2020年01月06日

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『たたかいつづける女たち〜均等法前夜から明日へバトンをつなぐ〜』
監督:山上千恵子/71分/2017年制作

1984年、国が制定しようとする男女雇用均等法に対して私たちの望む雇用平等法を!と要望書をバトンにしてクリスマスイブの街を労働省までリレーで届けた女たち。30年の時を超えて雇用形態が多様化するなかで、今も差別・格差なく一人一人の人権が大切にされる働き方、生き方を!と走りつづける女たちのドキュメンタリー。

http://www.videoact-shop.com/2019/812

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2019年12月21日

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『アイ(子ども)たちの学校』
監督:高賛侑(コウ・チャニュウ)/99分/2019年制作

日本に60余校存在する朝鮮学校の歴史と現状を描いた初の長編ドキュメンタリー映画。朝鮮学校は戦後まもなく設立されが、政府は激しい弾圧・抑圧政策を行ってきた。1948年には暴力的に学校閉鎖を強行し(阪神教育闘争)、少年が射殺された。学校再建後も厳しい差別を加え、国連の是正勧告も拒否し続ける。知られざる歴史的資料や証言、映像を発掘して浮き彫りにした真実は衝撃的であり、英語版、韓国語版も国際的な反響を呼び起こしている。近年、深刻化するヘイト・スピーチや外国人差別問題を考えるうえでも必見の作品である。

http://www.videoact-shop.com/2019/802
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2019年11月28日

【報告文】第98回 VIDEO ACT! 上映会 〜医師・映像作家/山村淳平・特集〜

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上映作品
『だまされるな!技能実習生』(2017年)
『技能実習生はもうコリゴリ』(2018年)
『外国人収容所の闇』(2019年)
監督:山村淳平
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ビデオアクト上映会は、プロ・アマを問わず自主制作でつくられた映像作品を上映している手づくりの上映会だ。
宣伝的な事はあまりできていないので参加者が少ない事も多いが、今回は約90人が来てくださり、スタッフとしては予想以上に人が集まり驚いた。
(会場も広くないので観づらかった方もいたと思います。すみません。)

上映作品は、1990年代にアジアやアフリカで、被災民や難民への医療活動を行い、現在は横浜市内で内科医として働いている山村淳平さんがつくった作品。

山村さんは、
『難民への旅』(2010年)
『難民からまなぶ世界と日本』(2015年)
『移民がやってきた: アジアの少数民族、日本での物語』(2019年)
といった本も出している。

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「社会の少数派を見る事によって日本の社会がどうなっているかがわかる」という視点で執筆や映像制作を行っているが、映像制作の講座を受けて作品をつくったものの、映像づくりはなかなかたいへんで「もう映像はコリゴリだ」と思ったそうだ。
だが、やはり「本人の肉声」で伝える事が大切だという気持ちで、映像制作を続けている。

今回上映した作品『だまされるな!技能実習生』『技能実習生はもうコリゴリ』は、海外から日本にやってきて働いている「技能実習生」という人たちを取材した作品だ。
日本政府は「技能実習生は国際貢献」とうたっているそうだ。つまり「貧しい国の人たちに来てもらって、日本で技能を習得させてやる」というエラソーな感覚なんだろうと思う。
そして「技能実習生制度」というシステムは、高齢化も進み若い労働人口が減っている日本で、安く働かせられる外国人の人材を集めるための仕組みになっている。
実態は、低賃金・暴力・暴言・セクハラ・過酷な労働・拙悪な生活環境など、外国人を「安くこき使える労働力」として扱い、事故でケガをしたなどやっかいな事になると強制帰国させたりもしているそうだ。

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グローバル化したこの時代、アジアの国々では、豊かそうに見える日本で働きたいと思う若い人たちが多い。近年、日本に来る技能実習生の数は、かつて多かった中国から来る人が減り、ベトナムから来る人が増えているそうだ。
そして「日本で働きたい」という人たちと契約して日本に送る「送り出し団体(機関)」、そこには、働きたい人を紹介する「ブローカー」などが暗躍している実態もある。
そして「JITCO - 公益財団法人 国際研修協力機構」は、この問題を解決しようとしていなさそうだ。

