。

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【秋間美江子さん(宮沢弘幸の妹)の証言】
いろんな拷問があったそうです。立ち上がって両足をついて両手もつく。
それをカニと言ったそうです。とっても苦しいかっこうなんです。
それで、1時間でも2時間でも立っているそうです。
「だからお兄ちゃんは一生カニなんか食べないんだよ。だってお兄ちゃんがカニになっちゃたんだもん」。
次兄が言ったその言葉は、今でも耳に残っています。

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18時30分/開場 19時/開始
上映後、制作の松原明さん(ビデオプレス)と、
白石孝さん(反住基ネット連絡会/プライバシー・アクション)を交えて
トーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei(at)videoact.jp
電話:045-228-7996 [ローポジション気付] 

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2013年12月12日

第66回 VIDEO ACT! 上映会 〜TPPって何だ!?〜 報告文

第66回 VIDEO ACT! 上映会 〜TPPって何だ!?〜 報告文
本田孝義

 2013年11月28日に、「TPPって何だ!?」と題して、『誰のためのTPP?―自由貿易のワナ』を上映した。世の中の関心が特定秘密保護法案に向かっていたせいか、観客は残念ながら少なく20名ほど。それにしても、次から次へといろんな問題が起きてくるものだ。
 そもそもTPPという略称が定着したのはいいが、では、そのTPPってなんの略称だったかも分からなくなっているし、その中身についても関税についての話ぐらいにしか捉えられていないのかもしれない。(ちなみに、TPPはTrans-Pacific Partnershipの略で、環太平洋経済連携協定のことだそうだ。ますます難しい。)本作は、その複雑なTPPに関して初めて知る人にも内容が分かるような工夫が随所にされている作品だ。
 『誰のためのTPP?』の冒頭はTPPについて知らなかった大学生がTPPという言葉に出会い、その中身を知るために様々な人を訪ねていく構成になっている。だから、初めて知る人も入り込みやすい。だが、そこから先はかなり複雑。作品が複雑という意味ではなく、TPPがあまりにも多岐の分野−農業・医療・食の安全・安心・労働など−に影響を与えるため、その内容を追いかけるのも大変だ。
 TPPは突然出てきたものではなく、その背景にはグローバル企業が世界を席巻する「新自由主義」の考え方がある。本作ではコマ撮りアニメを使ってこの新自由主義を解説。とてもわかりやすい。
 私は本作を見ながら、アメリカナイズという言葉を思い浮かべていた。戦後の日本のある時期までは、アメリカナイズという言葉はほとんど最先端という言葉と同義だった。しかし、TPPがアメリカの規制撤廃要求が背景にあることを知ると、日本がアメリカ化されるという意味でアメリカナイズという言葉が不気味に響くように思える。
 残念ながら成立してしまった特定秘密保護=隠蔽法案に絡めて言えば、TPPの交渉は政治家すらタッチできない秘密交渉なのだそうだ。しかし、企業だけはそこに首を突っ込むことができるそうだからTPPの本質が分かろうというもの。
 上映会の後は、本作にも登場している食政策センター ビジョン21主宰の安田節子さんに話をしていただいた。本作では充分語りきれていない部分を補足していただいて、TPPへの理解がより深まったのではないか。
 政府がTPPの交渉に踏み出した今、その中身を知らないことは将来に禍根を残すことになる。まずはその中身を知る第一歩として、本作は最適だし、時間も37分と短いので学習会・学校の授業などでも活用できそうだ。



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2013年11月28日

第66回 VIDEO ACT! 上映会 〜TPPって何だ!?〜

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■ 第66回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜TPPって何だ!?〜
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http://videoact.seesaa.net/
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■2013年11月28日(木)19時より
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今回のテーマは、TPP(Trans-Pacific Partnershipの略)。
日本語では、環太平洋経済連携協定などと表記される。
2013年2月23日、アベノミクスを推し進める安倍首相は
「聖域なき関税撤廃が前提でないことが明確になった」として
事実上のTPP参加を表明。
翌月3月15日にはTPP交渉への参加を正式に表明した。
複雑でわかりにくいTPPの真相を大学生の目線で捉えた
映像作品『誰のためのTPP?―自由貿易のワナ』を上映する。