今回の上映作品では、そうした実態も映像で紹介している。

山村さんは、日本にあこがれて夢を描いているベトナムの人たちが、だまされないように映像をつくった。今回、上映した作品とは違うバージョンのようだが、YouTubeで公開されている。ベトナムの人たちに伝えたいという想いがあるので、ベトナム語版もつくって公開している。ベトナムや日本の新聞でも紹介されているとの事だ。
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「だまされるな!技能実習生(ベトナム編)」 日本語版
https://youtu.be/HWqrHF72wEw
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「だまされるな、技能実習生」(日本語版 )
https://youtu.be/_dLcjOnL7-A
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「だまされるな!技能実習生(ベトナム編)」 ベトナム語版
https://youtu.be/SoIxgUUuIp4
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「技能実習生はもうコリゴリ〜ベトナム人の声」
https://youtu.be/UH9DM7EJofg

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今回上映したもうひとつの作品『外国人収容所の闇』は、トルコで迫害をうけて日本に逃れてきたクルド人の人たちを収容している「外国人収容所」の実態を告発している。
「難民」として認められていないクルド人の人たちは、入官庁が管轄している「外国人収容所」に入れられるが、そこでは入官職員による暴力があり、シャワー室には監視カメラが取り付けられ、病人は放置され、自殺へと追い込まれる人たちもいる。
どうやら「職員は、暴力をふるったり悪い事はしないはずだ」という前提のもので運営されているようで、入管には自浄能力が無いようだ。だからこそ、実態を告発して幅広い人たちに知ってもらう事は意義がある。

この映像作品では、トルコから日本に逃れてきたクルド人の人たちの暮らしぶりや、トルコではできなかったクルド式のお祭りで楽しむ映像も観ることができる。
そしてそのお祭りを「監視」している公安警察らしき人物に撮影しながら事をかけて、その人物が無視する映像も収録されている。
まさしく映像だからこそのインパクトがあるシーンだ。

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1965年、法務省の官僚だった池上努が、著書『法的地位200の質問』で「(在日外国人は)国際法上の原則からいうと『煮て食おうが焼いて食おうが自由』なのである」と書いたそうだ。
日本は、いまだに外国人や難民の人たちに対して、やさしくない国だ。

報告:小林アツシ

posted by VIDEO ACT! スタッフ at 12:15| その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月27日

第98回 VIDEO ACT! 上映会 〜医師・映像作家/山村淳平・特集〜

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■ 第98回 VIDEO ACT! 上映会 〜医師・映像作家/山村淳平・特集〜
上映作品『外国人収容所の闇』『技能実習生はもうコリゴリ』
『だまされるな!技能実習生』
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2019年11月27日(水)19時より

90年代にアジアやアフリカで、被災民や難民への医療支援を行ってきた山村淳平さんは、現在は、横浜市内で内科医として働いている。
その傍ら、日本の移民・難民のコミュニティに入り、無料医療相談をおこなってきた。書籍やセミナーなどで実情を伝えてきた山村さんは、より多くの人々に届けようと決意し、2016年より、映像制作を開始した。医師であり、映像制作を行う「社会病因探検家」山村淳平さん。今回が初の特集上映となる。今回が初の特集上映となる。

■上映作品
『外国人収容所の闇 〜クルドの人々は今』(2019年/40分)
『技能実習生はもうコリゴリ 〜ベトナム人の声』(2018年/24分)
『だまされるな!技能実習生 ベトナム編』(2017年/12分)
製作・企画・撮影・構成:山村淳平

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■解説
『外国人収容所の闇 〜クルドの人々は今』(2019年/40分)
トルコで迫害をうける少数民族クルド人。彼らは日本に逃れてきているが、難民として認められていない。そして待ちかまえるのは、入管庁が管轄する外国人収容所である。外国人収容所は、在留資格のない移民・難民を収容する施設である。そこでは、入管職員による暴力があり、病人は放置され、被収容者は自殺へと追いこまれる。なんら罪を犯していないにもかかわらず、収容が数年以上もつづくため、精神の拷問といわれている。本作では、日本に住むクルド人への取材を通して、外国人収容所の知られざる実態を映しだし、その闇にせまる。

『技能実習生はもうコリゴリ 〜ベトナム人の声』(2018年/24分)
日本政府は「技能実習生制度は国際貢献」とうたっているが、はたしてそうか。実態は低賃金・暴力・セクハラなど過酷な労働環境に置かれ、労災事故の多発、突然死、自殺などが起きている。技能実習生で一番多いのはベトナム人。現地の送り出し機関はどうなっているのか、元技能実習生の声を聞き、そして日本で亡くなった技能実習生の遺族に会うために、2018年3月にベトナムに向かった。本作はその取材記録である。