上映後は、出演者の一人である安田節子さん(食政策センター ビジョン21主宰)、
構成の安川直佑さん、監督の土屋トカチさんを交えての
トーク&ディスカッションを行います。

【上映作品】
『誰のためのTPP?―自由貿易のワナ』
監督:土屋トカチ 制作:アジア太平洋資料センター (2013年/日本/カラー/37分)
作品関連ページはこちら

【解説】何気ない日常を過ごす大学生・ユキナが
ふとしたきっかけから知った「TPP」を追いかけることに。
徹底した自由貿易を推進し、極度の秘密主義が貫かれた「異常な契約」の真の姿とは?
TPPは私たちの生活にどのような影響を与えるのか? 
北海道への現場取材、農業・医療・食の安全・安心・労働など
幅広い分野の専門家が鳴らすTPPへの警鐘――。
さらに、国の主権を奪いかねない「ISD条項」、
メキシコをはじめ自由貿易で負の影響を受けた国々の経験から、
TPPの本質が見えてくる。

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【出演】
●白石淳一[農民運動全国連合会(農民連)会長]
●内田透[上富良野町農民連盟 書記次長]
●佐藤正光[北見地区農民連盟 副委員長兼酪農対策委員長]
●安斎由希子[北海道・有機農家]
●安斎哲[北海道・有機農家]
●東山寛[北海道大学農学部農業経済学科講師、農学博士]
●安田節子[食政策センタービジョン21主催人・日本有機農業研究会理事]
●色平哲郎[佐久総合病院医師]
●布施恵輔[全国労働組合総連合 国際局長]
●孫崎享[元外務省国際情報局 局長]
●鈴木宣弘[東京大学大学院農学生命科学研究科教授]
●内田聖子[アジア太平洋資料センター(PARC)事務局長]
●ロリ・ワラック[米国パブリック・シチズン貿易担当]
●マリカルメン・リャマス・モンテス[メキシコ 労働組合活動者]
●ヘレナ・ノーバーグ=ホッジ[映画監督・環境活動家] 

【スタッフ】
聞き手・取材・イラスト:清水由紀奈
監督・編集:土屋トカチ
監修:内田聖子
撮影:土屋トカチ/小川直也/安川直佑
構成:安川直佑/土屋トカチ
制作:アジア太平洋資料センター(PARC)

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18時30分/開場 19時/開始
上映後、出演者の一人である安田節子さん(食政策センター ビジョン21主宰)、
構成の安川直佑さん、監督の土屋トカチさんを交えての
トーク&ディスカッションを行います。

終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )


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2013年11月25日

10月の上映会「3.11から2年半が過ぎて」報告文&トーク映像

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 2011年の3月11日から約2年半。ビデオアクトでは10月1日に『3.11から2年半が過ぎて』と題し、東京・福島・埼玉それぞれの地域における「その後」を取材して製作された映画3本を上映し、製作者のトークを行った。

 まずは東京。

 インターネットのインディペンデントメディアとして著名なOurPlanet-TVが制作した『経産省前ひろば・脱原発テントの600日』は、同サイトでリアルタイムで「報道」として配信されてきた映像を構成したものだ。東京の経産省前での「脱原発テント」における抗議活動の様子、そこに集う人々の声、それぞれの視点や声が紹介される。ネット上に「報道」する動画として撮影されてきた断片を「まとめる」という意志のもとに製作された映像だが、こうして構成されることでこそ、さらに深く見えてくるものがあり、検証されていくことがあるだろう。

 編集するのには、まとまった時間と手間が必要であり、日々の配信に追われる制作者にとっては大変な作業だったのではなかろうか。だからこそ、こうした形でも「残していくこと」の必要性が感じさせられた試みだった。

 続いて福島。

 これまでにも東日本大震災後の「福島」を撮影した映像作品を製作されてきた湯本雅典監督による『何も変わらない中で 2013年・春・福島』は、福島第一原子力発電所の事故によって避難を余儀なくされた土地に住んでいた人たちが、その現実をどのように見つめているのか。また、放射線に対する考え方の違いが、人々にさまざまな「分断」を引き起こす中、それぞれがどのように「自分」の態度を決めようとしてきたのか。そういった複雑な事情に分け入り、真摯に話を聞き、製作者も共に考えているような姿勢で製作された作品だった。

 一度、福島県外に子どもを連れて避難していた母親が、福島県内に戻って生活をしている気持ちを聞き取った場面が印象的。県外での避難生活に「安住」は見い出せなかった。だからといって、現在の生活はどうなのか。中途半端な状況に置かれ続ける現実は、いつ「進展」を見せるのだろうか。見せないのだろうか。先行き不透明の中、自らのその時々の真実に忠実であろうと思考する態度が記録されていた。

 そして、埼玉・福島。

 昨年9月のビデオアクト上映会で『原発の町を追われて 〜避難民・双葉町の記録』を上映された堀切さとみさんが続編の『続・原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』で登場。役場機能を埼玉県加須市に移し、廃校になった高校(旧騎西高校)を拠点に避難生活を始めた双葉町の人々だけでなく、福島県いわき市の仮設住宅に暮らす人々の取材も深め、その後の双葉町の人々が、それぞれに深刻で複雑な状況に置かれている「現実」を記録した。

 1年目には予想も付かなかったような事態が2年目、3年目になってくると生じてくる。なぜ生じるのか。そして、なぜその被害を「被災者」がずっと被り続けなければならないのか。町の人々がそれぞれに「分断」されて行く論理を理解した上で感じたのは、どの立場だとしても「ギリギリ」のところでなんとか踏ん張っているということだ。それぞれに「ギリギリの思い」があり、やむなく引き起こされている「分断」。しかしその原因を作り出した側は、その現実をどこまで理解しているのだろうか。

●YouTube ビデオアクト「3.11から2年半が過ぎて」トーク


 3本を連続して視聴し、製作者のトークを聴いて感じたことは、まだまだこれは「途中段階」であるということ。どの作品を見ても、どの話を聴いても「これからどうなるのかがわからない。でも、これまでも十分に、人々はいっぱいいっぱいだった」ということ。映像製作者たちは、その複雑な現実に身を投じ、一緒になって歩き、考え、悩み、表現できることを表現し、そしてまた歩き、考え、悩んでいく。その「通過点」にしか過ぎない、まさに「二年半」の時点でしか語られ得ない言葉や思いが溢れた上映会だった。今後のさらなる歩みをまた報告し合う機会が、必ず必要になってくることだろう。

報告者:島田 暁

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2013年10月01日

第65回 VIDEO ACT! 上映会 〜3.11から2年半が過ぎて〜

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■ 第65回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜3.11から2年半が過ぎて〜
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■2013年10月1日(火)19時より

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2011年3月11日、日本を襲った東日本大震災。
そして、翌日の原発事故以降、大量の放射性物質が世界中へ放出された。
福島は、フクシマと呼ばれる「被爆地」となった。
事故から2年半が経ち、事態はまったく収束していないにも関わらず
人々の関心は、悲しいことに「風化」し始めている。
『経産省前ひろば・脱原発テントの600日』(制作:OurPlanet-TV)
『何も変わらない中で 2013年・春・福島』(監督:湯本雅典)
『続・原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』(監督:堀切さとみ)の3本を上映し、
あの日から、東京で、福島で、避難所で、何が起こっているのかを再考する。

◆『経産省前ひろば・脱原発テントの600日』
制作:OurPlanet-TV (2013年/日本/17分)

【解説】経済産業省の敷地内に設置されている「脱原発テント」に対して、
国がテントの撤去を求めた裁判の第1回口頭弁論が2013年5月23日、東京地方裁判所で開かれた。
「脱原発テント」は、東京電力福島第1原発事故から半年後の2011年9月11日に、
脱原発政策を進めない政府に市民が抗議の意志を示すために設置した。
テント前の小さな広場には、福島や全国各地から人びとが集まり原発について
議論する場所であるとともに人びとが出会い交流する場としても親しまれてきた。
「脱原発テント」の600日を振り返る。