『だまされるな!技能実習生 ベトナム編』(2017年/12分)
労災隠し・暴力・暴言・強制帰国・過酷な労働・劣悪な生活環境。これらはベトナム人技能実習生の証言だ。これらをひきおこす一因として、本国の送り出し団体が地方の若者をだましていることがあげられる。ベトナムにて、元技能実習生の被害者の証言を得ると同時に、送り出し団体の実態に迫った。この映像は日本で多くの新聞に紹介され、ベトナムの新聞でも掲載された。

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■日時
2019年11月27日(水)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、制作者の山村淳平さんを交えたトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費
500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 ローポジション気付)

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2019年10月16日

【報告文】第97回ビデオアクト上映会〜地域と猫と人間と〜

上映作品
『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』 監督:飯田基晴

 去る9月24日、ビデオアクト上映会がいつもの東京ボランティア市民活動センターで開催された。上映会のタイトルは、「地域と猫と人間と」。上映作品は、飯田基晴監督の『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』だった。猫がベストポジションを確保して気持ち良さそうに寝転んだり、我が物顔で悠々と歩いている街を愛する私としては、某TV局の“岩合さんのネコ歩き”的な展開を予想してしまったが、作品の趣きはかなり違った。しかし、その内容は、“岩合さんのネコ歩き”的な状況を作り出すための方法論を丁寧に、そして実践的に描いた良作だった。

 作品は、3部構成になっていて、今回の上映会でも、その1部ずつを上映し、各部の上映後にゲストの飯田監督に解説して頂く形式だった。

 第1部は、かつて横浜の保健所に勤務し、数々の猫トラブルに対応してきた黒澤泰氏による「地域猫活動とは何か?」の特別講義の様子。黒澤氏の説明はとてもわかりやすく、地域猫活動が私のような人間のまさに“猫可愛がり”活動などではなく、野良猫による地域のトラブルを地域住民が主体となって解決していく環境衛生活動であることが十分に理解できた。ポイントは、今いる猫の「不妊去勢手術」と「トイレの設置」、そして「適切な餌やり」の3つ。しかし、この3つ、そんなに簡単に実践できるのか…。

 第2部は、そんな不安も含めて描くドキュメンタリー・パート。地域猫活動に奮闘する4つの地域を飯田監督が丁寧に見つめている。もし私が、たまたま町の自治会長かなんかになってしまった場合を想定して観ていたら、何か頭が痛くなってきた…(笑)。仕事でもないのに、口だけで手は動かさない住民への怒りを抑え、不妊去勢手術を行う為の野良猫捕獲作戦に励むその姿は、本当に涙ぐましい。あれは、大変なんだ。私も過去に一度だけ小さな野良猫を捕獲したことがあるが、あんな小さな体のどこからこんなパワーが出てくるんだ!?というくらいもの凄い力で暴れ回り、最後に私の両手両腕が血だらけになったことを思い出す。

 そして、第3部は、「地域猫のよくある失敗・ベストテン」。地域猫活動を始めてはみたが、なかなか上手くいかない自治会長さんにぴったりの内容だ。この失敗例を学び、日々の活動に活かせば、成功への道も遠くはないだろう。

 全編上映後は、集まった参加者とのディスカッションを行った。約15名と少ない人数ではあったが、実践的で具体的な話も聞けて、とても有意義だった。中には、「私も地域猫活動をしたいけど、誰を味方につけたらいいですか?」という質問も飛び出し、またひとつ地域猫活動が始まりそうな展開となった。

 話を聞きながら、ふと気になったので、ちょっと質問してみた。「地域猫活動が100%成功したら、街に猫がいなくなってしまいませんか? 今いる猫の不妊去勢手術が全部済んだら、10年後くらいには理論上、一匹もいなくなるのでは?」飯田監督と上映会参加者の答えは同じだった。「そんなことは、あり得ない」。そうだ。そんなことはあり得ない。猫は、とてもしたたかで、しなやか。人間たちの思惑を越えて、まったりと力強く生きていくだろう。だから、人間は、猫様と共生させて頂く努力を惜しんではならない。“岩合さんのネコ歩き”的状況は、自然には出来上がらないんだということを、馬鹿な猫好きである私が学んだ夜であった。
(土屋 豊)