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◆『何も変わらない中で 2013年・春・福島』
監督:湯本雅典 (2013年/日本/20分)

【解説】原発事故から2年が過ぎましたが、福島は何も変わっていません。
この悲しい事実が意外と知られていないのです。「復興」のためには、
困難な現実と向かい合うことが必要だと思います。
しかし、すでに福島原発事故は終わったかのように扱われているのが実情です。
福島の現状を忘れないために、ぜひご覧いただきたいです。
撮影場所:福島県南相馬市、浪江町、郡山市、猪苗代町
撮影日時:2013年5月

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◆『続・原発の町を追われて〜避難民・双葉町の記録』
監督:堀切さとみ (2013年/日本/25分)

【解説】3.11福島原発の爆発により、町全体が警戒区域になった双葉町。
それぞれの場所での避難生活は二年目を迎えた。ふるさとへ帰れるあてもない中、
町民たちの我慢は限界を超えていた。唯一残された避難所・旧騎西高校をめぐる
不満が巻き起こり、いつしか町民は分断に追い込まれていく―――

撮影:西中誠一郎/堀切さとみ
編集・ナレーション・音楽/堀切さとみ
制作協力/松原明
タイトル/渡部翠峰
出演/井戸川克隆 鵜沼友恵 堀井五郎 渡部翠峰 
渡部キノヨ ロール・ヌアラ 小嶋里奈 斉藤宗一

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18時30分/開場 19時/開始
上映後、湯本雅典監督、堀切さとみ監督、OurPlanet-TV制作者を交えての
トーク&ディスカッション有り。

終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei★videoact.jp (★を@に変更してください)
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2013年07月26日

ビデオアクト特別企画「幕の内憲法」上映会〜報告文

2013年7月11日、ビデオアクト特別企画「幕の内憲法」を開催した。参加者は20名だった。テーマは、ズバリ「憲法」。憲法にまつわる話なら手法や内容は、何でもOK。プロ・アマ、国籍、職業など一切問わず、応募された作品はすべて無審査で上映するというもの。ただし、時間は3分以内という条件がある。

過去に、ビデオアクトのオムニバスビデオ(映像)として、「ニッポン・戦争・私」(99年/02年/03年)「憲法万華鏡」(05年)、「自由不平等」(06年)、「続・自由不平等」(08年)、「3.11」(11年)と実施してきた。05年に「憲法万華鏡」という今回と同様の「憲法」をテーマに企画を行ったが、現在の総理大臣や取り巻き達が憲法改変にやたらと意欲をもった言動が続いており、今年は再度「憲法」をテーマに実施しようと、ビデオアクトスタッフ間で意見がまとまり実現した。オムニバスビデオとしては通算8度目の企画で、15名からの作品が集まった。

05年の「憲法万華鏡」と比較して私が感じたのは、「憲法を守ろう」といったスローガン的なものが少なく、憲法がすでに壊れていることを示す表現が増えたことだ。たとえば亜北斎さん作の「憲法は素晴らしい」では、路上で野宿する人々やデモで弾圧される人々、靖国神社参拝する国会議員などの映像が引用され、憲法“は”素晴らしい・・・しかし現状は?となげかける。松原明さんの「憲法がなくなった学校」では、君が代斉唱の際、起立しなかった教員や、支援者をも威嚇する教頭先生らの様子が映し出される。他にも2013年の憲法について表現する、まさに幕の内弁当な「おかず」が並ぶ。明瞭な答えというより、観客が憲法について考えることで、咀嚼し、違った味を楽しめるオムニバスビデオになったと思う。