※『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』のDVDは、ビデオアクトのWebSHOPでご購入頂けます。
http://www.videoact-shop.com/2019/785
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2019年09月25日

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『逃げ遅れる人々 東日本大震災と障害者』
監督:飯田基晴/74分/2012年制作

東日本大震災で障害を持つ人々に何が起きたのか?
福島県を中心に、被災した障害者とそこに関わる人々の証言をまとめた。
障害ゆえに、地震や津波から身を守れない。必要な情報も得られない。多くの障害者が避難をあきらめざるを得ず、例え避難所や仮設住宅へ入っても大変な不自由が待っていた。大震災に翻弄される障害者と、その実態調査・支援に奔走する人々の、困難の日々。住み慣れた土地を追われ、避難先で新たな生活を模索する時、涙とともに故郷への思いがあふれる。マスメディアでは断片的にしか取り上げられない、被災地の障害者を取り巻くさまざまな課題や問題点が浮かび上がる。
http://www.videoact-shop.com/2019/793
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『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』

監督:飯田基晴/77分/2018年制作

地域猫活動とは飼い主のいない猫(ノラ猫)によるトラブルを改善するために、地域住民が行う環境衛生活動です。ルールに基づき、不妊去勢手術、エサの管理やフンの清掃により、人と猫が共存する地域を目指します。
■第1部 特別講義「黒澤泰による地域猫活動のすすめ」
地域猫活動の生みの親・黒澤泰氏が豊富な経験をもとに、地域猫活動とは何かをわかりやすく説明します。
■第2部 ドキュメンタリー映画「地域と猫と人間と」
地域猫活動に取り組む4つの地域の事例を紹介します。
■第3部 対談「黒澤泰が選ぶ! 地域猫のよくある失敗・ベストテン」
活動で陥りがちな失敗例、成功に導くための秘訣をお伝えします。
http://www.videoact-shop.com/2019/785
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2019年09月24日

第97回 VIDEO ACT! 上映会 〜地域と猫と人間と〜

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■ 第97回 VIDEO ACT! 上映会 〜地域と猫と人間と〜
上映作品『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』
2018年/77分/企画・出演:黒澤泰 監督・編集:飯田基晴
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2019年9月24日(火)19時より

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「猫と共存できる地域は、人にも優しい。」

地域猫活動とは…
飼い主のいない猫(ノラ猫)によるトラブルを改善するために、
地域住民が主体となって行う環境衛生活動です。
地域で話し合って決めたルールに基づき、行政やボランティアと協働し、
飼い主のいない猫に不妊去勢手術を実施し、エサの管理やフンの清掃など
適切な飼育により、人と猫が共存する地域を目指します。

■上映作品
上映作品『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』
2018年/77分/HD
企画・出演:黒澤泰/監督・編集:飯田基晴

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■解説
本作は3部構成です。

第1部 特別講義(20分)「黒澤泰による地域猫活動のすすめ」
地域猫活動の生みの親・黒澤泰氏は、横浜の保健所に勤務し、
数々の猫トラブルに対応してきました。その豊富な経験をもとに、
地域猫活動とは何か、黒澤氏がわかりやすく説明します。

第2部 ドキュメンタリー映画(34分)「地域と猫と人間と」
地域猫活動に取り組む4ヵ所の地域を映画監督・飯田基晴(「犬と猫と人間と」)が
見つめたドキュメンタリー映画です。
実際、どんな風に地域猫活動が行われているの? そんな疑問に答えます。

第3部 対談(23分)「黒澤泰が選ぶ! 地域猫のよくある失敗・ベストテン」
飯田基晴を聴き手に、黒澤泰氏が活動で陥りがちな失敗例を紹介します。
地域猫活動を成功に導くための秘訣もお伝えします。

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■上映作品
上映作品『黒澤泰&飯田基晴の地域猫活動のすすめ』
2018年/77分/HD
企画・出演:黒澤泰/監督・編集:飯田基晴

作品ページ
https://www.lowposi.com/neko/

■日時
2019年9月24日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、監督の飯田基晴さんを交えたトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費
500円(介助者は無料・予約不要)

■問合せ:ビデオアクト上映プロジェクト
Eメール:jyouei@videoact.jp
(電話:045-228-7996 ローポジション気付)

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2019年07月22日

第96回 VIDEO ACT! 上映会 〜非正規社員のたたかい〜 報告文

第96回 VIDEO ACT! 上映会 〜非正規社員のたたかい〜 
報告文:本田孝義

去る7月16日に第96回 VIDEO ACT! 上映会を開催し、『非正規に尊厳を!−メトロレディーブルース総集編』(2019年(増補版)/55分/制作 松原 明・佐々木有美)を上映しました。参加者は25名でした。
本作の冒頭、見慣れた地下鉄売店の光景に、「伊勢佐木町ブルース」の替え歌がかぶさって聞こえてきます。正直言うと上手い歌ではありませんが、替え歌が本作では重要なアクセントになっていることに、見ながら気づきました。非正規労働の待遇改善に立ち上がった4人の女性たちは、集会など様々な場で、自らの境遇を反映した替え歌を歌っています。とかく重くなりがちな労働問題を描いた本作に、からっとした明るさがあるのは、こうした替え歌も寄与していると思います。

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東京メトロの売店で働く人の中には、正社員・非正規A・非正規Bという違いがあるのだそうだ。この中で最も待遇が悪い非正規Bの女性たち4人が組合を作って、待遇改善を求めて労働組合を作り立ち上がります。団体交渉や裁判所で最初、彼女たちはビクビクしながら活動をしていましたが、支援者にも支えられて徐々に彼女たちに自信が満ちてくるのが、表情の変化からよく分かります。そうした中、雇用延長を勝ち取る成果も生まれます。
しかしながら、同じ仕事をしながら待遇に差があることの是正を求めた裁判では、東京地裁は「正社員には転勤などがある」という意味不明な理由によって、待遇に差があることを認める理不尽な判決を下します。彼女たちは、現在も裁判を闘っています。
こうした闘いを撮影している過程で、東京メトロの売店は全てローソンになる、ということが起こります。言わば全ての従業員を非正規雇用にするようなものです。

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今や労働者の4割が非正規雇用と言われます。しかし、様々な悪条件を唯々諾々受け入れている人がほとんどだと思います。上映後、本作に出演していた方々は、組合の仲間がいたから闘うことが出来た、と言っていました。あまり知られていないのですが、2人以上いれば、労働組合を作ることが出来ます。労働組合の団体交渉には会社も応じなければいけないなど、労働組合を作ることで出来ることも多くあります。今、非正規労働でこき使われている人たちに、ぜひ、見て欲しい作品だと思いました。

『メトロレディブルース』
https://metrolady.jimdo.com/

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2019年07月16日

第96回 VIDEO ACT! 上映会 〜非正規社員のたたかい〜

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■ 第96回 VIDEO ACT! 上映会 〜非正規社員のたたかい〜
上映作品『非正規に尊厳を!−メトロレディーブルース総集編』
2019年(増補版)/55分/制作 松原 明・佐々木有美
http://www.videoact.jp
http://videoact.seesaa.net/
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■2019年7月16日(火)19時より

「これは、カースト制度。負けるわけにはいかない」

現在、日本の働き手の4割は非正規で、2千万人をこえた。
安倍首相は「同一労働同一賃金」「非正規という言葉をなくす」
「女性が活躍できる社会」と言葉だけを並べるが、現場の実態はまったく違う。
「不当判決」に負けず、歌をつくって元気にたたかう
メトロレディーたちの怒りと感動のドキュメンタリー。

■上映作品
上映作品『非正規に尊厳を!−メトロレディーブルース総集編』
2019年(増補版)/HD/55分/制作 ビデオプレス/取材 松原 明・佐々木有美

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■解説
東京メトロ売店には正社員と非正規の契約社員が一緒に働いている。
仕事はまったく同じ、しかし非正規の賃金は正社員の約半分だ。
何年勤めても退職金はゼロ。勤続10年で1000万円の格差が生まれる。
1年契約更新で雇い止めの不安もあった。
そんな中ユニオンをつくって立ち上がったシニアの女性売店員たち。
この映画は、初めてのストライキから、会社との交渉、そして「労働契約法」に基づく
裁判提訴、東京地裁・高裁判決とつづく「メトロレディーたち」の
2013年から2019年にわたる6年のたたかいのドキュメント。

■上映作品
上映作品『非正規に尊厳を!−メトロレディーブルース総集編』
2019年(増補版)/HD/55分/
制作:ビデオプレス
取材:松原 明・佐々木有美

作品ページ
https://metrolady.jimdo.com/

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■日時
2019年7月16日(火)
18時30分/開場 19時/開始
上映後、制作の松原明さん、佐々木有美さん、
出演者を交えたトーク&ディスカッションを行います。
終了予定時刻 20時50分