あえて苦言をいうと、条件である3分間以内というルールを大きく逸脱した作品があったことが残念だった。数秒程度なら、私ももちろん目をつぶる。伝えたい思いがあって、ルールをはみだしてしまうのも表現のひとつだと思う。しかし、約30秒程度時間をオーバーし、おまけにエンドロールまで載っている。憲法をテーマにした公募のオムニバスビデオで、さすがにそれはないだろうと思った。編集を担当したスタッフの「作品の内容を考えると切れない」という心情はわかるが、募集要項に「時間をオーバーしている作品は、頭から3分でカットする場合があります」と明記しているのであれば、せめてエンドロールはカットすべきだったのではと思う。弁当箱に収めてほしかった。ちなみに、過去開催した「ニッポン・戦争・私」(99年)では、途中でカットされた作品があった。

7月21日の参議院選で自民党が圧勝し、いよいよ日本国憲法がヤバくなってきた。会場からは、上映会や早急なDVD化を求める声もあった。実現に向けて動きたいと思う。

今回は、実験的に「観客賞」を用意した。観客の挙手で選ばれた作品は以下の2点だった。

・日本国憲法(前文)リーディング@沖縄県東村高江/古賀加奈子
・働く母に自由をください/小泉綾子


なお、集まった作品のタイトル及び制作者は下記の通りです。(上映順)

・日本国憲法(前文)リーディング@沖縄県東村高江/古賀加奈子
・壊憲NO!96条改悪反対6・18集会/壊憲NO!96条改悪反対 連絡会議
・2013参院選の予習の予習/田中ゆかり
・「ベアテ・ゴードン〜憲法草案を起章したアートディレクター〜」予告編/NPO法人東京シューレ シューレ大学&株式会社創造集団440Hz
・生活保護の人/蜷川あぐり
・働く母に自由をください/小泉綾子
・いまのうちに/土屋トカチ
・この土地は誰のもの/本田孝義
・街の政治家がいる/湯本雅典
・憲法は素晴らしい/亜北斎
・9条の未来〜If〜/ど・こ・で・も学校
・ピースメールアート展の記録/金成日
・辺野古埋め立ての怪+……/小林アツシ
・2013年 この町のありふれた光景/島田暁
・憲法がなくなった学校/松原明


(土屋トカチ)
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2013年04月09日

第64回ビデオアクト上映会〜3.11以降、東京にて〜報告文

【上映作品】
「原発附和雷同〜東京に暮らす私の3.11〜」(監督:石本恵美)
「『原発』都民投票〜これまでとこれから〜」(監督:土屋トカチ)


 去る3月29日、ビデオアクトの64回目となる上映会がいつもの東京ボランティア・市民活動センターで行われた。いつも参加者に配布しているビデオカタログを64回目にして初めて持って来るのを忘れるという私の失態を尻目にどんどん人は集まって、最終的には50名以上になった(皆さんにカタログを配りたかったが、今さらどうにもならない)。

 上映作品は、「原発附和雷同〜東京に暮らす私の3.11〜」(監督:石本恵美)と「『原発』都民投票〜これまでとこれから〜」(監督:土屋トカチ)。この2作品を上映する上映会自体のタイトルは、【3.11以降、東京にて】だ。原発事故という現象を前にしては東北だけが被災地ではないことは明らかだけど、やはり直接の被災地とは状況が全く違うここ東京に住みながら、私たちは何を考え、何をしてきたのかを話し合いたいと思って企画した上映会だ。

 最初に上映した「原発附和雷同」は、東京に住む監督の一人称で語られる”逡巡”の物語だ。2011年3月12日以降、洗濯物を外に干していいかどうかを悩む監督は、反原発デモに参加して何か変わるのかと自分に問い、被災地に行かない自分に何か罪悪感のようなものを感じる。そして、被災地に行ったら行ったで、何かを語っても良い資格を得たような気になっている自分に嫌気がさす。この”逡巡”、今まであまり語られてなかったような気がするけど、誰もが少なからず感じたことではなかっただろうか?

 次に上映した「『原発』都民投票」の登場人物たちもその例外ではないように思われる。東京電力管内の原発稼動の是非を問う都民投票の実施を求める為に、214,206筆以上の署名を2ヶ月以内に集めるというミッションを背負った人々はバリバリの活動家ではない。おそらく、何度もの”逡巡”の果てに、とりあえず、この運動に辿り着いたのではないだろうか?”とりあえず”という言い方は失礼なのかもしれないが、「今やれること、やりたいと思うことをやる。その先のことはわからない」という意味での”とりあえず”は至極自然で真っ当なことだと思う。

 逡巡してる人はダメで、行動している人は素晴らしいとする考え方はあまりに短絡的で共感できない。逡巡しながら行動し、行動しながら逡巡する。この当たり前のことが二つの作品を通して見えてきた今回の上映会はなかなか素晴らしかったんじゃないかと思う。

 「『原発』都民投票」を観ていても、署名の数が問題なのではなくて、この行動をきっかけに自らの思いを話し合う場所、原発に対する率直な意見を語り合うスペースを多くの人が求めていることがよくわかった。

 上映後のディスカッション、そして、その後の打ち上げがそういう「場所」になったことは言うまでもない。これからも上映作品を肴にして参加者全員で飲みながら話し合える、そんなビデオアクトならではの上映会を続けて行きたいと思った夜でした。
(土屋 豊)
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2013年03月29日

第64回 VIDEO ACT! 上映会 〜3.11以降、東京にて〜

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■ 第64回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜3.11以降、東京にて〜
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2013年3月29日(金)19時より

2011年3月11日、日本を襲った東日本大震災。
そして、翌日の原発事故以降、
大量の放射性物質が世界中へ放出された。
福島は、フクシマと呼ばれる「被爆地」となった。
事故から2年が経ち、東京在住の人々による様々な記録映像も生まれている。
私的な記録「原発附和雷同 〜東京に暮らす私の3.11〜」(石本恵美監督)、
市民運動の記録「『原発』都民投票 〜これまでとこれから〜」(土屋トカチ監督)の
2本を同時上映する。

◆「原発附和雷同 〜東京に暮らす私の3.11〜」
監督・撮影・編集:石本恵美 (2012年/日本/30分)
第五回シューレ大学国際映画祭上映作品

原発附和雷同2.png

私は放射線が怖いだけなのか? 311後の「わたし」に問う。

【あらすじ】2011年3月11日の直後、私は「揺れて」いた。
その翌日、福島第一原発1号機が爆発。強烈な不安にかられる。
原発は怖い、止めたい。けれど、デモに行けば、署名をすればそれでいいのだろうか? 
反原発という思いはあるが、そもそもなぜ私は反対しているのか? 
なぜ、もっと前から反対運動をしてこなかったのか? 
そして、友人達が被災地へ行くのを横目にしては
被災地支援に行かない私は、結局自分のことばかりなのではないか?」
……そんなことを自問しながら月日が過ぎた。
震災から1年後、ついに「晴れて」福島へ行けることとなった私。
待ちに待った機会であったはずだが……?

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制作:NPO法人東京シューレ シューレ大学/株式会社創造集団440Hz
構成:石本恵美/長井岳/山本菜々子/朝倉景樹
音楽:山本菜々子
写真:中川公太郎
出演:長井公一/長井みさ子/下園栄一郎/樽川美津代/須賀川農民連のみなさん
協力:学校法人東京シューレ葛飾中学校
Special Thanks:石本亜紀子/山本朝子/Mike Koenig

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◆「『原発』都民投票 〜これまでとこれから〜」
監督:土屋トカチ「フツーの仕事がしたい」 (2012年/日本/34分)
企画:制作:「原発」都民投票の会

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東京都民の想いが込められた、34万筆の署名の行方は・・・?

【あらすじ】2011年12月、東京電力管内の原発稼動の是非を問う
「都民投票」の実施を求め、「原発都民投票」の市民運動が始まった。
都民投票実施に必要な条例の制定を求めるには、生年月日の記入や
捺印まで必要な「法定署名」を、東京都の有権者50分の1にあたる
214,206筆以上、2ヶ月以内に集めることが必要だ。
この活動の中心は、特定の政党や団体ではなく、個人の思いで
参加した市民でした。原発事故をきっかけとして、東京に暮らす
「ふつうの市民」に何が起こったのか?
当時の記録映像と署名集めに関わった人々のインタビューで振り返る。