■上映会場
東京ボランティア・市民活動センター(03-3235-1171)
東京・飯田橋セントラルプラザ10階
東京都新宿区神楽河岸1-1
JR中央線・地下鉄飯田橋駅下車 徒歩1分
(現在、JR飯田橋駅西口は、工事中のため大きく迂回することになります。ご注意ください)

■参加費
500円(介助者は無料・予約不要)

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2019年06月05日

【報告文】第95回 VIDEO ACT! 上映会 〜なぜ再稼働?オンボロ原発・東海第二原発〜

5月28日(火)、ビデオアクト上映会にて『VJU REPORT 8恐怖のカウントダウン -東海第二原発を止めたい-』(監督:遠藤大輔)を上映した。参加者は約20名だった。本作は遠藤監督の前作『終の住処を奪われて 福島原発東京訴訟』(ビデオアクトでは2年前の2017年6月8日に上映) の主人公、鴨下祐也さんの企画でスタートした。鴨下さんは、「3.11」の事故で福島県から家族全員で自主避難している。

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茨城県東海村にある、東海第二発電所(いわゆる東海第二原電)は、稼働から今年で41年目の原発で、欠陥が多く老朽化しているという。民家に隣接し、半径30キロ圏内に96万人が暮らす中に建つ原発。どう考えても危険だ。しかも、「3.11」の際に、全電源を喪失し停止し、以来一度も稼働していないのだという。

東海第二原電を運営する日本原子力発電は、原子力規制庁へ再稼働認可を求めていた。昨年2018年11月に承認され、2038年までの運転延長が認められた。この事実は、あまりにも伝わっていない。筆者も詳しく知らなかったので、映像を観ていてとても恐ろしくなった。

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この作品で一番驚いたのは、東海第二原電のすぐそば(当然ながら敷地外)で取材中、遠藤監督と鴨下さんが威嚇されるシーンだ。遠隔カメラがくるくると動き、周辺にはブザーが鳴り響く。「こちら日本原電です。近づかないでください」とアナウンスが流れる中、警備員と思われる人物が、警察官を引き連れて話しかけてくる。

「法の範囲内で取材をしています。何か問題でも?ここは軍事施設ではないでしょう」と遠藤監督が問うと、「そのようなものです」とバツが悪そうな笑みを浮かべ、警備員は答えた。原発大国のフランスでは、原発施設の外観を撮影することも法律で禁止されているそうだが、日本もそのような状況に近づいているのかもしれない。

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上映後のトークでは、「東海村周辺での取材はむずかしい。住民は口を閉ざす方が多く、あきらめムードが高いようだ。東海第二原電では、プルトニウムを作っている。プルサーマル(再利用計画)を考えなければ、再稼働はやらないだろう。軍事利用と切り離して考えられないと、取材を通して思うようになった」と遠藤監督は語った。

トーク中に、2台のカメラを抱えたTVクルーと思われる4名が、ドドっと現れた。クルーの狙いは、上映会の取材ではなく、映画の企画者・出演者の鴨下祐也さんの息子・全生(まつき)さんだった。フランスから取材に来たようだ。世界中の環境問題に対し、立ち上がる若者を取材しているという。

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鴨下全生さんは、この春にヨーロッパを訪れた。ローマ法王にあうためだった。全生さんは「3.11」当時は8歳で、現在は16歳。小学校の頃、原発事故を理由にいじめにあった。中学校に入ってからは避難者であることを隠すようになったという。「ほんとうは、堂々と語りたいのに」と悩んでいたそうだ。

原発事故避難者の支援団体に「教皇に相談したら」と手紙を書いた。手紙はローマ法王庁(バチカン)に届けられ、面会行事へ招待されたことになった。ローマ法王に会ってフクシマの現状を直接話す。これが、ヨーロッパ訪問の主な目的だった。これを機に、ドイツやフランスなども訪れ、各地で講演も行った。その模様をまとめた映像は「ななつぼしビデオアルバム」として、トーク時に流された。

「謁見できてよかった。これからは実名で話していこうと、決意できた。がんばって語り、原発事故を風化させないよう、政治を変えていきたい」と語った全生さん。人生の半分にあたる8年間を、避難者として生きてきた彼の言葉は、深く心に響くものだった。(土屋トカチ)


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