「原発」都民投票 これまでとこれから DVD予告編

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18時30分/開場 19時/開始

上映後、土屋トカチ監督、石本恵美監督を交えての
トーク&ディスカッション有り。

終了予定時刻 20時50分


■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )

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2013年02月19日

第63回 VIDEO ACT! 上映会 〜素晴らしき3分ビデオの世界〜 報告文


去る1月29日、「素晴らしき3分ビデオの世界」と題して第63回の上映会が行われた。VIDEO
ACT!ではテーマを決めて上映をすることが多いのだが、今回はテーマではなく3分ビデオ
とはどんなものかを見せる上映会を行った。VIDEO ACT!でも1999年に『ニッポン・戦争・
私』というテーマで3分ビデオを公募したことから始まり、今までに何度か3分ビデオの
公募、上映を行ってきた。今回はいくつかの場で上映されてきた3分ビデオを集めてみた。
3分ビデオの良さは、長い映像作品を作るのは大変でも3分なら誰でも出来るだろう、との
発想で映像制作の敷居を下げる意味合いもある。
この日の上映会には製作者3名を始め、約25名が参加。まずは上映順番をくじで決めると
いうお祭り気分でスタート。最初に上映されたのは壱花花さんの作品4本。風刺漫画にセ
リフや音がつき場内の爆笑を誘う。最後の『ゆく年くる年』ではさらに凝った作りになっ
ていて多くの方が感心していた。
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次に上映されたのは正木俊行(亜北斎)さんの4作品。作者の淀川長治のそっくりなモノマネ
が原発の欺瞞を語る『絶対安全』が笑いを誘えば、一転して実験的な2作品には戸惑いのため息も。
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次にVIDEO ACT!スタッフ土屋トカチさんがセレクトした4作品を上映。川崎市アートセンターで3分ビデオ講座を受講した小泉綾子さんの『餃子』はただ単に家庭での餃子作りを撮ったものだが、そこには意外と家庭での育て方が浮かんだり。はたまたVIDEO ACT!の名作とも言われる土屋豊さんの『もしも、私が、天皇だったら』にはいつも場内にどよめきが起きる。
次に上映されたのは木下昌明さんの私小説風4作品。娘、息子の記録、作者の履歴書、一人住まいになった自分。4本見ると家族の変遷が見えてくる。
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最後は元教師である湯本雅典さんの4作品。2本目の『学校を辞めます』は後に長いバージョンも作られた名作。
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上映された3分ビデオは計20本。駆け足で紹介したので全部は紹介しきれないが、印象的
だったのは、今回上映した3分ビデオは、上映された場所も年も違っているのだが、ある
作者の作品を並べてみると、明確に作者の個性が浮かび上がってくることだった。これは
今までにない発見だった。また、会場からは「これなら私にも出来るかも」という声がい
くつも上がっていた。そういう方は、ぜひ、VIDEO ACT!の3分ビデオにもぜひご応募を。
今年は憲法をテーマに3分ビデオを公募します。集まった作品は全て上映します。題して
『幕の内憲法』。募集案内はしばしお待ちください。

報告文:本田孝義
posted by VIDEO ACT! スタッフ at 16:42| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2013年01月29日

第63回 VIDEO ACT! 上映会 〜素晴らしき3分ビデオの世界〜

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■ 第63回 VIDEO ACT! 上映会 ■
〜素晴らしき3分ビデオの世界〜
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2013年1月29日(火)19時より

2013年、ビデオアクトは15周年、上映会も今回で63回になります。
めでたい!たぶん!!

めでたさに便乗して、今回は
ビデオアクトスタッフ・土屋トカチに企画・提案による
3分間以内なら何でもアリの映像表現、「3分ビデオ」を
集めた上映企画です。

3分ビデオって何?という方は
まずはこちらをどうぞ!(司会者の作品で、すみません!)





3分ビデオを、制作者自身に4本選んでいただき、
オムニバス上映をします。上映作品は、近日中にお知らせします。
上映順は、なんとアミダくじ!
新年第一弾の上映会らしく、運まかせで、ゆるりと進行します!

企画者の土屋トカチがセレクトする
闇鍋(?)コーナーもあります。乞ご期待!

<3分ビデオ提供者>
木下昌明(映画批評家)、壱花花(風刺漫画家)、
湯本雅典(がくしゅう塾経営・ビデオ制作者)、亜北斎(編集者・ビデオ制作者)

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<司会>
松原明(ビデオプレス代表)、土屋トカチ(映像グループ ローポジション)
*敬称略・順不同
____________________________________

18時30分/開場 19時/開始

上映後、監督の木下昌明さん、亜北斎さん、湯本雅典さんを交えての
トーク&ディスカッション有り。
なお、壱花花さんはご欠席ですが、メッセージを代読させていただきます。

終了予定時刻 20時50分

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■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分

■参加費:500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 [ローポジション気付] )


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2013年01月08日

第62回ビデオアクト上映会『何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと』報告文

2012年11月29日、
「何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと」と題し、上映会を行った。
上映作品は『震災から1年 被災地 いわきからのメッセージ』(島田暁監督)と
『音のない3.11 〜 被災地にろう者もいた 〜』(今村彩子監督)の2本。
参加者はいつもより多めの約80名で、人々の関心の高さを示していたと思う。

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島田暁監督の『震災から1年 被災地 いわきからのメッセージ』は、
福島で被災した性同一性障害の人々を取材した作品で、
性同一性障害であるが故の困難を、インタビューを軸に構成されていた。
自衛隊が設営した仮設の風呂に男女別であるために入ることができなかったことは、
私自身も想像できなかったことで、その苦しさが心に刺さった。
自ら同性愛者であることをカミングアウトしている島田さんの視線が、
とてもやさしく感じた。

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今村彩子監督は、自身もろう者の映像作家だ。
『音のない3.11 〜 被災地にろう者もいた 〜』は、
東日本大震災発生から11日目後に宮城県に入り、
そこで知り合ったろう者を1年半に渡り取材し、まとめた作品だ。
取材中、今村監督自身も震度6の地震に遭遇する。
津波警報が出ていることを、取材同行者に教えてもらえなければ
気が付かなかったとナレーションが入る時、情報格差の現状が
リアルに示される。東北三県では、
わかっているだけで75名が津波の犠牲になったという。

スタッフとしては、今回の上映会は、企画の段階から
「上映会場も、どれだけバリアフリーできるか」が課題だった。
『震災から1年 被災地 いわきからのメッセージ』には、
島田監督自身に、日本語字幕を全編に付けてもらった。
トーク&ディスカッション時には、お二人の手話通訳者を手配させていただいた。
下世話な話で恐縮だが、手話通訳をお願いすることは無料ではできない。
金銭的に余裕があるわけではないビデオアクトとしては、
やや悩むところでもあったのだが、結果的にはよかったと思っている。
その様子は、YOU TUBEで動画配信されているので、ぜひ見てもらいたい。

ビデオアクト『何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと』〈前〉


ビデオアクト『何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと』〈後〉


報告文:土屋トカチ


★今村彩子監督『珈琲とエンピツ』公式ページ
★島田暁監督のブログ『フツーに生きてるGAYの日常』



posted by VIDEO ACT! スタッフ at 19:41| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年12月27日

【YouTube公開】第62回ビデオアクト上映会『何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと』上映後トーク〈後〉

 11月29日に開催した第62回ビデオアクト上映会『何が災害弱者をつくるのか―3.11から見えたこと』の上映後に行われた監督トークの模様の後半、質疑応答の場面をご紹介します。

前半の映像はこちらの記事からご覧ください。
イベント概要

 司会はビデオアクトスタッフの本田孝義監督。出演は『音のない3.11』の今村彩子監督、『震災から1年被災地いわきからのメッセージ』の島田暁監督です。



今村彩子監督『珈琲とエンピツ』公式ページ

島田暁監督のブログ『フツーに生きてるGAYの日常』

posted by VIDEO ACT! スタッフ at 17:51| VIDEO ACT! 主催 上映会 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする